駅のメロディー

この写真の駅名わかりますか。後方の山は信夫山です。そう岩代の国の福島です。列車は私が乘ってきたE6+E5系の17連盛岡行「やまびこ53号」の後追いです。福島は新幹線の駅では最も好きな駅の一つです。理由は目前に迫った信夫山の風景と福島駅の発車メロディーです。新幹線福島駅では甲子園の高校野球でお馴染みの古関裕而作曲の「栄冠は君に輝く」が流れその後に列車の出発案内が放送されます。古関裕而は福島の出身で日本のスーザとも言われ数々の名曲を残しております。この曲は行進曲風で颯爽として若々しく元気が出ます。同駅在来線では岡本敦郎の「高原列車は行く」もありこれもいい曲です。仙台は「青葉城恋歌」です。しんみりとした感じですがもう一つです。その他山形の「花笠音頭」、横手の「青い山脈」、弘前の「津軽じょんがら節」、広野の「汽車」、湯本の「シャボン玉」等の曲はよく知られておりますが、他は新しい曲で若い人向けなのか老鉄ファンにはよくわかりません。仙石線の宮城野原は「楽天イーグルス応援歌」がかかるそうで地方活性化に結構なことと思います。関東では小田原の「おさるのかごや」、平塚の「七夕祭り」、高田馬場の「鉄腕アトム」、メトロ銀座の「銀座カンカン娘」などを聞いたことがありますが、その後変わっているかもしれませんし、まだまだあると思います。大分豊後竹田の友人によりますと同駅では国鉄時代から「荒城の月」がかかっていたそうです。奈良の駅名研究家さんの研究とは少し異なるジャンルでちょっと聞いただけの駅のメロディーもいいなと思ったこともあり投稿してみました。検索すると駅メロディーファンも多そうです。本当はYou Tubeなど録音発信技術があればもっと研究して発表できるのですがそれができなくて残念に思っております。2021.7.6 福島駅▼

次に京王電鉄明大前駅京王線ホームの到着メロディーです。ここは駅名の如く明治大学校歌で上りは「白雲なびく」、下りは「オーオーメージ」です。他校のことになりますが、この曲も勇壮な感じで元気が出ます。内容は例えば下り特急高尾山口行きですと短いメロディーの後に「まもなく1番線に特急高尾山口行きが10両編成でまいります。黄色い点状ブロックの内側にお下がりください」と放送されます。列車頻度が高いのでメロディーは短いですが、各駅停車にも使われています。校歌のメロディーやメロディーそのものについてはいろいろあるかもしれませんがもう3年くらい続いています。初台にはオペラシティがあり、初台駅到着時には有名なオペラの曲がかかっていますが、オペラに疎くよくわかりません。古関裕而は「六甲おろし」も作曲しておりますが、阪神電鉄甲子園駅はかけていますか。昭和2~30年代にラジオで聞いた六甲おろしのメロディーは子供ごころにいいなと感じました。2022.10.8 明大前駅▼

駅のメロディー」への15件のフィードバック

  1. 準特急様

    昔、京王沿線に住んでいたことがありますが、接近メロディーの「野ばら」は今でも印象に残っています。高尾山口、多摩動物公園、京王八王子経由で新横浜等、京王にはいろいろとお世話になったものです。

    • 奈良の駅名研究家様
      そうですか。DRFC-OBで京王沿線在住の方がおられますし、以前お住まいで今は千葉県でご活躍の方もおられます。さて、「野ばら」ですが、あまり記憶にないので広報に問い合わせたところ、10年くらい前には駅を選ばず流していたそうです。早速,ありがとうございました。

      • 思い出しました。京王線の「野ばら」。これは、私が通信課の責任者だったときに、老朽化したテープ音源をIC音源にするときに導入したものです。上下でメロディが異なっており、もう片方のメロディは忘れてしまいました。著作権の関係で問題がないメロディにしたような。従いまして、広報のコメントの「10年くらい前」は誤りです。「四半世紀以上前」が正解です。

        • 広報では「野ばら」のことはよくわからず通信に確認して後でその結果を連絡してくれるいうことでした。その通信で担当されたクモハ73106東ウラさんの若き時代のことですからずっと前になりますね。有難うございました。

          • 準特急様

            「野ばら」を私が聴いていたのは、1997年、1998年ですので約25年前ですね!

    • 奈良の駅名研究家様
      クモハ73106さんが何も言って来ないならそれでいいと思います。奈良の駅名研究家さんは京王沿線のどこにお住まいだったかわかりませんが小学校のころでしたか。

  2. 紀勢本線の和歌山は「まりと殿様」ではありませんでしたっけ。
    「くろしお」の車内メロディーだけかもしれません。

    • K.H.生様
      徳川御三家紀州の殿様ですね。海外では駅名など放送せずに黙って出発する国が多いですが、うるさいほど至れり尽くせりの丁寧案内に加えてメロディーもあるのは多分日本くらいでしょう。円安でインバウンド増加が期待されますが、日本の国力低下を忘れないようにしないといけませんね。有難うございました。

  3. 準特急様
    NHK-FMに「×(かける)クラシック」という番組が、毎週日曜 午後2時からあります。モデルの市川紗椰&サクソフォン奏者の上野耕平が、クラシックとそれ以外の様々なジャンルを掛け合わせて紹介しており、市川紗椰なので鉄分が濃く、時々聞いています。
    前置きが長くなりましたが、とりわけ今月は鉄道150年で鉄分が濃くなっているようです。2日が、駅のメロディ特集でした。その中で、近鉄名古屋駅の特急発車前に流れる「ドナウ川のさざなみ」を紹介していましたが、自分もこれを聞きながら、特急に乗り込む時、少しの高揚感のようなものを感じるものです。近鉄は各駅のメロディを公式ユーチューブチャンネルで紹介しています。クラシックからは飛びますが、大阪環状線では、各駅にちなんだメロディを流しており、例えば、桜ノ宮駅では大阪市出身である大塚愛の「さくらんぼ」を流しています。

    • ブギウギ様
      遅い返事で申し訳ありません。市川沙椰とか上野耕平と言ってもわからないです。うちの清掃を依頼している女性に訊いたところ市川沙椰は綺麗で頭がいいそうです。上野耕平は新進気鋭の奏者だそうです。私は歌手では東海林太郎とか淡谷のり子とかコロンビア・ローズの類ならわかります。近鉄名古屋はよく利用しますので次は「Listen carefully !」でいきます。また、桜ノ宮も11月12日に宿泊しますので同様に注意して聴きます。有難うございました。また、お知らせください。

  4. これも鉄道趣味のひとつの分野ですね。テレビでタイトルに釣られて視聴すると、当てが外れてガッカリすることが良くあります。しかし、若いファンの知識には驚かされることが多く、駅の発車メロディーを聴いただけで、どこの駅かを当て、上り下りの別まで言い当てます。
    試しにユーチューブで大阪環状線19駅の発車メロディーを聞いたところ、なるほどと思った次第です。納得できるものがあれば、なんで?と首をかしげるものもあって、すっかりはまってしまいました。
    一番多く聞いたのは阪急梅田駅の京都線ですが、路線ごとに別のメロディーがあったとは知りませんでした。
    発車メロディーとは違うのですが、国鉄時代に聞いた「ハイケンスのセレナーデ」を、懐かしく思い出します。

    • 紫の1863様
      ハンドルネームは京都の有名高校ですね。先日、東京池袋「路草」で総本家青信号特派員さんの紹介で行って来ましたがどうやらその出展者も同じ学校卒でしたしDRFCでもいろいろ関係者の名前が出てきました。駅メロは若い方々のジャンルのようですね。また投稿をお待ちしています。ありがとうございました。

  5. 準特急さま
    さまざまな切り口の連投、たいへん興味深く拝見しています。「駅メロ」は興味はあったものの、「音」だけに、投稿には適さないテーマだと思っていました。敢然と「音」に取り組まれた企画性に敬服しました。駅独自の発メロもほんとに増えました。お仕着せでなく、駅に由来する楽曲をアレンジして、オリジナルメロディに仕上げています。私の場合の駅メロは、首都圏で耳にするJR東の駅メロです。元祖駅メロで、お住まいの方には、耳にタコができているでしょうが、とくに「Cielo Estrellado(スペイン語で星雲)」という、重低音から始まる駅メロが、大好きで、“東京に来た!”を耳から実感します。

    https://www.youtube.com/watch?v=A_ZKM-DLJhM

    • 総本家青信号特派員様
      切り口の神様のような方からコメントいただきました。ありがとうございます。凡人ですからまた元に戻りますが、宜しくお願いします。今日は晴天で日光方面に行くところですが新栃木で人身事故で2時間遅れています。

  6. 準特急様
    興味あるテーマですので、また飛び入りでコメントさせていただきます。
    福島の在来線は、出身の古関裕而が作曲した「高原列車が行く」になっていますが、どちらかというとこの歌は『歌のふるさと』である日本硫黄沼尻鉄道部(磐梯急行電鉄)の起点であった川桁か、せめて郡山の方が似つかわしのではないかと思います。福島には、福島三羽烏(曲:古関裕而・詞:村野俊夫・歌:伊藤久男)が協力した「福島音頭」を推奨したいですね。
    茨城県の市町村とJR東日本水戸支社との連携により常磐線は他の路線に比べてご当地発車メロディーが比較的多いようです。笠間市は坂本九のお母さんの実家があり、戦争中疎開していたという縁もあって、岩間、友部、笠間(水戸線)の笠間市内各駅には「幸せなら手をたたこう」他が採用されています。余談ながら疎開する途上に遭遇した常磐線土浦駅列車衝突事故(1943年10月26日)では、九死に一生を得ています。
    日立市は、作曲家の吉田正の出身地で市内の大甕、常陸多賀、日立、小木津、十王の各駅には「いつでも夢を」を始めとする曲が流れています。磯原は野口雨情の生誕地だったため茨城県の働きかけにより「七つの子」が採用され、これが湯治場として通っていた湯本の「しゃぼん玉」の導入につながりました。
    各説ありますが、「汽車」の中の歌詞の『広野原』は『広い野原』という普通の意味のほかに、福島県双葉郡広野町を指す『広野原』という地名の意味も含まれているという理由で『童謡のまち』として広野町はこの歌を活用して観光PRを実施しています。かつては駅員の操作で「汽車」を流していましたが2021年10月1日に駅が無人化されたため、ホームの発車メロディーも廃止されてしまいました。ただし普通列車のE531系車両の放送装置にこのメロディーの再生機能が内蔵されたため、乗務員操作で車両スピーカーから車外に流れる場合があるようです。このように地方の駅では、ワンマン化運転と駅の無人化により発駅メロディーが聞けなくなっていくのは淋しい限りです。
    今年(2022年)の5月2日に国府津の発車メロディーが「みかんの花咲く丘」に変更されました。この歌は第2次世界大戦の終戦直後に生まれた童謡の名作のひとつとして知られ、1946年8月25日にNHKのラジオ番組「空の劇場」で東京の本局と伊東市立西国民学校を結ぶ、ラジオの「二元放送」で発表されました。作曲家の海沼實が当時人気絶頂の童謡歌手であった川田正子の歌う曲の作曲を任されていましたが、発表の前日の24日になっても作品は仕上がっていませんでした。作曲は当日東京発伊東行きの列車の中で始まり、車窓にみかん畑が現れる東海道本線の国府津付近でやっと前奏が浮かび、伊東線の宇佐美付近でようやく曲が完成しました。終着駅の宇佐美、伊東では2015年に発車メロディーとして採用されましたが、7年経って国府津でもこの曲が流れるようになりました。このようにレールと車輪が奏でるメロディーは、作曲家にとって新曲を発想する大きなヒントになったようですが、現在の長尺レール(ロングレール)を走る空気バネの車両では走行音が静かで新曲を思い浮かばないかもしれません。
    写真は2011年3月11日に発生した東日本大震災と福島第一原子力発電所事故の影響で不通となっていた常磐線が、同年10月10日に広野より南側までの区間で運転を再開した時の415系が折り返し停車している2番ホームから撮った「汽車」の歌碑です。2012.9.2

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