「JRおおみや鉄道ふれあいフェア」と「神奈川臨海鉄道/創立50周年記念イベント」

P1000609
C56139の牽く本物の貨物列車のように見える。

5月25日(土曜日)に大宮総合車両センターで「JRおおみや鉄道ふれあいフェア」が、翌26日(日曜日)に神奈川臨海鉄道横浜本牧駅で「創立50周年記念イベント」が開催され、両方を覗いてみたので報告する。

「JRおおみや鉄道ふれあいフェア」
当初行く予定はなかったが、午前中時間が空いていたのと、2度と見られないと思っていた107系0番代が展示されるので急遽出掛けた。

展示車両はEF5893、EF8036、EF81133、EF651115、EF60510、DE101539、クモハ107-4+クハ106-4、その他検査中の真岡鉄道C11325を見ることができた。展示状況は写真の通りである。

EF5893/かつては大人気であったEF58も時代の流れとともに凋落した。EF58の現役時代を知る人口が減ったからであろう。今回は架線のない場所に展示され、他の展示電機とは明らかに差を付けられていた。
EF5896

EF8036/かつての常磐線の主力機関車である。この機関車は昭和37年日立製作所製である。61年までに全機廃車になったためJRに引継がれた車両はないが36と碓氷峠鉄道文化村に63が保存されている。
EF8036
EF81133/田端運転所には80、81、95、97、98、133の5両が配置されているが定期運用はない。133は昭和51年9月日立製作所製で、新製後38年経過している。
EF81133

EF651115/田端運転所には1102~1107、1115、1118の8両が配置されているが定期運用はない。133は昭和53年8月川崎重工製で、新製後36年経過している。
EF651115-2

EF60510/昭和38年11月川崎重工製、61年2月高崎第2機関区で廃車後、大宮工場で保存。パンタを上げての展示は嬉しかった。
以前は機関車を適当に並べているだけの感があったが、最近はある程度撮影者にも配慮しているようである。
EF60510
     
DE101539/
昭和46年7月川崎重工製。仙台総合鉄道部所属で、たまたま入場していたので展示されたのであろう。
DE101539

真岡鉄道C11325/こちらも入場中のところを公開。
C11325

クモハ107-4+クハ106-4(N-4編成)
大宮工場で107系を製作したということでの展示であるが、展示されたN-4編成は大船工場製で、大宮工場で新製されたのはN-2とN-5の2編成である。因みにN-1、N-4、N-8は大船工場、N-3、N-6は大井工場、N-7は新津工場で製作されている。
107-4
107系車内

【参考】大宮工場製のN-2、N-5編成/ (21-7-1) N-2は日光駅(後ろ2両はN-1)、N-5は文挟駅
107-2
107-5

試乗会に使用された185系C1編成
185

「神奈川臨海鉄道/創立50周年記念イベント」
神奈川臨海鉄道は、昭和38年6月1日京浜工業地帯の鉄道貨物輸送を行うため、当時の国鉄、神奈川県、川崎市等の出資及び用地提供により第3セクター方式で設立され、39年3月営業を開始した。
44年10月、横浜地区の貨物輸送を開始するため、根岸駅~横浜本牧駅間を開業した。

5月26日「会社創立50周年記念イベント」として、横浜本牧駅の一般公開、機関車と貨車の展示が行われた。
中でも長年同社に保存されていたC56139の一般公開と構内展示運転が行われたことは特筆される。

C56139/限定的な公開は過去何回か行われていたが、一般公開は今回が初めてである。機関車の状態は最高で有火状態でDLによる牽引、推進により現役時代さながらの構内運転が実施された。
経歴は昭和13年3月日立製作所笠戸工場で新製、40年7月9日横浜機関区で廃車、中央鉄道学園で保管、民営化により閉鎖に伴い神奈川臨海鉄道で保存。
C56139
C56139-2

DD5518/
平成4年8月富士重工製。DD55形は主力機で昭和38年製の1号機から平成6年製の19号機まで作られた。製造年の古いものから廃車され、14、16~19の5両が健在である。
DD5518

DD602/平成18年8月日本車輌製で1と2が在籍している。
DD602

貨車/貨物専業の鉄道らしく貨車の展示も充実していた。写真のみ紹介する。
トラ150768/一昔前は日常的に見られた貨車であったが、いつの間にか姿を消してしまった。
トラ150768

シキ1000/昭和50年日本車輌製。
シキ1000-3
シキ1000-2

コキ50231、50403/昭和46年~49年にかけて新製。搭載しているコンテナを10個集めるのに苦労したとか。
コキ50231
コキ50403

コキ51376/コキ50000形の一員。
コキ51376

タキ1000-1、1000-2/タンカートレインのスピードアップ(95km/H)用の試作車として平成5年1000-1が日本車輌で、1000-2が川崎重工で製作された。台車が異なる。
タキ1000-1
タキ1000-2

タキ143645/昭和62年製で、台車は廃車になったコキ1000形海上コンテナ輸送車のものを流用している。タンクはステンレス製である。
この車両の1両前の車号は43644、次は243646とのことである。
タキ143645

ヨ8404/昭和49年から54年にかけて製作された車掌車で、現在でも特大貨物列車等でたまに見かける。一昔前は貨物列車の最後尾には必ず「ヨ」「ワフ」等が連結されていたがいつの間にか無くなってしまった。
ヨ8404

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