▲ Part 11 で投稿漏れの写真がありましたので掲載させていただきます。撮影日は他の札沼線の写真と同じく1971年(昭和46年)8月29日ですが撮影場所は分からず、前後の写真が石狩太美なので多分この辺りだろうと思います。先ほどの貨物とは牽引機がC11 228号機と違っていますので上り深川行きの8692列車と思われます。
このC11 228号機は日本車輌名古屋で1942年(昭和17年)9月11日に誕生しました。配置区は苗穂区で廃車となる1972年(昭和47年)2月7日まで配転はなく30年間をこの地で過ごしています。最後の秋を迎えていたのですね。
783馬力と非力な機関車ですが、上り下りの貨物とも長大編成の貨物列車を牽引しています。路線に急こう配区間がなかったことが良かったようです。
ちなみにC11 99号機は、1937年(昭和12年)2月13日、日立製作所笠戸の生まれで当初の配置区は広島局、1955年(昭和30年)に道内に配転して苗穂・釧路・追分区を転々として1974年(昭和49年)5月15日、苫小牧区で最後を迎えています。
【 札幌駅 北海道 蕎麦紀行 】
もう1つ漏れていたのは札幌駅柵外コンコースの駅そばです。改札口を出てやや右正面にあります。使用するそば粉は毎月替えるそうで今月は「雨竜郡 幌加内産」と暖簾が出ていました。ホーム上と比べると料金は倍近いですがバリエーションは10倍以上あって選べます。そば好きですので食べてみたかったですね。
第8日目 6月29日 その2
15:06 札幌駅9番線ホームに到着しました。
これからの予定ですが、当初は札幌市交通資料館へ行く予定でしたが問い合わせてみますと2017年(平成29年)9月30日 から耐震、防音工事中で休館中です。再オープンは令和4年度中になるそうで諦めました。
代って、昨夕大雨で撮り損ねた札幌市電撮影に向かうことにしました。前回撮ったのは2016年12月の大雪が降った後でした。6年ぶりですので街もちょっとは変わっているかな、前回は雪の街、今日は雨の街です。違った光景に会えるかなと期待して向かいました。使用するカメラはNikonD500、レンズは広角から望遠までカバーできる魔法のレンズとも言われているAF-S DX NIKKOR 18-200mm f/3.5-5.6G ED VR IIです。他のフリーサイズのレンズと比べますと解像力等性能的には劣っていますが、何といっても軽くかさばらず高齢者の旅には優しいレンズです。劣ってはいてもスマホやコンデジよりは高性能で大きく引き伸ばさない限り使用には耐えますので本格的な撮影旅行以外は愛用しています。
故障等のもしもの事態も経験していますので予備機としてコンデジも持参しました。
▲ 16:29 札幌駅からは地下鉄に乗ってすすきの下車です。地上に上がると雨は止んでいました。停車中は低床車の1102号車。2018年(平成30年)10月より営業運転を開始したアルナ車両製の1100形は在籍車両7両となりました。大変好評で2028年(令和10年)度までには10両が増車されます。そうなると50年を超える旧型車両は淘汰されますね。
いつものように外回り市電に乗車して運転席後ろから車上ロケハン開始です。
▲ 16:35 山鼻9条、最初にやってきたのは正面に丸みのあるデザインの1960年4月製造の道産子、240形243号車です。当初は在籍8両と札幌市電の形式中では最多両数となっていましたが事故等で廃車が始まっています。
▲ 16:37 山鼻9条、直ぐに続行してきたのは、北海道土産「白いブラックサンダー」のラッピングをした330形からの車体更新車の3303号車です。
▲ 16:40 多くの鉄道車両デザインを受け持った故・榮久庵憲司氏が手掛けたA1200形です。アルナ車両「リトルダンサー」のUaタイプをベースにしたA1200形A1201号車。2013年5月に札幌市電初の低床車として登場、3編成が製造されていますが好評にもかかわらず連接車で構造が複雑、製造に日数がかかることから多忙中のアルナ車両から断られ、2014年4月にA1203号車が登場して以来増車がありません。同じ低床車の1000形に後を譲りました。
▲ 16:44 山鼻19条 330形の電装品を用いて車体を新製した車体更新車。吊り掛け駆動3300形の3305号車、珍しく女性運転手です。
▲ 16:49 東屯田通、停車している間にまた雨が強く降り出しました。
降りて道路の歩道から撮るのはレインコートは必需で完全防備でないと難しいようです。
濡れた軌道に前照灯が光る光景を撮るには電停からか車上からが良いだろうとロケハンを続けます。▲ 16:59 西線14条 250形255号車 「ニチレイ」ラッピング電車
▲ 17:03 西線9条旭山公園通 16:35に山鼻9条ですれ違った吊り掛け式車両の240形243号車です。
▲ 17:12 西8丁目 機器は330形331号車から供出されています3300形3305号車、吊り掛け式車両です。
▲ 17:24 「すすきの~資生館小学校前」、廃車となった単車110形・120形の主要機器を流用して製造された210形212号車です。▲ 17:51 ロープウエイ入口 廃車が続きたった2両になった220形222号車です。
▲ 17:54 西線16条 最古参となった1958年11月製造の道産子、210形212号車 ラッピングはMITSUI HOMEです。
▲ 17:57 西線11条 廃車となった500形の主要機器を流用して1961年6月に製造された250形255号車です。
▲ 18:03 ほぼ直角に曲がる西15丁目で降りて歩道からの撮影に切り替えました。330形からの車体更新車3300形の3308号車です。
▲ 18:14 西15丁目 A1200形のトップナンバーA1201号車。
▲ 18:20 西15丁目 到着したのは廃車となった150形の主要機器を流用し、不足分は予備品を集めて製造された道産子の240形246号車。
▲ 18:22 やってきた3300形3302号車ですが初めて見ます貸切電車です。乗車されていたのは8名ほどですが宴を開いておられました。もっと乗車はできますがコロナ騒動で8名の乗車制限があります。料金は1周;18,340円。約1時間程度の乗車時間です。車内で飲み食いするにはちょっと足りませんね、2週は必要でしょう。
車両は3300形が指定されています。▲ 18:24 1番派手な不動産ビッグのラッピング電車200形214号車が曲がってきました。1958年12月製造で最古参の部類ですね。
▲ 18:29 現在の在籍車両数は7両でもっと出会ってもいいはずの1100形の1101号車です。高齢者にとって乗りやすい低床車が増えるのはありがたいことです。
▲ 18:34 廃車が進み残り在籍2両となった220形222号車です。もう1両は221号車です。
▲ 18:37 西線16条~ロープウエイ入口 廃車となった500形の主要機器を流用して製造された250形252号車です。
▲ 18:43 西線16条~ロープウエイ入口 雨の日の夕暮れです。正面からでも走行写真を撮るには苦しくなってきました。F5・1/125・ISO500 A1200形A1202号車がやってきましたのでこれに乗車して引き揚げることにしました。
▲ 18:51 すすきの着 乗客の入れ替わりがありました。f4・1/125・ISO1400
▲ 18:53 狸小路 内回りのA1201編成です。F3.5・1/125・ISO640
▲ 18:56 狸小路 続いては食品総合卸の国分グループのラッピング広告車3305号車です。こちらも女性運転手です。F4.2/1/125・ISO560
▲ 19:01 すすきの電停に戻って、向かいの電停には中央図書館行きの区間電車が発車待ちです。中線を使って折り返しのようです。3300形の3301号車です。
F3.5・1/125・ISO720
▲ お腹が減ってきましたので夕食です。海鮮丼にするかと思いましたが今回は札幌に来てまだラーメンを食べていませんのでラーメン横丁に向かいました。どの店も一杯で行列の出来ている店もありましたが、今日は「元祖ラーメン横丁」の開業の当初からある、横丁で一番長い歴史を持つ「味の華龍」を選びました。注文は王道の「味噌ラーメン」(800円)です。美味しくいただきました。
▲ 19:54 狸小路 2015年(平成27年)12月20日、サイドリザベーション方式採用で繋がったループ線を行くA1202編成を見送ってから地下鉄に乗車してホテルへと向かいました。 F3.5・1/100・ISO400
今回の旅も明日で帰路になります。雨は明日も続くそうなので全線まで乗車していない地下鉄を乗り鉄することにしました。 Part 13 へ続く
札幌市交通資料館は休館中ですが、2年前訪問時車両は柵の外からある程度撮影できました。親子電車の子供がいましたが、今は親と再会しているのではないかと思います。
資料館の子供です。
不銹鋼號様、貴重なお写真をありがとうございました。
外からでも見えるんだったら行ってみても良かったなあと思っています。
市電のループ線延伸が叫ばれていますが、できることなら札幌駅には広電と同様に突っ込んでもらいたいものおですな。
実は私もどうなっているかわからず初訪問でした。親子電車に会うのも53年ぶりで前回は三越前で1967年2月25日でした。