【75872】微笑みの国、タイ王国鉄道の旅2016年 Part14 タイの蒸気機関車を撮る 

第11日目 8月12日

5:25 当初はトンボり機関区に行ってからファラボーン駅に向かう予定でしたが交渉の結果、難しくなりました。仕方なく諦めて専用車に乗ってファラボーン駅に向かいました。前回クモハ73106東ウラさん一行と来た時は6時半には列車が入線していましたので早めの到着でしたが、それでもすでに列車は入線していました。残念ながら、狙っていた入線光景は撮れません。dsc_6848dsc_6841▲ 撮影地① Google座標; 13.739509, 100.516789
前回と同様にタイの鉄ちゃんは多くはありません。まだ夜明け前ですのでカメラを持って動いているのは我々ぐらいでした。

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dsc_6876▲ 使用される蒸気機関車は1949年日本車両製「Pacific R.S.R824」と、1950年川崎重工製「Pacific R.S.R850」の2両ですが、重油専燃機に改造されています。また目的地には転車台がないため双方が背合わせで逆方向に向いています。給水のためにパイプで水が送り続けられています。
dsc_6937_10002_%e3%82%bf%e3%82%a4slタイへは、戦後賠償として1949年と1950年に各50両、1952年に26両の合計126両もの蒸気機関車が、日立製作所、日本車両、三菱重工、川崎重工等で製造され送られました。1970年後半あたりまで現役だったようですが、無煙化で廃車されました。この2両の廃車年号も分かっていません。
「タイ国鉄開通記念日」の3月26日、「王妃誕生日(母の日)」の8月12日、「チュラロンコーン大王記念日」の10月23日、国王誕生日の12月5日と合わせて1年に4回、本線上を走っています。今日は「王妃誕生日(母の日)」を祝っての運行です。
写真(下)でご覧のように軸配置2C1のパシフィック形動輪3軸でなければ見た目はD51そっくりです。
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02_map▲ 今回の列車の終着駅はバンコクから西へ約55㌔のところにあるナコーンパトム(Nakhon Pathom)です。インドシナ半島の中で、最初にインドからの僧によってお釈迦様の教えがもたらされた仏教伝来の町で、世界一大きな仏塔がそびえ立ちます。

dsc_6806 dsc_6907 dsc_6917▲ 王妃誕生日号だけあってファラボーン駅コンコースの飾り付けも万全です。

dsc_6896 dsc_6824▲ 発車を待つ間には長距離夜行列車が次々に到着してきます。中にはチェンマイを往復する元日本JR24系のブルートレインを入ってきます。頭端式ホーム駅ですので降車客が終わると推進運転で車庫へと向かいます。

dsc_6888▲ 前回は見ることがなかった特急用仕様の英国製のASR型ディーゼルカー3両編成が発車していきます。高性能であったために整備に問題があったそうで1991年に輸入された20両のみの運用になっています。

dsc_6963▲ こちらは日本製のディーゼルカー、長距離に運用されています。

dsc_8740▲ 8時近くになると発車準備が進められました。運転手や関係者がSL前に並んで最終確認がされました。
前回は運転席に運行表がありましたのでダイヤは分りましたが今回は運転席にありません。
運行責任者を探してお聞きしますと
今回はこれがそうなんだと、FAXで送られてきてコピーされたプリントを見せてくださいましたが、これではさっぱり分りません。

dsc_8748dsc_8758▲ 8:10 王妃誕生日号の発車です。10両編成の客車を牽引してゆっくりと出発していきました。
我々は専用車に乗車して王妃誕生日号を追っかけします。ただ時刻表がさっぱり分りませんので、通常の列車ダイヤを見ながら推測で現在走行していると思われる区間を考えて向かいます。タイのSIMカードを装着したipadのナビゲーションをフル活用しました。

01_map%e5%9f%ba%e6%9c%ac_100▲ 王妃誕生日号が走るバンコク・ファラボーン~ナコーンパトム(Nakhon Pathom)の約60㌔あまりの走行地図です。途中からは道路とほぼ並走しています。
バンコク市内の馬蹄形のカーブをショートカットして列車を追い抜いて中間駅のNakhon Chaisiを目指しました。

dsc_6966_1▲ 9:59 撮影地④ Google座標; 13.806377, 100.176245
Nakhon Chaisiに到着。まだ王妃誕生日号は来ていないようですが、すぐのようです。通訳兼案内人さんからこの方向から来ると教えられてホームの端から到着する列車を狙いますが、列車の汽笛が聞こえたのは全く逆の方向からです。
慌てて反対方向に向かってダッシュしますが老体ではせいぜいホーム中央辺りまでがやっとでした。

dsc_8766 dsc_6973dsc_6981▲ 10:10 Nakhon Chaisiに到着した王妃誕生日号です。運転停車のようで誰も降りては来られません。
列車の追っかけと言っても発車してからこれまで、姿は1回も見ることが出来ずでした。間に合って皆さんホッとされていました、

dsc_8793▲ 交換ではありませんが、反対方向から普通客車列車がやってきました。牽引機は1974年アルストム製のALS形4144号機です。2400HP、最高速度95km/hとなっています。

dsc_6989▲ 10:17 王妃誕生日号の発車です。

dsc_7010▲ 10:24 王妃誕生日号を追うように1964年GE製のGE形4004号機が通過していきました。タンク車が連結されていますので「Pacific R.S.R824」と、「Pacific R.S.R850」の給水用です。660HP×2、最高速度103km/hとなっています。

dsc_7012▲ 途中駅ではありますが駅舎には王妃誕生日の飾り付けが設置されています。

ここから終着駅までの追っかけはもう無理という事で、返しの撮影地をロケハン後、ナコーンパトムへと向かいました。
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▲ 12:25 撮影地⑤ Google座標; 13.824497, 100.059432
ナコーンパトム(Nakhon Pathom)に到着です。世界一大きな仏塔がそびえ立っていますナコーンパトムは、インドシナ半島の中で、最初にインドからの僧によってお釈迦様の教えがもたらされた仏教伝来の町で、今もなお仏教の聖地として全国から巡礼者が訪れているそうです。有名な観光地のようですが駅は意外とこじんまりした駅舎でした。
駅舎中央にはさきほどの駅同様に王妃誕生日の飾り付けが設置されています。

dsc_7031dsc_7025dsc_7039▲ 蒸気機関車はすでに機回しを終えていました。復路は850号機が先頭についています。

dsc_7069▲ 14:30 遅い昼食です。インドネシアとは違って食べられるエビや野菜等の料理が並びました。

dsc_7078▲ 15:44 ナコーンパトム駅に戻ってから先ほどロケハンした撮影地へと向かいます。

dsc_7100▲ 16:40 撮影地
1999年度GE製のGEA形4555号機に牽引された普通列車がまず来ました。

dsc_8830dsc_7108dsc_8800▲ 17:03 鉄橋を渡って王妃誕生日号がやってきました。
トラス橋の上部には、木製の鉄橋名が架かっています。
「SAOWABHA BRIDGE」と読めますが、かなり年季が入っています。
左の鉄橋は複線化の際に建造された新しい橋です。

03_%e7%8e%8b%e5%ae%ae%e5%89%8d%e9%a7%85_100▲ 18:20 撮影地 Google座標;
次の撮影地はバンコク市内の王宮前での撮影です。

原宿駅に専用列車を発着させるときにのみ使用される、「皇室専用ホーム」と同様の王室専用ホームがあります普段は使われていない王族駅です。

何時に来るかわかりませんがここで王妃誕生日号を待ちます。

dsc_8842dsc_8844▲ 18:10 ファラボーン駅から走ってきた24系寝台列車はチェンマイ行きです。牽引するのは1995年GE製GEA形4531号機です。38両が在籍し、1250HP、最高速度は100km/hの性能です。

dsc_7112▲ 18:26 ファラボーン駅へ向けて走ってきたのは普通客車11両編成、1974年アルストム製のALS形4111号機です。

dsc_7125▲ 18:54 ファラボーン駅から走ってきた急行運用の日本製のディーゼルカー9両編成。
ズーム70㎜ F2.8 1/100秒 ISO6400と、走行写真を撮るにはギリギリでした。

dsc_7143▲ 19:06 撮影限界を超えてからやっと帰ってきた王妃誕生日号です。
【DATA】 ズーム65㎜、F2.8、1/50秒 ISO6400

dsc_7156_100▲ 19:43 すぐにファラボーン駅に戻って夜撮の撮影準備です。前回は9時過ぎまで駅に停車していましたので人けが少なくからにしようと思っていましたら、このカットをスナップ撮りした瞬間に動き出していき、大失敗です。思い込みはダメなのを分っていて同じ失敗を繰り返しています。

dsc_8856▲ 20:38 ライトアップされたファラボーン駅舎です。

▲ 21:07 駅近くで夕食を済ませて駅に戻ると床にゴザを敷いて一夜を過ごす方がたくさんのおられます。聞けば低所得者対策支援策として始発列車は格安料金が設定されているそうで、乗車待ちの方々でした。
再び専用車に乗ってホテルに入った時は22時を回っていました。今日も長い1日となったようです。  Part15へ続く

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