八月だ、もっと熱くなろう! 2013年 赤道直下のインドネシアSL撮影の旅 Partr14 タクシマド(PG.Tasikumadu)製糖工場

第8日目 8月3日 その2 タクシマド製糖工場

ソロ市内線撮影後は、昨夜行ったタクシマド製糖工場へと再び向かいました。
10;25、Purwosari 駅から約40分で到着です。今日も雲一つなく晴れあがっています。夕暮れの『ギラリ』が期待できます。

01_ヤード1[googlemap lat=”-7.57809″ lng=”110.931893″ align=”left” width=”300px” height=”200px” zoom=”17″ type=”G_SATELLITE_MAP”]Tasikmadu, Karanganyar, Jawa Tengah 57721 インドネシア[/googlemap]▲ 左側後方に見えるのは積替え場のクレーンです。ここでトラックからローリーへと積替えて、右側の工場ヤードへと牽引します。
タクシマド製糖工場では、積替えと工場へのヤードが平行して隣り合わせになっていますので、満載ローリー編成を一旦ヤード外に出してからスイッチバックで押し込みます。
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八月だ、もっと熱くなろう! 2013年 赤道直下のインドネシアSL撮影の旅 Part13 ソロ(Solo)市内線

第8日目 8月3日 その1 ソロ市内線

08_住民の皆さん6▲ 我々がチャーターした列車がSoloKota 駅に到着すると、付近の住民の皆さんが一斉に集まってこられます。子供たちにとっては、絶好の動く遊び場です。列車は、たちまち子供たちに占領されてしまいました。

今日は午前中、ソロ市内を走るチャーター列車撮影、その後は再びタクシマド製糖工場へと向かいます。
01_地図3ソロ市内線は、本線の、Purwosari から分岐して、約33キロ南にあるWonogiri(ウォノギリ)へと向かう支線です。

Purwosari 駅を発車すると、右へ大きくカーブして本線から離れていきます。
そして市内のメインロードを横切り、道路端を行く併用軌道です。
約5キロを自動車やバイク等と一緒に走ります。

少し行きますと、SoloKota 駅へと進入します。
昨年はここから河を超える鉄橋の向こうまで行きましたが、今年はこの支線自体が運休しており、SoloKota 駅までとのことです。

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八月だ、もっと熱くなろう! 2013年 赤道直下のインドネシアSL撮影の旅 Part13 タクシマド(PG.Tasikumadu)製糖工場

第7日目 8月2日 その4 タクシマド製糖工場

01_地図17時過ぎにタクシマド製糖工場へと向かいます。途中の通り道は、眼下に町が見渡せる山岳を行くスカイラインに決まりましたが、買い物に出かけたアリフさんが中々戻ってきません。陽が沈んでしまう夕闇前には行きたいのですが・・・・。
ようやく戻ってきましたが、体調のすぐれない方のためにと忘れずにと頼んだ、ポカリスエットを買い忘れる始末にリーダーのO氏もしっかりしてくれと呆れ顔です。

O氏は何度もこの地を訪れておられた先輩から 『 インドネシアには、ゴム時間がある。気を付けるように。』と、教えられたそうですが、次の行動のための時間を考えていません。肝心な事が抜けてしまうのは本人の性格だと思いますが、時間の管理ができないのは、トラベルエージェントとしては問題です。

製造管理の総責任者でもあったリーダーのO氏は、その都度に厳格な時間管理を要求されます。我々同行者にとっては頼もしい限りで、これまでの行動にはその度にチェックを入れられて、アリフさんのミスを未然に防ぎ、救われました。経緯がどうであろうとも常に結果のみを追い求められる営業畑を歩いてきた私にとっては、経緯の時間の大切さも改めて知る機会でもありました。ただ顧客に接した時の集中力だけは磨きぬきましたので、鉄道写真撮影の際には大いに役立ちました。唯一誇れる社会生活での収穫だったのかも・・・。

チャーター車は夕暮れの中を走り出しました。タクシマド製糖工場へは2,000m超の山が立ちふさぎます。気温もぐんぐん冷えてきて車の窓をオープンにしていられません。急坂の続く曲がりくねったスカイウェーを登り切った所で降りました。標高は約1900mです。眼下に遠くの町の明かりを見ましたが、100万ドルの夜景には程遠く、これはジャワ島中央ですから仕方がないですね。
その代り、夜空に輝く星は素晴らしく、よく見えました。

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八月だ、もっと熱くなろう! 2013年 赤道直下のインドネシアSL撮影の旅 Part12 パゴッタン(PG.Pagottan)製糖工場 訂正と追加

第7日目 8月2日 その4 パゴッタン(PG.Pagottan)製糖工場 ※追加

Part12で投稿させていただきましたパゴッタン製糖工場のE型無火機関車につきまして、 「7号車の動輪部分です。ロッドは4軸のみに連結されていますが、5軸目は内部の歯車で伝達されています。」 と掲載しました。
しかしながら団長様より、『 ロッドがかかっているのは中央3軸だけではないでしょうか? 』とのご指摘のコメントを受けました。
確認しますと確かにご指摘のとおりです。メカについてよく分かっておらず、間違いがありましたこと申し訳なく、失礼をしました。ここに訂正させていただきます。

10_ロッド▲ 7号車の動輪部分です。ロッドにかかっているのは確かに中央3軸だけで、前後の2軸は内部で歯車によって伝達されています。小さな身体で重いローリーを牽引する製糖工場の機関車です。動輪は多くなります。そして急カーブの多い路線を走りますので、曲がりやすくするために、このような複雑な機能を持っているそうです。

間違いは、もう1つありました。
「 8号機を横から見たカットです。帰国後にTJさんからお聞きしましたが、この機関車たちはすべて無火機関車に改造されています。・・・・・・」と掲載しましたが、O氏より 『 ファイアレス(無火機関車)を指摘したのは、TJさんでなく、小生の先輩のKC氏です。彼は、小型ロコのマニアで昭和30年代に北海道の甜菜糖工場南大東島のさとうきび工場にも行っておられます。
JAWAには30年以上も前から20回以上行かれています。その彼から、ファイアレスだよと指摘されたのです。それを、今回の参加者に伝えたのです。・・・・』 とのメールが参りました。又聞きだったようで、KC様TJ様にも失礼いたしました。申し訳ございません。訂正させていただきます。

O氏からは、2009年に訪問された時に撮られた、まだ蒸気機関車だった頃の写真を送っていただいております。掲載了解もいただいておりますので、ご覧ください。

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八月だ、もっと熱くなろう! 2013年 赤道直下のインドネシアSL撮影の旅 Part11 パゴッタン(PG.Pagottan)製糖工場

第7日目 8月2日 その3 パゴッタン(PG.Pagottan)製糖工場

01_カニゴロ→パゴッタン_地図01_パゴッタン製糖工場_地図[googlemap lat=”-7.704421139480215″ lng=”111.53778433799744″ align=”left” width=”300px” height=”250px” zoom=”17″ type=”G_SATELLITE_MAP”]インドネシア[/googlemap]
▲ カニゴロ製糖工場撮影後は、近くにあるパゴッタン製糖工場へと向かいました。
16:25、約15分で到着しました。

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八月だ、もっと熱くなろう! 2013年 赤道直下のインドネシアSL撮影の旅 Part10 カニゴロ(PG KANIGORO)製糖工場

第7日目 8月2日 その2 カニゴロ(PG KANIGORO)製糖工場

01_カニゴロへの地図

02_昼食飲茶1チェプー森林鉄道訪問後は南へと向かいました。
午後からは、カニゴロ製糖工場、次にパゴタン(PG.Pagottan)製糖工場を訪問してタクシマド製糖工場にて夜撮となります。

14:00、途中、お腹が減ってきましたので中華料理屋を探してもらって入りましたが、何とインドネシアでは珍しく、飲茶があります。
これは感激です。

お給仕していただいたのは、インドネシア美女のお二人。
いっそう美味しく、いろいろと注文して、たらふく食しました。

15:07、昼食後は、チェプーから約80キロにあるカニゴロ製糖工場に着きました。

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八月だ、もっと熱くなろう! 2013年 赤道直下のインドネシアSL撮影の旅 Part9 チェプー(Cepu)森林鉄道

第7日目 8月2日 その1 チェプー(Cepu)森林鉄道

06_日の出の歓迎▲ 6:16、朝日が差し込みだしたチェプーの森の中、早起き一家が総出で、笑顔いっぱいの歓迎で迎えてくださいました。近くの子供たちも一緒です。今日も朝から元気をいただいてからの撮影開始です。ありがとうございました。 

01_チェプー森林鉄道路線図▲ 今日の午前中は、かつてインドネシアに分布する貴重なチーク材を運んだチェプー森林鉄道を初めて訪れます。レール幅は1067㎜の狭軌です。どんな蒸気機関車に出会えるか楽しみです。上の地図は今日の軌跡です。いつものようにO氏からご提供いただいたGPS地図を原本に作成しました。ご紹介させていただきます写真と合わせてご覧ください。
黄色の線が今回乗車しましたチェプー森林鉄道の路線図です。緑色の線は廃線になったようで、今回乗車できませんでしたが、Google地図で辿ってみました。機関区からの標高差は乗車できた終点までで約80m、路線距離は約15キロだろうと思われます。丸印の番号は降りて撮影したポイントです。

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八月だ、もっと熱くなろう! 2013年 赤道直下のインドネシアSL撮影の旅 Part 8 スラギからチェプー(Cepu)へ

第6日目 8月1日 スラギ製糖工場からチェプー
① ホテル(チャーター車)→スラギ製糖工場→セマラン国鉄駅
② セマラン17:05(170列車)→21:15チェプー01_地図_スラギ→チェプー1スラギ製糖工場撮影後は、チャーター車にのって、チェプー(Cepu)へと向かいます。
移動距離は約260キロ。順調にいけば約7時間程度の所要時間だろうと思われます。
今回の当初プランではラック式鉄道で有名な「Ambarawa」へ向かう予定で進めていましたが、7月半ばになって「Ambarawa」は、チャーターしてもフォトランを認めなくなった。」との情報が、飛び込んできました。
リーダーのO氏が現地ガイドのアリフさんに確認を取られますと、「フォトランはできるが、Ambarawa保存鉄道は国営で、公務員の勤務時間は9時から16時である。よってチャーターはこの時間内に限られる。」と、調査返答がありました。
昨年は14時過ぎから乗り鉄旅を、そして夕焼けを狙って18時過ぎまでチャーターしました。16時までのチャーターとなると肝心な夕焼けでの撮影ができません。リベンジしたかった”ギラリ”も見られません。貴重なラック式鉄道ですので乗り鉄でも楽しめますが、期待感は半減以下になります。参加者皆さんの意見を聞かれてから代替案として浮上してきたチェプー(Cepu)森林鉄道に変更することに決まりました。チェプーには、かつて優良高級材のチーク材を運搬していた森林鉄道があったそうです。現在は伐採禁止となって廃線になっていましたが、この度観光用として復活したそうです。森林鉄道大好きな私としては大歓迎です。
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八月だ、もっと熱くなろう! 2013年 赤道直下のインドネシアSL撮影の旅 Part7 PG.SRAGI(スラギ製糖工場)

第6日目 8月1日 スラギ製糖工場

01_子供たち▲ ヤードの中を自転車3人乗りで、笑顔で走る仲良し3人組。兄弟なのでしょうかね。
東南アジアで訪問したタイ、ミャンマーやインドネシアではいつも笑顔が見られます。いずれも発展途上国です。発展していくとなぜか笑顔が消えていくようにも感じました。どうしてでしょうかね

今日は朝からスラギ製糖工場へと向かいます。ホテルからは約20キロ、8時前に到着しました。01_地図101_地図2[googlemap lat=”-6.925510900148495″ lng=”109.55952644348145″ align=”Left” width=”300px” height=”250px” zoom=”16″ type=”G_SATELLITE_MAP”]Pekalongan, Central Java, インドネシア[/googlemap]
▲ スラギ製糖工場は、スンバルハルジョ製糖工場のようにフィールドへと走行する路線は既に廃線となっていますが、現役蒸気機関車も多く、とても広いヤードが広がっています。私が見た中でも1番大きく、取扱い量も最大と思えました。

地図上のGoogleをクリックしていただきますと大きな地図になります。

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八月だ、もっと熱くなろう! 2013年 赤道直下のインドネシアSL撮影の旅 Part6 PG.SUMBERHARJO(スンバルハルジョ製糖工場)

第5日目 7月31日 スンバルハルジョ製糖工場

00_こどもたち▲ 指令所前で集まってきた子供たち。昨年もいました美少女は、背が高くなり、一段と綺麗になっていました。一緒に連れてきているのは妹さんでしょうか、幼い子供の守りもできるいいお姉さんです。

06_ひつじ▲ 今日はもう1カット。バイク、自転車、大型車と頻繁に往来が多い道ですが、現れたヒツジさん。マイペースが僕の持ち味と悠然と横断していきます。シュガートレインが道路横に走る昼下がりの、のどかな光景でした。

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八月だ、もっと熱くなろう! 2013年 赤道直下のインドネシアSL撮影の旅 Part 5 PG.SUMBERHARJO(スンバルハルジョ製糖工場)

第4日目 7月30日 スンバルハルジョ製糖工場

00_集まってきた子供たち1▲ 14;33、指令所から集落へと向かう橋の上で撮影していましたら子供たちが撮って撮ってと集まってきました。元気が満ち溢れた子供たちです。こんな時代に戻りたらいいなあと思わずにはおられませんでした。

01_地図1昨夜からは宿をスンバルハルジョ製糖工場に近いペマラン(Pemalag)にあるRegina Hoteに移し、ここで3連泊します。そして今日もスンバルハルジョで1日を過ごします。朝は6時半過ぎの出発でした。

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八月だ、もっと熱くなろう! 2013年 赤道直下のインドネシアSL撮影の旅 Part4 PG.SUMBERHARJO(スンバルハルジョ製糖工場)

第3日目 7月29日 スンバルハルジョ製糖工場 その2

07_元気なおばちゃま軍団▲ 集団での稲刈りを終えて帰宅される途中のおばちゃま軍団。子供たちに負けずと笑顔の歓迎です。親も子供も笑顔がいっぱいの国、それがインドネシアです。

05_ロケハン12▲ ピンク色が、今日我々が指令所からサトウキビの伐採場までロケハンと撮影で動き回った軌跡です。黄色がシュガートレインが走る鉄路です。かつてはもっとあったそうですが、運搬がトラックに代わって廃線になっています。GPSロガーを携帯されておられますO氏から提供していただいております。

14:30、昼食後、どんよりとしていた空も少し晴れてきて夕陽が期待できそうです。皆さんと相談した結果、夕陽の撮影スポットはBARONと決まりました。ただここにはDL8号機DL9号機が既に行っておりますので、改めてSL10号機をチャーターして向かうことになりました。

指令所に行ってみますとSL10号機BARONへと向かった後で急いで追いかけて途中からテンダーに乗り込みました。すると運転手からは、「運河沿いの本線走行は問題ないが、本線を分岐してから伐採場へと向かう支線の軌道状態が今年は悪い。昨年撮った最高の場所まで行くことはできない。どうしますか。」と、思わぬ申し出がありました。
今年は雨が多かったのか昨年と比べて蒸し暑く感じていました。路盤が柔らかくなっていて重量のある蒸気機関車走行には耐えられないようです。しかし本線では夕陽をバックに撮影できません。それでは少しだけでも支線に入線して夕陽がバックになるようにして欲しいと妥協案を出しました。運転手からは少しならOKだろうと了解が得られました。、

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八月だ、もっと熱くなろう! 2013年 赤道直下のインドネシアSL撮影の旅 Part3 PG.SUMBERHARJO(スンバルハルジョ製糖工場)

第3日目 7月29日 スンバルハルジョ製糖工場 その1

00_子供たち▲ スンバルハルジョ製糖工場からフィールドへと向かう我々を乗せたシュガートレインに手を振る子供たち。仲のよい元気な子供たちの姿は沿線のあちこちで見受けられました。

01_朝焼け今日は2泊したテガールのBahari-innを早朝にチェックアウトしてスンバルハルジョ製糖工場へと向かいます。

ホテルの部屋からは朝焼けのスラメト山( 標高3,432m)が見えていました。目的地はこの裾野です。

朝6時半の出発、スンバルハルジョまでは約40キロ、約1時間強の道のりです。

01_地図_テガール→スンバルハルジョ

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八月だ、もっと熱くなろう! 2013年 赤道直下のインドネシアSL撮影の旅 Part2 Pangka(パンガ製糖工場)

第2日目 7月28日 パンガ製糖工場02_集積場の朝8
01_朝の散歩▲ まだ作業が始まらない朝の集積場ヤードでは、お父さんでしょうか、ピンクのヒシャブを被ってサングラスをはめた可愛いお子さんを抱えての朝の散歩です。この格好なら強い日差しでも日焼けしませんね。熱帯のインドネシアでも美白は美人の条件の1つだそうです。

(Microsoft Word - 203W203203203217MapHP227p212e216355.d

昨日は、午前5時(日本時間)に起床して約21時間の移動時間をかけてのテガール到着でした。
飛行機、列車でも熟睡できていませんので疲れは溜まったままです。ホテルでの睡眠時間は約4時間、眠り足らない身体を振り起して最初の撮影地「Pangka(パンガ製糖工場)」へと向かいました。

(Microsoft Word - 220_222JMap01.doc)

この地図はインドネシア情報を発信されています落花生様が作成されたものです。
最新のインドネシア鉄道については、こちらをご覧ください。
http://chikyu-ko.cocolog-nifty.com/blog/2007/12/post_ceaf.html

7:45、パンガ製糖工場に到着しました。この工場では畑から伐採したサトウキビはトラックに積んで運ばれてきます。かつては広大なサトウキビ畑に縦横に延びたナロー路線にシュガートレインが走っていたそうですが、この運搬行程だけがトラック輸送に移行されました。集積場ではサトウキビをトラックからローリーに載せ替えて砂糖を搾り取る工場内へと運ばれます。そのままトラックでラインまで運べばスムーズと思えますが、約100年前から続いているシステムです。工場が稼働するのは6月から9月まで。投資をするのは割に合わないのでしょうね。わずかな区間ですが、牽引するのがSLとDLです。

昨年もそうでしたが、集積場ヤードを見ますとサトウキビを満載したローリーはわずかです。運んでくるトラックの姿も見えず、作業は止まっています。サトウキビの収穫は昼間だけの作業ですので今は運搬途中なのでしょうね。作業員ものんびりと休憩をしながらその時を待っておられます。
02_集積場の朝3▲ 熱帯の日差しを避けるための休憩所の骨組みは竹製。屋根はにトタンの簡素な造りです。休憩中は作業員の皆さんがくつろいでおられます。
02_集積場の朝4

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八月だ、もっと熱くなろう! 2013年 赤道直下のインドネシアSL撮影の旅 Part1 旅立ち

八月です。熱闘甲子園が始まりました。熱さに負けず戦う球児に見習うべく私もいつもご一緒させていただくO氏にお供して昨年に引き続き今年の夏も赤道直下のインドネシアへと向かうことにしました。
05_ガンビア駅スナップ1▲ ガンビル駅のホームベンチで列車を待つおばあさんとお孫さんたち。インドネシアへ向かうのはこんな穏やかな表情を周りでいつも見られるからでもあります。今回もたくさんの笑顔を見せていただきました。ご紹介したいと思っております。

 

【 旅立ち前の悩み 】
昨年の「花火」撮影で上手く撮れず大変悔しい思いをしました。今年は何とかリベンジを果たしたいと思い限界を感じたカメラも一クラス上に買い替えました。そしてO氏にご依頼ご相談していましたら、ミャンマーに出かける前の2月には行程のたたき台が送られてきました。ただ撮影にはシュガートレインをチャーターしますので参加人数が4人以上は集まらないと個人当たりの負担が高くなります。

今回も神谷武志さんが企画されるであろうテレマカシーツアーへの参加合流を前提にしての先乗りツアーと考えて我々の計画ができ上がりました。ところがアベノミクスでの円安が進んだ影響もあって安かったツアー費用が昨年と比べて異常に高騰し、また当初に参加表明をされていた方が都合で断念されて最低予定人数に達せない事態になりました。

3月ミャンマーへ同行させていただいた後、O氏は南アフリカ、ジンバリエ、そしてイギリスへと向かわれました。一方の私も中国へと長期間の海外鉄を楽しんでおりましたのでどうするか相談する機会がありませんでしたが、双方の帰国を待って相談の結果、早々と中止を決定しました。
ところがミャンマーでご一緒し、インドネシアへも参加表明されておられたもう一人の参加者のMさんから是非にシュガートレインを撮りに行きたいが、仕事の関係上で参加できる日程がガチガチになってしまった。3人だけとなった場合には、かかる超過費用の負担もしたいとの決行への熱心なOfferが入りました。
O氏と私は2人とも日程を選べる自由人です。Mさんの熱望に心動かされ復活することにしました。

また引き続いて参加予定の神谷さんのツアーの方も高額費用交渉に苦労を重ねられておられ、決行されるかどうかも未決定が続いていました。とりあえず日程の確定した我々のツアーにそって予約を入れていた正規格安航空券は一旦購入してしまうと変更は有料となります。だんだんと予約後の購入期日が迫り、また変更するにも空席が少なく、航空券も高くなってきました。悩む日々が続きました。

O氏からは3月に熱いミャンマーを経験し、長期間を熱帯で過ごすのは老体には体力的にも限界があると知った。2倍以上にも高額化した2つのツアーに参加するのは費用的にも難しくなった。どうしようかと悩み抜いた結果、残念ですが神谷さんツアー参加は断念して、先乗りツアーだけに絞り込むことにしました。

そして6月に入り2名の方からの諦めていた参加表明があり、合計5名となってかかる費用の分担も軽減され、準備にも拍車がかかりましたが再訪予定だったラック式のアンバラワ保存鉄道は昨年と違って撮影に肝心な夕刻はチャーターできないのが判明しました。
O氏が作成された予定案は変更が相次ぎVer.13にもなっていました。曖昧がすまされないきっちりとしたO氏です。行くまでに現地交渉を細かく何度も重ねられ、大変ご苦労をおかけしました。ありがとうございました。

こうしていつもとは違っての難産の末、出発の日を迎えることになりました。

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2013年 春の中国鉄路の旅 Part30 最終・総集編

第25日目 5月25日
① 興隆鎮15:45(K340次)→17:07哈尔滨19:16(T244次)→翌日7:10天津

② 天津站 翌日7:44(地鉄2号線)→8:08空港経済区(2→3→1号線)→9:30小白楼

01_切符長かった旅も終盤を迎えました。興隆鎮から乗車しましたのは、ジャムス(佳木斯)始発北京行きのK340次ですが目的地の天津を経由しませんので哈尔滨で降りて、天津を経由する哈尔滨始発の合肥行きに乗り換えます。

乗り換えまでの間は、美味しいスープ入りの哈尔滨水餃子を堪能して、北満に別れを告げました。

興隆鎮から哈尔滨までは97キロ、K340次の所要時間1時間22分、表定速度70.98km/h。
哈尔滨から天津まで1,235キロを走るT244次の所要時間は12時間54分、表定速度は95.74km/hです。
表定速度の大きな違いはK列車T列車の格付けの違いでもあります。日本でいえば準急と急行の違いですね。
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2013年 春の中国鉄路の旅 Part29 新緑の興隆森林鉄道 その4 レールバスの乗り鉄旅・後半

第27日目 5月27日
① 林鉄兴隆6:30(レールバス)→9:08東興
② 東興9:36→10:38二合10:52→11:54東興
③ 東興12:52→15:28林鉄興隆15:32(Taxi)→15:37国鉄興隆鎮
④ 興隆鎮15:45(K340次)→17:07哈尔滨19:16(T244次)→翌日7:10天津

13_東興813_東興9東興で乗り換えるはずだった小型のレールバスですが、いつに興隆から来ていたのでしょうか。追い抜かされたことはありませんので、昨日深夜か今日の早朝と思われます。
一般に知られていない運用もあるようです。

車両故障の修理部品が届かず運行不能となってどうするのかと案じましたが、急遽デルタ線で機回しの終わっていた大型レールバスを代役にバック運転で向かうことになりました。

9:36、東興を発車して奥地へと向かいます。我々に迷惑をかけないようにとの早い決断でした。
14_東興~新民3▲ 9:49、森林地帯に入りました。過ぎると右側に1971年に建設された香磨山ダム湖が見えだしました。この路線では珍しい光景です。ダム湖周りには耕作地が広がっていました。
14_東興~新民4

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2013年 春の中国鉄路の旅 Part28 新緑の興隆森林鉄道 その3 レールバスの乗り鉄旅・前半

第27日目 5月27日
① 林鉄兴隆6:30(レールバス)→9:08東興
② 東興→二合→林鉄興隆(Taxi)→国鉄興隆鎮
③ 興隆鎮15:45(K340次)→17:07
哈尔滨19:16(T244次)→翌日7:10天津

今日はレールバスに乗車して95キロ先の奥地「二合」まで行きます。かつて中国最大の総延長500キロ以上を誇った興隆森林鉄道の一端を味あう乗り鉄旅です。淡々とした紀行記になりますのでご辛抱ご了解ください。

二合ではご一緒させていただいた皆さんとはお別れです。皆さんは路線バスで哈尔滨へと向かわれ帰国の途につかれます。一方の私は折り返しのレールバス乗り鉄を続けて兴隆镇に戻って列車で哈尔滨へ、そして夜の夜行列車で天津への一人旅に戻ります。
01_レールバス02_車内1▲ 6:30、定期のレールバスに乗ってのスタートです。大型レールバスですが一昨日、昨日見た車両ではありません。初めて見るレールバスでした。

乗車率は約70%、通路には普通は乗せないと思われるマキ木の束も乗せていました。

02_車内2今日はチャーターではありませんが、途中で気に入ったところで止まっての撮影の了解が取れているそうです。これは最高です。

途中から運転手さん横の席に座れました。皆さんから適当な撮影地があれば停車させるように指示がありました。昨日まで撮っていた大峰までは無視して、以降で撮影ポイントを探します。

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2013年 春の中国鉄路の旅 Part27 新緑の興隆森林鉄道 その2

第26日目 5月26日
① 林鉄兴隆12:02(レールバス)→大嶺
② →18:44林鉄兴隆

02_林鉄興隆駅1午後から夕刻まではC2型蒸気機関車牽引の運材列車をチャーターしてのフォトランをいたします。

12:01、昼食後に林鉄兴隆站に向かいますと、すでにC2は車庫から公園前の站に着いていました。02_林鉄興隆駅202_林鉄興隆駅5
12:17、留置線に止めてあった運材貨車を取りに行ってから出発準備完了です。

途中で転車台やデルタ線がありませんので、往路は逆向き牽引です。
02_林鉄興隆駅302_林鉄興隆駅6▲ ここで我々はレールバスに乗って先行します。運材列車はその後を追います。

12:20、2つの列車は出発しました。

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2013年 春の中国鉄路の旅 Part26 新緑の興隆森林鉄道 その1

第26日目 5月26日
① 林鉄兴隆07:02(レールバス)→
② →10:09林鉄兴隆

01_朝飯今日は1日興隆森林鉄道の撮影です。朝6時に宿を出発して朝飯を仕入れてから林鉄兴隆站(興隆駅)へと向かいました。

6:20、ホテル前から林鉄と交差する広い道に入りますと、6:30に発車する定期レールバスが入線しているのが見えました。
前回はこの大型が前日に脱線したので代わって小型が運用に付いていました。こうして大型レールバスが客扱いしているのを見るのは初めてです。
02_興隆駅レールバス102_興隆駅レールバス202_興隆駅3▲ 踏切を挟んでの反対方向です。興隆森林鉄道の運材列車は雪が降り積もって伐採した原木が集材場へ運搬できる頃から走り出します。そして春になって雪が溶けると休止します。この時期はもう運材列車が走ってはいませんので、前もって原木を積載した貨車を少し残してもらってのチャーターです。見える貨車は我々のために留置されていました。

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