速度は在来特急並み?

昨日の河北新報にちょっと気になる記事が掲載されていました。
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速度は在来特急並み? 北海道新幹線新青森-新函館間


2015年度に開業を予定する北海道新幹線新青森-新函館間の半分以上の区間で、開業直後は新幹線が在来線特急並みの速度でしか走行できない可能性が高まっている

時速200キロ以上の新幹線と在来の貨物列車が線路を共用する区間ですれ違う際、風圧などで貨物列車が脱線する恐れがあるからだ。国土交通省はいくつか対応策を示すが、結局は新幹線の速度を抑える以外に有効策はなく、青森県などからは「在来特急と同じスピードなのに新幹線?」と疑問の声が上がっている。

国交省によると、新幹線と貨物列車が線路を共用するのは新青森-新函館間の149キロのうち、青函トンネルの54キロを含む82キロ。最速260キロの新幹線が貨物列車とすれ違った場合、貨物列車が風圧などで脱線したり、横転したりする可能性を否定できないという。

国交省は2月上旬、青森県や北海道などが参加する会議で「新青森-新函館間の着工が決まった04年度以降、対策を検討しているが、結論に至っていない」と説明した。

その上で、検討段階の対策として
(1)別のトンネルの建設や上下線間の隔壁の設置
(2)新幹線と貨物の運行時間の区分
(3)すれ違う時のみ新幹線が減速
(4)貨物車両が乗り込める新幹線用貨物列車(トレイン・オン・トレイン)の導入
(5)新幹線が線路共用区間で在来線特急並み(最速140キロ)で走行-の5案を提示した

1)の別トンネルの建設には5000億円超、障壁設置には1600億円超が必要とされ、工期が大幅に延びることも予想される。
(2)は新幹線か貨物のいずれかがほとんど運行できなくなる。
(3)は技術的に困難だという。
(4)のトレイン・オン・トレインは本格的な実用化までに10年以上はかかるとされ、開業には間に合わない見通し。このため、開業直後は(5)が実施される可能性が高い。その場合、同区間の所要時間は18分程度増え、約58分となる見込みだ。 

青森県は「開業が迫りつつある中、結論が決まっていないことだけを示されても」と困惑気味。「いつどうやって、新幹線らしく200キロ以上で走行できるのかを具体的に、早期に示してほしい」と求めている。
国交省は「開業の期日に間に合うよう結論を出したい」としている。
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関西では、九州新幹線のことが報じられることが多く、北海道新幹線のことには、余り関心がなかったのですが、青函トンネル内で、初めて在来線と併用される区間ができると、こんな問題が生じるのですね。

私は、技術的な事はさっぱり分りませんが、専門的知識をたくさん持っていらっしゃいますクローバー会員の皆様、もっと良いアイデアを出してあげてはどうでしょうか。

私がよく乗る、中国鉄路では、北京~上海間の在来線に昼間、最高速度220km/hの高速列車が1往復、走ります。実は、貨物列車とのすれ違いがあります。向こうは、約80~120km/hの走行です。しかし、貨物車両は、積載量60トン級なので、風圧を受けても大丈夫みたいです。旅客列車ともすれ違いはありますが、普通に行われています。
さすが350km/hで走行するのは、高速専用新幹線のみで、貨物列車の走行も、低速列車もありませんので、こちらは問題ありませんが、在来線では、160km/hでのすれ違いは、幹線では結構遭遇します。

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