「これは動きませんでした気動車」の屋根をキャンバス張りにする。

 wakuhiroさんのコメントに書いたように例のオニ70の屋根をキャンバス張りをするためにまずは布張りを考えてみました。普通の布を貼るのは難しいようです。そして考えたのはアイロンで接着できる布です。100均などでゼッケンテープとかネームテープとして売っているものです。買ってきて廃車にした怪しい電車の屋根板に試しに貼ってみました。何とかなりそうなので、まずは「これは動きませんでした気動車」の屋根をキャンバス張りにすることに。

 写真にあるように屋根はフラットな紙製です。木製の屋根板を作らなければなりません。変な形をしている上に、幅が狭いので加工しないといけないのです。

 45年ほど前に 北摂の某鉄道会社から譲りうけた休車体の屋根板を加工しました。ところで以前は単車だったのですが片ボギーにしました。アーチバーの台車です。このアーチバーの台車ですが、45年ほど前は簡単に手に入りましたが今は手に入りにくくもはや日本カワウソのような存在です。バネがなかったのですが、サイズが同じものを買って、少し加工して取付ました。とにかく貧弱な気動車です。

 ヤスリで形を整えるのが大変でした。屋根の中央にある穴はユニットクーラーの取付穴です。以前は157系だったのです。しかし、穴が開いていても大丈夫。キャンバスもどきの布を張るのですから。その材料は

このようなものです。100均で売っているのでどこでも手に入れることができます。そして適当なサイズに切ります。接着はベビーアイロンで行います。

 こんな感じです。そして張り付けた屋根板は

 いかがでしょうか。そして、塗装をしました。ジャーマングレーの艶消しをスプレー塗装をしました。スプレー塗装は初めてです。筆塗ではどうしてもムラができましたので、塗装がムラになった布ははがしました。簡単に剥がれます。そしてもう一度張りなおして、スプレー塗装です。

 まあまあやね。前の屋根板よりましです。これを車体にのせると

 ところで客車屋根のキャンバス張りにするといいながら、どんなものかよく知らないというのも変なことです。それでネットで調べてみると、京都新聞の連載で京都鉄道博物館の学芸員の方が書かれたものがありました。「オハ46形客車」の記事です。そこにはスハ43形客車を軽量化したものがオハ46形で布張屋根から鋼材屋根にすることで約2.5トンの軽量化ができたと書かれてあります。そしてスハ43形の屋根については「それまでのスハ43形などで使⽤されていた布張屋根は、アスファルトを塗り、その上に砂をまいて耐久性を持たせたキャンバス(帆布)を、燃やした⽯炭から得られる油状液体のコールタールで⽊製部材に貼り付けた屋根だった。」と書かれてあります。客車キャンバス屋根とはこのようなものであったとは知らなかったのです。恥ずかしい。「客車の神様」から「そんなん、知らんのか。」と言われそうです。しかし、これで知らないことが一つ減ったということで良しとしましょう。また、張ってあるキャンバスは5枚に分割されているのが一般的であるそうです。デジ青にてたくさんのオエ70の写真を見せていただきましたが、よく見ると5枚に分割しているのがわかりました。それで同じように模型のオニ70も5枚に分割したものを張ることにしました。

 さてこのオエ70がどのようになるのでしょうか。ハラハラドキドキです。

「これは動きませんでした気動車」の屋根をキャンバス張りにする。」への2件のフィードバック

  1. どですかでん様、7月の運転会が楽しみです、お披露目ですね。模型製作の意欲が益々衰えて来ており、I氏からもいろいろ勧められているのですがなかなか動けないです。完成品だけは整備して持参したいと思っています。

    • wakuhiro様 私もなかなかちょっとした工作が気合を入れないとできません。なんとか気持ちを振り絞ってやっている次第です。オエ70がうまくいくかかなり心配です。運転会の案内が送られてくると思いますので参加のほどよろしくお願いします。

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