北欧のたび3(サンタクロース急行)

ロバニエミに2日間滞在した後ヘルシンキへの帰りは寝台列車を使うことにしました。今回の旅は乗ることを中心にし、その中でも一番の目的はこの寝台列車に乗ることでした。時刻表には特にサンタクロース急行という名前は出ていませんが、北極圏の入り口で、近くにサンタクロース村のあるロバニエミとヘルシンキを結ぶIC273 、IC266、ロバニエミのさらに先、ケミアルビーとヘルシンキを結ぶIC265、IC274 をサンタクロース急行と呼んでいるようです。
 ↑ 郊外のサンタクロース村を北極圏の北緯66度33分線が通っている。
私の乗ったのはケミアルビーからやってくるIC274でした。ロバニエミはカートレインの積み込み場所となっていますので、30分停車しその間に車の積み込み作業をします。
  ↑ Sr2機関車を先頭に前から座席車1両、食堂車1両、次に荷物車があってその後に7両の寝台車、さらに4両のカートレインがつながっていて堂々の14両編成。
 ↑ 私の乗った寝台車
 ↑ 寝台車の室内。
 ↑ 枕元には読書灯、目覚まし時計などがついていて、VRのラベルの付いたペットボトルがある。
 ↑【寝台車1階】11室あってシャワートイレが共用。(VR HPより)
 ↑【寝台車2階】8室で各部屋にトイレとシャワーがついている。(VR HPより)
 ↑ 洗面台があり、左側にあるロックを外し手前に引くと洗面台の裏からシャワーが現れる。
  ↑ シャワーは固定で向きが変えられず、狭くてあたりを水浸しにしないように注意しながらの使用だが、室内にあるのはありがたい。
 ↑ 2階は天井部分が絞られているため廊下は少し圧迫感がある。
今回は2階席を予約しました。個室は二段ベッドで基本2人使用なのですが、1人で使っても倍の料金は取られません、また、1階と2階の料金はあまり差がなく、当然2階が人気で、2ヶ月ほど前に予約しましたが、かなりの席がふさがっていました。(今回原稿を書くにあたって、VRのサイトで値段を確認しようとしたのですが、現在一時的にVRのチケット購入サイトはフィンランド国外からのアクセスが制限されていて見られませんでした。)購入した金額は€185でその時のレートで換算すると22000円程と新幹線よりやや高いくらいの値段設定でした。個室はキーカードがついていてホテルと同じ感じ、セキュリティも万全です。
 ↑ 食堂車の様子、ロバニエミ発が21時15分と遅いためか本格的な料理はないようで、パスタ、サンドイッチ類の軽食が中心。朝食だけを利用した。
 ↑ 荷物車の内部、どういうわけか、寝台車から食堂車に行くにはここを通らなければならない。自転車が積めるようになっているものの、冬だからなのか内部は空。
21時15分にロバニエミを発車した列車は途中の停車駅は昼間の特急列車と同じなのですが、昼間の特急列車では約4時間でいけるオウルとフィンランド第二の都市タンペレ間を6時間かけて走ります。さらにタンペレでカートレインから車を降ろすため約30分停車、ヘルシンキの手前でも車を降ろすのに約30分停車します。このためタンペレの停車中に先行する特急列車に乗り換えるとヘルシンキには1時間以上早く着きます。サイトの列車検索でも乗り換える方が1番目に出てきますが、急ぐ旅ではありませんのでそのまま乗り続けゆっくりと寝台列車の旅を楽しみました。日本では豪華寝台列車が話題になっていますが、瑞風2泊3日の運賃は今回の2週間の北欧の旅の費用に土産代つけてもまだおつりが来ます。それなら私は断然後者を選びますね。年金生活者でも手の届くこのような寝台列車がまたできないものでしょうか。

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