第12・13日目 2月26、27日
ベオグラード21:50→8:13ソフィア
18:00 ホテルに預けた荷物を受取りに戻ります。夜行列車までは、たっぷり時間がありますのでゆっくりできる場所が必要です。フロントでレストランではWifiができるかを聞くと、OKです。 久しくまともな夕食はとっていなかったので、今夜は奮発しました。美味しいビールを飲んで、肉のミックスを注文してゆっくりとしました。ビール2杯とのお勘定は、1,120RSD(約1,350円)でした。パンは写していませんが、注文に付いています。日本の半額程度ですね。 ちなみに昼食のマクドは、270RSD(約324円)。こちらは世界共通の値段設定です。 昨夜はソフィアまでの夜行列車の切符を買いましたが、これも当初調べていた段階ではベオグラードを朝に出て24時間走り、翌朝イスタンプールに着くという直行列車がありました。しかし、サラエボ~ベオグラードと同様に運休中で、中間のブルガリアのソフィアまでしか列車はありませんでした。 ▲ ベオグラード~ソフィアの切符です。 切符はこちらへ来て初めて印刷されていました。そして、航空券のようなチケットケースに入れて渡されました。
記載されている運賃は2,430RSD(約2,916円)と格安ですが、確か支払ったのは、時刻表2冊を入れての4,200RSD(約5,040円)でした。時刻表はそんなに高いものではありませんが、表示以外に別の加算料金があるようです。
ソフィアまでは、約589キロを10時間23分をかけて到着予定です。
どんな寝台列車なのか楽しみでした。 21:00過ぎにレストランを出てベオグラード本駅へと向かいました。
1884年に開業なった駅舎は重厚感があり立派に見えますが、一旦ホームに入ると、リニューアルされず年数が経っただけの薄暗い汚れただけになってしまっています。 ▲ 乗車する列車はすぐに分かりました。車内に明かりはありませんが、右側に停車している客車がそのようです。
▲ 車両の窓に貼ってある行先表示ステッカーを見て、近くにおられたカレチと思しきおじさんに切符を見せて確認をします。そしてどの車両に乗ればいいのかを聞きます。
▲ 案内されたのは、3段寝台のコンパートメントでした。 ところがこのコンパートメント内のベットは、中段の1ベットを除いて後の5ベットは、全て壊れています。
隣のコンパートメントではアベックのバックパッカーが大声をあげて笑っています。向こうも同じような状態と容易に想像できます。国際列車なのに中身はボロボロです。
唖然とする中、カレチさんは枕と毛布、そして後からシーツを持ってこられました。
しかし、願っていました個室にはなりました。快適に一夜を送れそうです。
21:50 定刻にベオグラード本駅をゆっくりと発車。 かつてオリエント急行が走った鉄路を東へと向かいます。
こちらに来ての初めての夜行寝台列車の旅ですが、ビールを飲みながらの乗り鉄旅に浸りました。
そしていつしか眠りにつきました。
◀ この国際列車の時刻表です。太線が国境です。
▲ 6:22 早朝にカレチから起こされました。国境に着いたようです。セルビア出国審査を受けた後、国境を越えてブルガリアの駅に停まり、入国審査です。審査は両方とも車内でスムーズに行われました。
入国印は入ってくるマークで分かりやすいですね。右上は汽車マークです。 温度計の写真を入れていますが、当初は暖房が効いていたのですが途中で切れて寒くなってきました。この後も暖房は入らず12度まで下がりました。もう寝られません。
▲ 6:50 東の空が明るくなり始め、7:45 定刻より24分遅れでブルガリアのDragomanに到着しました。
▲ 8:06 Slivnitzaでは、新しい3連接車の電車と交換をしました。
▲ 8:41 定刻より28分遅れでブルガリアの首都ソフィア中央駅に到着しました。10時間51分の乗り鉄旅でした。
今までの駅とは違ってリニューア近代化がされていて、ホームのかさ上げもできています。列車は発車した時は2等車2両+寝台車2両の編成から、寝台車2両+2等車1両に変わっていました。
▲ 地下通路から駅舎に入ります。1974年に新しくなったコンコースは高い天井もあって広々としています。しかし一日、約10,000人強の利用客しかなく閑散としています。
まずは、今夜乗る切符の購入です。広いコンコース内に見える切符売場に行って聞きますと、国際列車は、上の写真には見えない別の売り場だそうです。
聞いていると、どこからかおじさんが寄ってきます。悪評高い案内人のようです。”No Thank You” と、追い払っても付いてきますので面倒です。無視しましたが、もろともしません。 国際列車切符売場は、奥まった所にありました。丁度ベオグラードから同じ車両に乗り合わせたバックパッカー達がいましたので、一緒に購入です。こちらでの切符の買い方にも慣れてきました。スムーズにイスタンプールまでの今回最後の列車となる切符は、購入できました。ほっとしました。
9:20 次は、トラムに乗ってのソフィアの街散歩です。その前に荷物を預けなければなりません。これも場所が分からず聞きまくりでたどり着きました。
上の写真の窓口で申し込み、右の入り口から入って荷物を渡します。 ▲ コンコースに展示されていた可愛い蒸気機関車と、こんな小さな車輪で大丈夫だったのかと思えた4軸ボギー客車。この場所なら、何十年でも保存ができます。 ▲ 9:34 落ち着いたところでコーヒータイムです。コンコース内の真っ赤なお店がマクドです。普通のコーヒーとカプチーノの両方を注文しました。0.69Bgn(約49円)と0.59Bgn(約42円)でした。
▲ 駅舎を出てみますと屋根下に47-05号機蒸気機関車が展示されていました。保存状態は良く綺麗な姿で迎えてくれています。
▲ 蒸気機関車の展示場所からすぐに行き止まり線とホームがあり、近郊3連接車が停車しています。時刻表を見ますとこの駅では1時間に4本と発車があります。
他のホームにも行って見たいと向かいますと、駅員から撮影はダメと注意を受けました。コンコースに戻って、もう少し撮ろうとしますと、今度は先ほどはいなかった公安が来てダメと言われました。どうもこの国では駅内の撮影は禁じているようです。 まあ重要な所は撮ったのでこれで良しとして、街角散歩に行く事にしました。 Part24へ続く
ぶんしゅう様
北近畿タンゴ鉄道では、お世話になり有り難うございました。
行こうとしても行けない国々の情報、本当に楽しみに拝見させて頂いています。
さて、質問です。乗車された国際列車の寝台車ですが、上中下三段×2のコンパートを、故障で中段一段しか使えずに、結果個室状況になられたことは理解出来たのですが、美味しいビールはどこで味合われたのでしょうか?
普通なら下段に腰掛けてと思うのですが、下段は故障! 故障でも座ることは出来たという理解でよろしいでしょうか? それとも、中段ベッドの中? いやいや素敵な人と別の場所で?
次はドイツに行かれるとか。気を付けて、そして、素晴らしい写真や情報の数々を楽しみにさせて頂きます。 ビールは本場ですね!
マルーン様、コメントをいただいておりまして、ありがとうございます。メールをお出ししました通りデジ青からのコメント返信が出来ず失礼しました。
原因はサーバー会社の設定問題で、今年3月から勝手に海外からの不正メール対策の為にアクセスを停めていたためと判明しました。それまではできていましたので事情が分からず苦慮しました。これから海外へ出る時にはこういったことがないか確認しておく必要が出てきました。困った事です。
さてベオグラードからソフィアへの寝台列車のベットの件ですが、中段の1段だけは正常で後はどこかが壊れて使用できない状態でした。下段は何とか座りましたが、座席は傾いていて当然寝る事はできません状態でした。
紛争が続いた国の鉄道車両だったので補修まで手が回らなかったのでしょうね。私の乗車したのは閑散期だったのですが、繁忙期は混むと思いますのでどうするのかと心配にもなりました。切符を購入できても乗車後にベットが使用できないことも起こりえますね。
ただ、この間を移動する旅行者の殆どは高速バスを利用していますので、心配はしなくてもいいのかも・・です。