① ホテル(チャーター車)→スラギ製糖工場→セマラン国鉄駅
移動距離は約260キロ。順調にいけば約7時間程度の所要時間だろうと思われます。
リーダーのO氏が現地ガイドのアリフさんに確認を取られますと、「フォトランはできるが、Ambarawa保存鉄道は国営で、公務員の勤務時間は9時から16時である。よってチャーターはこの時間内に限られる。」と、調査返答がありました。
▲ 12:31、途中のドライブインに入っての昼食です。
3日間は中華レストラン「SEGORO」でご厄介になっていたので、他で食べるのは久しぶりです。
左はメニュー表です。インドネシア料理に興味のある方は拡大してご覧ください。”00”を取った金額が日本円と思ってください。
単品で高くとも440円程度ですから、日本の1/3~1/2程度ですね。
アリフさんに聞きながら適当に頼みました。
▲ 14:57、鉄道線をまたぐ道路橋で列車が走ってくるのに出会いました。降りて後追いですが撮りました。5両編成のディーゼルカーです。まだインドネシアでは昼間の列車には乗車したことがありません。こういうなのを見ますと乗ってみたくなります。
途中からは大渋滞に巻き込まれました。
アリフさんから、「今年のラマダンは8月8日(木)に終わります。ラマダン明けにまたがる8月5日(月)~7日(水)は政府から指定された休暇日となり、サトウキビ工場を含めて企業は全て休まなければいけません。
ラマダン明け祭の8、9日休暇と合わせて8月3日(土)~11日(日)は、長い連休となりますので都会で働いている出稼ぎ者は、みんな田舎に帰ります。その帰宅ラッシュが既に始まっています。」と、言わました。
中国の春節と同じようですね。
[googlemap lat=”-6.972956734601082″ lng=”110.41475415229797″ align=”left” width=”350px” height=”240px” zoom=”17″ type=”G_SATELLITE_MAP”]スマラン[/googlemap]途中給油とトイレ休憩をしました。裏側には線路が走っています。田舎駅を見てみたい。道路沿いに駅があれば止まって寄って欲しいとオーダーを出しました。
しばらくしますと運転手から「大きな駅があるので行きます。また今日の渋滞は想像以上です。これなら列車に乗ってチェプーに向かった方がはるかに早く着きます。ちょうど今からならチェプー行きの列車があります。」と、ナイスな返答が来ました。異論ありません。向かっていただきました。
▲ 16:49、着いたセマラン(Semarang-poncol)駅です。インドネシア国鉄は特急等の優等列車停車駅と一般列車停車駅とに分けて設定されています。セマランにはもう1つ前者用のセマラン(SemarangTawang)駅があります。
▲ セマラン(Semarangponcol)駅を発着する時刻表のようです。拡大しても列車番号や時刻が読み取れないと思いますので、興味のある方は、一旦デスクトップにドラックしてから開いてください。
2013年4月改正のインドネシア国鉄の時刻表は、こちらからダウンロードができます。
▲ 我々が乗車できる列車は17:05発の170列車です。チェプーには21:12の到着で、約4時間あまりの乗車になります。アリフさんに切符を買ってきていただきました。
インドネシア国鉄の車両等級は、Special(スペシャル/特等車)・Eksekutif(エグゼクティブ/1等車)・Bisinis(ビジネス/2等車)・Ekonomi(エコノミー/3等車)の4つがあります。Eksekutif&Ekonomiクラスと表示されていますので両方が編成にあるのでしょうか。
▲ チェプー行きの切符です。この切符には、”Rxespress AC”と記載されていますので急行・空調付なのでしょうね。一応指定席になっているようで、2号車10Bとなっていますが、皆さん乗った後は適当です。名前は発車間際の購入だったためか印刷されていません。セプまでは141キロ、運賃は50,000ルピア(約500円)と格安です。
▲ チェプーまでの大まかな路線図です。駅は主要駅?だけ表示されているようです。
▲ セマラン(Semarangponcol)駅の改札コンコースに入ってみました。シャンデリアがあるのもオランダ植民地時代の名残なのでしょうね。
▲ 改札口では2名の係員が、切符と身分証を照合していました。我々も一応パスポートを提示して乗車しましたが、切符には検札確認印が押されました。
▲ 駅構内の案内図です。4線4ホームです、跨線橋はなく線路を横断しての渡り通路が設置されています。バリアフリーのスタイルは老齢者や荷物を持った乗客にはとても便利です。上り下りに大変な跨線橋設置はやめて、いつまでも続けて欲しいものです。
▲ 2番線ホームは約1m強の幅の細いホームですが、改札口を入るとすぐに列車に乗り込みますので、ホームはそのための通路です。スペースは十分ですね。
▲ これが我々の乗車する新型KDDI型4両編成の170列車です。壮観な顔つきの先頭車の前面ですね。
▲ さっそく乗車しての車内見学です。シートはヘッドレストも設置されています。空調もあって快適な車内です。車両は国営鉄道車両製造会社INKA製です。面白かったのはつり革棒に芳香剤がぶら下がっていたことです。よほど車内に悪臭被害があるのですね。
心配していたトイレも設置されていました。安心してビールも飲めます。
運転席は運転手と助手の2名乗務です。日本とは逆の右側運転台です。タイと同様ですね。
左は、運行表です。初めて見ますので記載内容は推測になりますが、1列目は駅名、2列目は営業距離、4列目は分かりません、5列目は最高運転速度、6列目は分かりません、交換列車名かとおもいましたが、BRUMBUNGで交換した列車と違っていますので特定できません。
7列目は到着時刻、8列目は発車時刻で間違いないと思います。
4列目は何なんでしょうね。ひょっとしてホーム長?、はみ出し停車が結構ありましたのでそうかも・・・。
17:35、4つ目の停車駅「BRUMBUNG」でDC155列車と交換です。
停車せずにセマランへと向かっていきました。
形式は読み取れませんでした。
車内では白い制服を着た販売員が同乗していました。
カップラーメンを売っていたので、これが今日の夕食です。
途中駅では、ドアが開くと、何やら自家製でしょうか、「買って、買って」と声を上げての物売りが来ます。
バナナの葉っぱで巻いたお餅を食しました。結構いけていました。
インドネシア鉄道ではこうした物売りが各駅にいます。時々は車内にも入ってきますが、これらは国鉄側へは無許可の営業だそうです。昔から黙認されてきたようですが、最近は当局から締め出し方針が出て、徐々になくなってきているそうです。しかし、乗り鉄を楽しむ者にとっては、旅の風物詩でもあります。
これで生計を立てている方もおられます。固いことは言わず、続けていって欲しいものです。
▲ 18:37、宵闇の中、8番目の停車駅「NGROMBO」に到着しました。
運行表では18:52着になっているのですが、インドネシアでも早着はアリなのでしょうか。早速、物売り達が開いたドアから呼び込みです。
▲ ここでの場内補助信号はカンテラ風の行燈です。これ、欲しかったですね。右の振り子時計のようなものは発車合図に使用するとアリフさんは教えてくださいましたが、どのように使用するのでしょうか? 発車の際に見損ないました。
▲ 19:07、10番目の停車駅「JAMBON」に到着。運行表でも駅の時刻表でも19:10着なので若干の早着です。Cepuまでは後、約69キロ約2時間の所要時間です。この駅は一日朝・昼・晩の上下各3本のダイヤです。典型的なローカル駅ですね。
▲ 19:27、11番目の停車駅「PANUNGGALAN」に到着。2分延着ですが、交換列車があるようで、その間を利用して駅舎訪問です。ホーム長が足りませんので、タラップが用意されています。待合室には使い込まれた椅子が鎮座していました。
▲ 20:08、13番目の停車駅「SULUR」に16分延で到着。
20:56、16番目の停車駅「WADU」に12分延で到着しました。あと2駅です。
▲ 21:27、15分遅れで終着駅「チェプー(Cepu)」に到着しました。18番目の駅でした。4時間22分の乗車、皆さんお疲れ様です。
▲ セマラン(Semarangponcol)からチェプー(Cepu)までの路線図です。通過した駅も半数以上はありましたので、約4時間半の所要時間は速かったのでしょうが、特急ですと、無停車で約2時間半です。ゆっくりの乗り鉄旅を楽しみました。
▲ チェーポー駅には全駅を掲載した路線図がありました。昼間にもっと乗ってみたいですね。
▲ 絵文字で表示されていた主要駅の機能?。よく分かりませんが、面白い表示ですね。
▲ こちらも絵文字ですが、これは主要駅のサービスと分かります。上2点は日本の駅には掲示されていませんね。インドネシア鉄道の他に主要駅にも掲示されているのでしょうか?
▲ チェーポー駅に発着する時刻表です。一日15本です。
左は、駅正面。
駅前にはホテルからの送迎車2台が待っていました。
我々が乗っていたチャーター車は、まだ着いていないようです。
▲ 21:43、駅から約10分で着いたホテルは、南国リゾートぽい「Grand-Mega」でした。バスタブは露天でとても広く快適に思えたのですが、アメニティーは一人分しか用意されておらず、お湯は出ず、シャワーも壊れて放置されていました。おまけに部屋のクーラーからは水がポタポタと流れ落ちるといった具合で、宿泊客が来る前のチェックは全くされていません。温厚なIMさんもこれはひどいと嘆かれました。
すぐに係員を呼ぶと修理班を連れてきましたが、もう11時を回っています。クーラーの水止めだけしてもらって後は諦めました。ダニ被害と合わせ、今回はホテルの部屋には恵まれませんでした。
大騒ぎになっている間、12時前にようやくチャーター車が到着し、荷物が運ばれてきました。
明日朝は、日の出を撮るために4時半に出発予定です。とにかく寝ることにしました。 Part9へ続く