【105133】 存廃に揺れる北海道の駅を巡る (3)

もう一昨日実施のダイヤ改正で廃止されましたが、根室本線の廃止3駅のうち、残る初田牛へも、直別・尺別を訪問した翌朝に行きました。初田牛があるのは、“花咲線”の愛称のある釧路~根室であり、同じ根室本線ながらも、釧路以西とは、別の運転体系になっています。輸送密度は帯広~釧路が約2300人に対し、釧路~根室は約450人と格段に少なく、「JR北海道単独では維持が困難な路線」の一つに数えられています。できれば初田牛に下車したいところですが、一日6往復、中間の茶内で上下が交換するネットダイヤになっていて、次の列車とは2~3時間の空きがあり、どう考えてもロスが大きく、釧路~根室を往復して、車中からの撮影にとどめました。3月16日に廃止された根室本線初田牛駅、駅名標とプレハブ造りの駅舎があるだけの棒線駅。

この日の釧路の最低気温は-10度で、ほぼ平年並み、釧路5時35分発の快速「はなさき」に乗って根室へ。空が赤みを帯びる頃に釧路を発車した。車内は発車時6人が乗車、全員が乗り鉄だった。厚岸を出ると、ちょうど厚岸湾からの日の出が望めた。
乗車した快速“はなさき”は、東釧路を出ると5駅を通過して、つぎは厚岸に停車、そのあとも糸魚沢、姉別は通過扱いだが、今回廃止の初田牛には停車する。上下の各列車を見ても、通過扱いの駅が微妙に異なっている。定住者の乗降が確実にゼロと判断した駅は通過し、高校生、通勤者の乗降見込みのある駅のみに停車するダイヤ設定のようだ。

朝陽が雪原を照らし、列車は走り続ける。何度も警笛が鳴って急ブレーキ、窓外を見ると、鹿が数頭逃げていく光景に出会った。7時19分、列車が速度を落とすと「はったうし」の琺瑯駅名標が見えてきた。

初田牛は、大正9年、現・根室本線の開業と同時に設置された。来年がちょうど開設100年、という時期に廃止されることになった。列車からは2人が降り立った。

こちらは、根室から折返しの列車から写した初田牛、行きに降りた2人がカメラを構えていた。周囲は、防雪林に囲まれていて周辺の状況がよく分からないが、防雪林がずっと続き、人家は全く見当たらないらしい。

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