第4日目 2月25日
①蘭州16:01(T295次)→6:34哈密
②哈密駅前 7:58(チャーター車)→9:13三道嶺三和酒店
③ 三和酒店(チャーター車・撮影)→21:30三和酒店
T295次哈密到着後は、列車編成を再確認していましたが、合流する一行の到着を待つために哈密駅横にある庶民食堂に入りました。
この日の朝食は、店頭で蒸されていた肉饅頭が美味しそうでしたので、これにしました。食べていると、合流する一行の引率者の陳さんから連絡が入りましたので、我々の場所を告げて待ちました。
疲れた様子で来られた一行のS氏からウルムチ(乌鲁木齐)から乗車するはずだったK9782次は、運休なって別の列車で着きましたとのお言葉です。K9782次は、ウルムチから1585キロも先のカシュガル(喀什) から来る列車が、ウルムチで折り返して哈密に向かう運用になっています。カシュガル~ウルムチ間で大雪による列車遅延が生じて、K9782次が運行できなかったようです。
仕方なくS氏一行は、無座客ととして食堂車に行き30元(約400円)を支払い、椅子に座ってテーブルに頭を置いて仮眠したと言われました。しょっぱなから中国鉄路の寒い洗礼を受けられたようです。
一緒に朝食を食べた後、陳さんがどこからか借りた4WDパジェロに乗車して三道嶺へと向かいました。哈密から三道嶺までは約80キロ、高速道路を走り宿泊する市内のホテルまで1時間15分で着きました。ホテルで宿泊登録を済ませてから、陳さんお奨めの撮影場所「東露天掘」へ行きました。
▲ 10:00、三道嶺の記念すべき最初のカットは、SY(上遊型)1304号機 が後押しする作業列車です。この撮影場所①は標高1,013m、温度はマイナス15度ぐらいです。
▲ 10:25、第2弾は初めて走行を撮影するJS(建設型)8368号機、空車の13両の石炭車を後押しして積み込み地へと向かいます。
▲ 10:37、ようやく露天堀に陽がさしこんだ頃に、満載の石炭列車のご到来です。牽引は、JS8173号機です。
▲ 10:38、露天媒广レールバス03号は、何やら積んだ無蓋車をつないできました。
▲ 10:55、4本を撮影後は石炭列車が中国国鉄の柳樹泉駅へと発車するヤードのある南駅へと移動して、陳さんは信号所に撮影許可をもらいに行きました。待機する蒸機は、左がJS8314号機、右はSY(上遊型)ですが番号は分かりません。撮影場所②
▲ 11:10、東駅に移動して労働者輸送用の貨車を撮影。朝夕に運行されるようで、車内は木製のベンチシートのみで車内灯はありません。撮影場所③
▲ 11:34、東駅に進入するJS8368号機牽引の石炭列車。撮影場所④
▲ 12:04、西駅近くの撮影場所⑤に移動。土手を上がると何と5本の白煙が見えます。走行音も聞こえてきます。鉄ちゃんなら誰でもうっとりする圧巻の三道嶺です。手前牽引はJS8080号機です。
▲ 12:07 同じ場所から西露天掘を見ますと、ズリを満載した貨物がスイッチバックを上がってきます。東露天掘とは違って11両を牽引しています。上がJS8078号機、下がJS8167号機牽引です。
▲ 今日は今一で霞んでいますが、天山山脈をバックに上がってくるズリ捨て列車。
▲ 12:11、力闘するJS8078号機。
▲ 12:50、そろそろお腹が空いてきましたので一旦三道嶺市内に戻って小さな庶民食堂で、新疆ウイグル自治区名物の「ポロ」(多分そうと思いますが・・・)を食しました。羊肉で味付けしたご飯にパブリカを入れて炒めたチャーハンです。焼き飯のルーツと思われます。今回の旅でベスト1の美味しさでした。これは、もう一度食べてみたいと思いました。
▲ 14:16、昼飯後の最初の撮影は朝一番と同様のクレーン車を含めた作業列車でした。右の列車は朝と同じくSY1304号機牽引ですが、左は建設型(車番不明)です。撮影場所⑥
▲ 15:11、バックの天山山脈が朝にも増して霞んできました。しばらく運行もないと言われた。それではと、S氏より国鉄線も撮影したいとの提案がありましたら、皆さん賛成です。柳樹泉駅方面に向かいましたら、丁度向かってくる長編成の石炭列車がきました。車を止めてもらって皆で線路際まで走りました。重量貨車44両(約3000トン)を牽引するのは、DF8B0247号機。1997年に製造開始した電気式、軸配置C-C、最大出力3680KW、最高運転速度100km/hの性能です。撮影場所⑦
その後、本線近くで降り徒歩で線路際まで行きましたが、付近を警備していた車がやってきて、何やら撮ってはいけないと言われてしまいました。ここは軍事施設が近くにあって撮影禁止の場所だったのです。仕方ありません、本線撮影は諦めて再度三道嶺の車庫・修理工場に戻っての撮影となりました。
▲ 16:36、上は検査中のJS8190号機、左下は全検中のJS8040号機、そして待機中のJS8195号機が工場内にいました。他にもボイラーのみが屋外に放置してありました。この工場内で職員から私の防寒具の上着が真っ赤なので運転手が赤信号と間違うので問題があるとの指摘を受けました。中国では目立つ服装をしていた方が物取りに遭いにくく、街中では良いとアドバイスをもらっていたのですが、線路際では確かに運転手に錯覚をもたらします。先ほども本線を走行する機関車からも警笛を鳴らされました。準特急先輩から黒のジャンパーをお借りしました。撮影場所⑧
▲ 17:50、順光無風の晴天です。逆行走行ですが、空気が澄み切っていればバックに天山山脈を入れての最高の撮影地ですが、残念です。明日に期待しました。撮影場所⑨
これからが一日最後のハイライト夕日のシーンですが、沈むにつれてボケてきます。これでは写真になりません。ズリ山へ向かう列車もなくなってきましたので一同了解のもと今日の撮影を終えることにしました。
▲ 20:44、いつもと違って品数多い豪華な夕食ですが、束にしても昼食に食べた「ポロ」には勝てません。今日はお疲れさん。明日も頑張ろうと一同で乾杯しました。
Part6へ続く