2014年 遥かなる東欧の旅 Part7 戦火の癒えた町、サラエボへ その7 ボスニア国鉄を撮る、サラエボトラム、セルビアへ

第4日目 2月18日 その2
パシュチャルシア (Taxi)→15:20 サラエボ空港
サラエボ空港 15:35(チャーターBus)→20:04 Mokra Gora

今日は、ドイツからの本隊、そして日本からの3名の後続部隊と午後3時にサラエボ空港にて合流します。それまでは時間が十分ありますので、朝食後は昨日乗車したボスニア国鉄の撮り鉄もしようと出かける事にしました。

9時前にパシュチャルシア電停前からTaxiに乗車して向かいますが、運転手は英語があまり分かりません。市内地図を出して指さしで目的地を告げますが、地図自体をあまり見たことがないようで、分かってもらえません。とにかく空港への大通りを走ってもらってから、右の国鉄線方向へ曲がるのはこちらから指示を出しました。

[googlemap lat=”43.851999271388266″ lng=”18.359463214874268″ align=”left” width=”250px” height=”180px” zoom=”15″ type=”G_NORMAL_MAP”]国鉄 横断歩道橋[/googlemap]9:15 何とか目指す国鉄線を跨ぐ歩道橋にたどり着きました。問題は、撮りたい9:32着と9:46着の定期列車が何時に通過するかです。
まず時間通りには来ないだろうと気長に待つ事にしました。眼下には3線がありましたが、左側は錆びています。真ん中と右側は光っていますが、さてどちらに来るものか分かりません。どちらに来ても良いように左側から狙う事にしました。
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9:37 何とDLに牽引された3両編成の電車がやってきました。電車は自力走行ができないようです。

サラエボから西へ約80キロ先のゼニツァ(Zenica)からのローカル2153次(7:47→9:32)です。

0506▲ 9:39 続いて直ぐに客車2両を牽引したEL441-902号機が来ました。

サラエボから南へ約180キロ、クロアチアとの国境に近いチャプリナ(Capljina)からのローカル列車720次(6:30→9:46)です。

それにしてもしょぼい編成ですね。

26_1次は昨日乗車しました本命の国際列車396次の撮影です。皆さんと別れて一人、帰路のバスから見たS字カーブで撮ろうと国道を約40分、約4キロを歩きますが、中々見た光景の場所には着きません。どうやら反対方向に歩いたようです。大ポカでした。
もう歩くのはしんどくなってきましたので、ちょうど来たTaxiを捕まえて引き返しました。やはり反対方向で先ほどの撮影地からは歩いても10分ぐらいでした。Taxi代は約5MK(約350円)也、安いですね。

0829▲ 10:49 サラエボ駅を発車した396次がやってきましたが、右側線を来ると勝手に思い込んでしまっていて大失敗でした。大ポカをした時は続きますね。客車は4両編成でした。車両番号は、どれがそうなのか?で、分かりません。
27先ほどはたまたまTaxiが通りましたが、今回はダメです。線路を渡ってトラムが走る大通りへと向かいました。

10:57 後方から走行音が聞こえましたので振り返ると、先ほど歩道橋から撮ったDLに牽引された電車の回送が来ました。もう少し地上部3線区間の線路際で待てば良かったと後悔です。大ポカ3連発でした。
09[googlemap lat=”43.849275818807904″ lng=”18.36663007736206″ align=”left” width=”300px” height=”150px” zoom=”15″ type=”G_NORMAL_MAP”]43.849276,18.36663[/googlemap]
11:03 トラム本線に到着。もうトラムはたくさん撮りましたのでお腹一杯ですが、折角前にいますのでシャッターを切ります。青いタトラは271号、お尻を向けているのはタトラ257号です。

12▲ 11:13 ご覧のように一直線に専用軌道が続きます。疲れたような煤けた黄色に青い帯のタトラ289号です。

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11:18 一方、鮮やかな黄色トラムはタトラ275号。ラッシュを過ぎても電停には多くの利用客が来られます。

11▲ 満員のトラムが到着して乗客が降りられても同じ数だけ乗客がありました。トラムはサラエボの大動脈です。

今日で3日間にわたったサラエボトラムともお別れですので、車両数についてまとめてみました。黒字が投入された編成で、赤字が3日間で確認できた編成です。
※ 参考にされる方は一旦デスクトップにドラッグ&ドロップしてから開いて印刷をしていただくと、綺麗に見えます。
ご覧のようにタトラの稼働が少ないのが分かります。紛争時に相当数の車両が巻き込まれて損傷を受けたのだろうと推測できます。今から思えば、入らせてもらえなくとも車庫を覗いておくべきでした。ちょっと残念な思いが残りました。

ホテルへの帰路の途中でも川沿いで降りて撮影しましたが、3日間で撮った同じ車両が多く見かけられました。以外と稼働できる車両は少ないのかも・・・。
旧共産国各地で走行していたタトラは、消えつつあります。ここサラエボが最後のタトラの聖地になりそうです。また機会がありましたら、できれば新緑の季節に訪れたいと思いました。

14時過ぎにホテルから20KH(1,400円)と格安のTaxiを呼んでいただきましたが、今日もデモがあるそうで、大きく迂回してからの空港到着でした。
2021▲ 15:20 サラエボ空港ではドイツからの本隊が到着されていました。
日本からの3名も後から到着されましたが4名がTaxiから降りて来られました。
3名の方は、K島さん、TGさんとミーシャさん、もう数度目かのお馴染みの方々です。
もう1名の方は欧州鉄ちゃんのサイさんで、単独で参加をされていました。そこまで熱心な方がおられたとはと、ビックリしました。
そして、参加者は何と41名です。O氏は10月頃ではまだ人数が集まらなくて困っていると言われていた。いつの間にこんなに増えたのだろうと驚いておられました。

25▲ 15:35 サラエボ空港を出発しました。目指すは国境を越えてのセルビアMokra Goraです。何でも大きなループがある山岳鉄道で、ナローゲージの蒸気機関車が走っているそうです。
移動距離は約150キロ。所要時間は、約3時間半の予定でしたが結構時間がかかって国境に着いて出入国を済ませる頃には、すっかり夕闇の中でした。
24▲ 19:45 ようやくセルビアに入国しました。皆さん並んで両替です。セルビア通貨は、ディナールDINです。私は、このツアー後にベオグラードへ行きますので多い目に両替をしました。日本円は通じませんので、ユーロからの両替でした。
この国境には、真新しいバラスに敷かれたナローゲージがありました。どうやらここを走るようですが、国境を越えています。どうなるのでしょうか?

20:04 宿泊するSarganska Osmicaに到着しました。セルビアに入国してからは、ホテルはすぐでした。

28▲ 20:30 チェックインを済ませて部屋に荷物を置いて直ぐの夕食です。10人揃ってと言いたいのですが、サイさんはこちらの料理の味が合わないからと日本から食料を持ち込んでおられます。9人でメニューを見ながら、多分こんな料理だろうと推測しての注文でした。
1DNは約1.25円程度ですので、200gのポークステーキで約700円、スープが約180円でホテルのレストランとしては安い料金です。
23パンは注文しなくとも出てきます。皆さん思い思いに注文されて感想を述べられますが、味は薄口というか薄すぎるという意見が多かったようです。しきりに醤油が欲しいと言われていました。

さあいよいよ明日から煙が見られます。どんな蒸気機関車に対面できるのか楽しみな夜でした。  Part8へ続く

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