八月だ、もっと熱くなろう! 2013年 赤道直下のインドネシアSL撮影の旅 Part7 PG.SRAGI(スラギ製糖工場)

第6日目 8月1日 スラギ製糖工場

01_子供たち▲ ヤードの中を自転車3人乗りで、笑顔で走る仲良し3人組。兄弟なのでしょうかね。
東南アジアで訪問したタイ、ミャンマーやインドネシアではいつも笑顔が見られます。いずれも発展途上国です。発展していくとなぜか笑顔が消えていくようにも感じました。どうしてでしょうかね

今日は朝からスラギ製糖工場へと向かいます。ホテルからは約20キロ、8時前に到着しました。01_地図101_地図2[googlemap lat=”-6.925510900148495″ lng=”109.55952644348145″ align=”Left” width=”300px” height=”250px” zoom=”16″ type=”G_SATELLITE_MAP”]Pekalongan, Central Java, インドネシア[/googlemap]
▲ スラギ製糖工場は、スンバルハルジョ製糖工場のようにフィールドへと走行する路線は既に廃線となっていますが、現役蒸気機関車も多く、とても広いヤードが広がっています。私が見た中でも1番大きく、取扱い量も最大と思えました。

地図上のGoogleをクリックしていただきますと大きな地図になります。

02_朝のスラギ▲ 7:58、まだ集積場へのトラックが到着していない様子で、工場内への路線は動いていません。静寂の中で作業員の皆さんは、広い集積場ヤード内ですが、輸送途中で落ちたサトウキビを拾ったり、枝葉をかき集めたりとお掃除をしておられます。スラギ名物の馬車が空車回送でやってきました。これから営業にようです。

02_朝のスラギ3▲ 集積場ヤードと工場ヤードの間には踏切があります。渡っていくのはバイク・スクーターが圧倒的に多く、子供を学校に送るお父さん、お母さんの姿が半数です。ヘルメットは義務づけられていますが半数は被っていません。

02_朝のスラギ2▲ 8時を過ぎると工場内に作業員の動きが出てきました。ローリー脱線の際に用いるジャッキを持って集積場ヤードへと向かわれます。
02_朝のスラギ5▲ 8:18、機関区から16号機も集積場へと向かいます。向こうから満載ローリーを後押しで牽引してくるのは7号機です。02_朝のスラギ4▲ 7号機編成が踏切を通過する間、踏切は遮断機で封鎖されていましたが、踏切番が開けるとバイクは一斉に渡っていきます。

03_機関区4▲ 8:33、まずは工場ヤード横にある機関区に行ってみました。現役蒸気機関車は出払った後のようで機関区前は、静かです。
03_機関区103_機関区2▲ 左側は検車・修理エリアです。SL19号機DL26号機がドック入りしていました。後脇に入っているのは部品取り用の廃車ですね。
03_機関区3▲ 右側は部品取り廃車が置いてあるエリアですが、SL10号機はテンダにマキが乗っています。車体も一見損傷していないように見えますので休車状態のようです。

04_集積場15▲ 8:45、集積場ヤードへと移動しました。16号機に後押しされて満載ローリーが向かってきます。O氏はこれを見て、何か以前と違って編成が短いような気がすると、不満げに申されます。と言いますのは、O氏はVTRも撮影しておられます。編成が長いと蒸気機関車の空転が頻繁に発生します。またローリーの脱線も多発しますので、その度に空転します。空転の際には煙も出ますし、音も突然高くになります。映像を撮られる方には、これがたまらない魅力のようで、後押しスタイルの製糖工場を訪問される大きな理由なのだそうです。

私も以前はVTRも撮っていましたが、一眼レフ撮影だけでも中々一人前になりませんので、VTRまで手を出すのは己の能力では無理と、諦めて辞めています。一眼レフでも何とか動きの激しいものを表現できるカットはないものかと思案した結果が下のカットです。
04_集積場3▲ 手持ちズーミングしての流し撮りですが、難しいものですね。ピントは3D-トラッキング機能を使っていますので何とか合いましたが、シャッタースピード1/13秒が適切なのかは分かっていません。
【DATA】 カメラ・レンズは同様、焦点距離45㎜、F29、1/13秒、-0.3段、AF-C、3D-トラッキング、手ブレ補正ON、ISO100

▼ 横位置からの流し撮りはだいぶ慣れてきたようですが、列車のスピードが約10km/h前後と遅いので手ブレを心配しました。流し撮りは次回、第1人者の広田尚敬先生とまたご一緒できる機会がありましたら、しっかりと教えていただかないといけないなあと思いました。
04_集積場12【DATA】 焦点距離40㎜、F25、1/10秒、-0.3段、AF-C、3D-トラッキング、手ブレ補正ON、ISO100
04_集積場13【DATA】 焦点距離40㎜、F25、1/10秒、-0.3段、AF-C、3D-トラッキング、手ブレ補正ON、ISO100
04_集積場14【DATA】 焦点距離98㎜、F36、1/10秒、-0.3段、AF-C、3D-トラッキング、手ブレ補正ON、ISO180

04_集積場2▲ 現役蒸気機関車が多いのがスラギ製糖工場の魅力です。ひっきりなしに往来が相次ぎます。集積ヤードの左側車線は積替場へと空ローリーを回送する路線です。左は20号機、右は12号機です。

04_集積場9▲ これが積替場のクレーンです。ここでトラックで運ばれてきたサトウキビをローリーへと積替えています。
04_集積場1004_集積場16▲ クレーン塔の上まで登ってみたら全体が見渡せて、いい写真が撮れるよと言われて挑戦してみましたが、高所に上がるのは怖くてだめです。せいぜいここまででした。
5台の蒸気機関車が空ローリーを押してクレーン下近くまで持ってきます。

その後は人力で真下までの移動です。

04_集積場804_集積場4▲ 積替場への後押しに待機する16、17号機です。後方はかつてフィールドへと延びる路線だったのでしょうね。04_集積場604_集積場504_集積場7▲ 今日、このヤードで仕事についていたのは、5・7・8・12・16・19・20号機7台でした。それぞれ個性があって楽しめました。

04_集積場1105_馬車2▲▼ スラギ名物の乗合馬車は3台が見受けられました。一度乗ってみて、のんびりと街を見学してみたいと思いました。
05_馬車1スラギ製糖工場での撮影も11時になりました。これから次の撮影地セプ(Cepu)へと向かいます。初めての地です。移動は長距離になりますので着くのは夜になるようです。
移動の紀行記につきましてはPart8に続きます。

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