親子で大宮の鉄道博物館

おひさしぶりです。1988年度生の子パンダの保護者です。

南正時作品展

先日、娘がボウリングの京都府代表として全国大会に出場したので、付き添いで東京まで出かけてきました。
結果は残念ながら予選落ち。土曜日が予選、日曜日が決勝なので、フリータイムができてしまいました。
宿泊が品川だったので、京急を乗り回そうかと思ったのですが、京急ミュージアムは定員いっぱいのために入場不可。というわけで、大宮の鉄道博物館に行くことにしました。
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別子鉱山鉄道を偲んで(完)

新居浜の港をスタートし、下部鉄道の跡を辿って端出場エリアに着きました。今は道の駅「マイントピア別子」として観光客で賑わっています。観光坑道入口までの数百メートルをミニ鉄道が運んでくれます。下部鉄道のゲージは762mmでしたが、復元された観光用鉄道は610mmで、クラウス製1号機を模して縮小サイズにされた機関車とED104を模した電気機関車もどきのプッシュプル編成です。第3軌条からの集電です。

ED104もどき。マイントピア駅にて。

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別子鉱山鉄道を偲んで(2)

3.別子銅山記念館の保存車両

新居浜の市街地を離れ、別子銅山方面に向かいました。新居浜市街地から南を望むと、急峻な山が壁のように連なっています。まさにここを日本列島を貫く中央構造線が走っており、壮大な地殻変動の産物であることが実感でき、またその境界に熱変動で膨大な鉱物が集積したのもうなずけます。

別子の谷を流れ下る国領川が平野に出たところに、大山積神社があります。別子銅山の守り神であり、立派な神社です。その境内に別子銅山記念館があり、屋外に保存車両が展示されています。

令和4年5月29日 別子銅山記念館 クラウス1号機

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どこかにマイルの旅 2022年 北海道へ Part4 根室

第2日目 5月17日 その2

帰りの列車は昼食をとってからの11:34を予定していますので約2時間はあります。駅前には他に食堂はなく、小さくもない終着起点駅なのにどうしてかなと昔の時刻表の駅弁情報を見ましたが、ありません。
▲ 時刻表に掲載されています駅弁は上記で根室駅には販売はなく、国最東端の駅弁として戦後長らく親しまれていたのは厚岸駅の『ほたて弁当』だったそうです。1990年代には駅売りがなくなり、2006年頃には駅近くの商店での販売も終わり、幻の駅弁となったようです。
今年2022年度の花咲線パンフを見ますと、復活駅弁が載っていました。
▲ 今日直ぐの購入は無理ですが前もってからだと予約できます。次回に訪問時には確保したいと思っております。しかし現地に来なければ分からなかったですね。

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別子鉱山鉄道を偲んで(1)

多度津集合でクローバー会の四国ツアーが行われるという案内を頂き、まず頭に浮かんだのは別子鉱山鉄道跡や保存車両巡りのことでした。5月28日直前まで何かと忙しく、全く予習も何もせず多度津へ。事前のチェック不足で、坂出から多度津に向かうつもりの電車が土曜運休で大慌て、集合時間に遅れるというスタートとなりました。多度津の街歩きや本場の讃岐うどんを堪能し、午後は主力部隊と別れてK.H生さんと伊予西条に向かい、四国鉄道文化館でDF501などを見学し、夕方 丸亀に戻られるK.H生さんとお別れしました。コロナ禍で「旅」という非日常から遠ざかっていただけに、久しぶりの「鉄旅」とクローバー会の面々との再会は気分を高揚させるに充分でした。また西条の町を散策し、1人でフラッと入った居酒屋でのビールも格別でした。今回のツアーの準備や案内をして頂いた皆様に感謝致します。

さて、28日はそのまま西条駅前のホテルに泊まり、翌朝新居浜へ。レンタカーで新居浜市街や別子を巡りました。メインは別子鉱山鉄道ですが、関連施設も訪ねました。

1.住友化学愛媛工場の歴史資料館と構内用電気機関車

新居浜はとにかく「住友」の町です。その中の、住友化学愛媛工場に展示されている小さな電気機関車を訪ねました。工場敷地の隅っこに、明治34年に竣工した 元住友銀行新居浜支店の建物が登録有形文化財として残されています。現在は住化の歴史資料館となっていて、平日であれば 事前申し込みしておけば見学できるのですが、あいにく日曜日のため、入館はかないませんでした。しかしお目当ての電気機関車は屋外保管なので、ゆっくり見学できました。

令和4年5月29日 住友化学愛媛工場歴史資料館(右奥)。手前の道路は公道ですが、フェンスの向こうは工場内。見学者のためなのか、右手のフェンスが歩行者用に少しだけ開けてある。

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どこかにマイルの旅 2022年 北海道へ Part3 釧路から根室へ

第2日目 5月17日

最近の旅での2日目は寝過ごすことが続いています。今回は列車本数が少ない路線に乗車するので失敗は許されないと昨夜は20時過ぎにはホテルに戻って入浴後直ぐに就寝しました。そのおかげもあって4時前には起床、部屋から見る北の町は既に明るくなっていました。

ホテルの朝食は6時半からです。時間がありますので朝の散歩に出かけて部屋に戻ってTVで今日の天気のチェックです。今日も好天気が続きそうです。 ▲ 7:44 ホテルを出て徒歩10分で釧路駅に到着、列車で根室へと向かいます。
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DMV乗車記

28日に行われたDRFCクローバー会、多度津でのイベントに合わせて四国を巡ってきました。その中で26日に阿佐海岸鉄道のDMVに乗車しましたのでご報告します。
阿佐海岸鉄道は1992年に牟岐線海部から甲浦までを開業し、一部の列車は牟岐まで乗り入れていました。2020年11月1日阿波海南-海部間をJRから編入し、気動車による運行をしていましたが、DMV化工事のため1か月後の12月1日より阿波海南-甲浦間でバス代行輸送を開始し、昨年12月25日よりDMV車両を使って阿波海南文化村-阿波海南駅間と甲浦駅-道の駅宍喰温泉間をバスモードで、阿波海南駅-甲浦駅間を鉄道モードで運行を開始しました。(土曜、休日は室戸岬の「海の駅とろむ」まで運転されます)
↑ 始発駅の阿波海南文化村駅に停車中のDMVです。

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どこかにマイルの旅 2022年 北海道へ Part2 まずは釧路

第1日目 5月16日

① 長岡天神 6:15(快速急行)⇒ 6:42 十三 6:49(大阪モノレール)⇒ 7:06 大阪空港
② 伊丹空港 8:00(JL2001)⇒ 9:50 新千歳空港

早朝5時には目覚めました。昨夜用意しておいた朝食を食べてから余裕を持って、5時半過ぎには阪急長岡天神駅へと向かいます。

▲ 平日の6時台ではまだ利用客も少なく座って余裕で大阪空港へ向かえます。今日は安く行くために南茨木からでなく十三経由で蛍池まで参りモノレールに乗り換えました。130円の節約です。
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どこかにマイルの旅 2022年 北海道へ Part1 旅立ち前

コロナ感染もようやく感染者数が減少を始めだしてきましたが、まだまだ海外へは行けずストレスは溜まる一方です。ガス抜きをせねばならないと思っていたところJALからまたコツコツと貯めていたマイレージマイルの有効期限が来ているとの連絡が来ました。4月中に消化しないと有効期限がきたマイルは消滅してしまいますのでそんなもったいないことはできません。前回は『どこかにマイル』を使って大阪~新潟便を獲得して北東北の乗り鉄・温泉旅を堪能してきました。今回もどこかに行ってみるかとまずはチャレンジしてみることにしました。

【 JALのどこかにマイルの旅 チャレンジ 】
マイレージ6.000マイルを提供すればJALから4か所の空港リストが提示されます。4か所のどこになるかは申し込みを完了した後でJALから一つの空港が連絡されます。この時点ではもうチャレンジ中止はできませんので最初に提示された4か所の空港が希望に叶う空港でなければなりません。チャレンジはPC、タブレット等の各端末から1日100回を限度にできますので辛抱強く待つことが必要です。▲ 4月25日、何回かのチャレンジの末、ここなら行っても良いかなと思える4か所(仙台・札幌・長崎・山形)の行先がありましたので申し込みました。
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 続・ユースで巡った鉄道旅 -5-

「南近畿周遊券」を使った本テーマの昭和46年7月の旅は、もう少し続きます。ただテーマであるユースの宿泊は、前項(4)で終わっていて打ち止めのはずでしたが、意外なな(?)紀勢本線への反応で、多くのコメントをいただました。そこで、ユース宿泊は無いもののの、この旅の最後まで載せることにしました。

前項の岩代付近の海岸沿いの撮影は、真夏のカンカン照りのなかの撮影、ノドの渇きと空腹で、途中で投げ出してしまい、早めに紀伊田辺へ。一服してから、紀伊田辺機関区へ向かった。準特急さんのコメントにも応答したが、機関区の背後に、住宅の建っている丘があり、そこから機関区全体が見下ろせる。庫は木造の貧相なもので、蒸機は、ほとんど扇形線に留置されている。車両基地を俯瞰で写せるのは珍しく、居並ぶC57・C58の集煙装置の構造もよく観察できた。

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 続・ユースで巡った鉄道旅 -4-

昭和46年7月14日 日の岬ユースに泊まって、紀勢本線の海岸沿いへ

和歌山線でC58・C57を撮ったあと、和歌山経由で御坊へ、バスに乗って、本日の宿泊地、日の岬ユースホステルに向かいました。ここも公営のユースで、海にも近く、賑わいを見せていたと思いますが、内部の様子や、ユースの周りの光景など、全く覚えがありません。翌14日には、紀勢本線の海岸沿いに向かいました。紀勢本線の旅客は一部に蒸機が残っていたものの、早くからDL化が進み、蒸機は、もっぱら貨物の牽引でした。紀勢本線は、和歌山を出ると、冷水浦付近で初めて海岸沿いを走りますが、開けた場所も無く、製油所も目障りでパスして、つぎに海岸沿いを走る切目~岩代~南部は、開けていて撮影しやすく、代表的な撮影地でした。岩代で下車して、海岸沿いを行く複線を俯瞰できる高台に行き着きました。和歌山~新宮の電化完成は、昭和53年であり、当時はDF50、80系DCと“亜幹線”の代表が走っていたのです。海岸沿いにある紀勢本線の岩代で下車

紀勢本線切目~岩代の海岸沿いを行くD51 800[田]の牽く貨物1377レ、紀伊田辺区の所属で、どこでも見られたD51、集煙装置付きで、特段に食指が動く対象ではなかったが、真夏のカッとした快晴のもと、海岸沿いを行く列車は絵になった。現在でも、紀勢本線の代表的な撮影地となっている。

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 続・ユースで巡った鉄道旅 -3-

昭和46年7月13日 夜行鈍行に乗って和歌山線へ

参宮線、紀勢本線東部で撮影のあと、翌朝は和歌山線方面へワープします。それを可能にしたのは、当時走っていた夜行鈍行でした。南近畿均一周遊券の限られた自由周遊地域にも、ちゃんと夜行が走っていて、巧みな移動が可能で、昭和の国鉄ならではの特権でした。乗車したのは、名古屋発天王寺行921レ、紀勢本線全線、関西線、阪和線を経由して、紀伊半島を一周、名古屋~大阪を結ぶ夜行鈍行でした。

当時、紀勢本線の長距離鈍行には、下りで見ると、上記の921レのほか、草津6:11発、紀勢本線を一周して和歌山市20:51着の135レは、京都から日帰りで紀勢本線を一周できる列車として有名で、あと亀山11:04発和歌山市23:06着の137レもあり、紀勢本線全線の普通列車が3往復ありました。途中で別会社に分断されて、さらに列車は細分化された現在とは比べものにならないほどの律儀さが伺えます。

名松線で松阪へ出て、松阪18:04発の921レに乗車、紀勢本線を一周する夜行の旅となった。夏場のため、多気を過ぎた当たりでやっと薄暗くなった。初めて知る、名も無いような駅にも、必ず駅員がいて、わずかな乗降客のために奮闘していた。伊勢柏崎にて

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 続・ユースで巡った鉄道旅 -2-

昭和46年7月12日 参宮線、紀勢線、名松線を巡る

伊勢志摩ユースの館内の様子は全く印象に残っていませんが、ユースは高台にあって、海岸がよく見えたことだけは覚えています。朝食もそこそこに、早くにユースを出て、坂道を下って近鉄穴川駅へと急ぎます。ユースは、1992年に改築されて、いまも営業中、ホームページには、「日本で唯一の電車(5インチゲーシ)が走るユースホステル」との紹介があり、子どもが丸ノ内線の赤い電車の模型に乗っている写真が添えてありました。

近鉄志摩線穴川6:40発の白塚行きに乗車する。やって来たのは、6311+6317の編成、当時、近鉄の旧型電車にほとんど興味がなく、漫然と撮っただけだったが、あとで調べると関西急行電鉄(関急)名古屋線の急行用で、改軌された志摩線に移ってローカル輸送に励んでいた。車内の一部がクロスシートになっていたのが印象的だった。志摩線は、その前年の昭和45年に休止期間を経て、標準軌に改軌されたばかりで、軌道は、新線の雰囲気を残している。そのあと、志摩線の高架複線化により、駅も新設されて、この付近も様相は一変している。何気に撮った写真も、50年も経てば自然に訳ありになる一例だった。

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 続・ユースで巡った鉄道旅 -1-

いまから約10年前の本欄に、同名のシリーズを載せてきました。おもに学生時代、私はユースホステルに合計115泊しました。100泊記念にもらえる記念バッチも大事に持っています。前回の文末に「安価で健全で宿泊設備が全国に張り巡らされていたからこそ」旅行も続けられたと結んでいます。115泊のなかには、まだ書き漏らしたところが多くありました。

そんな時、過日の北条鉄道の乗車会で、「はい、これっ」とTさんから渡されたのが、写真の「ユースホステルハンドブック」1975年度版でした。当時600ヵ所あったユースの概要や連絡先が載っていて、これを見て、ユースへ往復ハガキで予約したもので、利用客にとっては必須の本でした。私も毎年、発売の頃になると、三条京阪にあったユースの事務所へ行って買い求めたものでしたが、年度が替わると、新版を買うため、手許には一冊も残っていませんでした。Tさんは、そのことを覚えてくれてプレゼントしてくれたのです。Tさんの厚意に応えるためにも、「続」として、ユースホステルを拠点に各地を巡った鉄道旅を、ハンドブック片手に思い返してみました。ユースの旅の必須アイテム、会員証とハンドブック

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2022年春 桜前線追っかけ旅 Part7 福井鉄道・越前鉄道乗り鉄旅

第5日目 4月9

6:00 起床、車中泊とは違って熟睡でさわやかな目覚めです。宿泊しています鯖江の山裾にありますかわだ温泉のラポーゼかわだには朝風呂がありますが外湯の露天風呂は湯が抜かれて内湯だけです。今回の旅最後の温泉としっかりと疲れを取りました。
朝飯も満席で確保できませんでしたので今朝も途中のコンビニでサンドイッチとコーヒーを購入して車内で朝食です。
今日はマルーンさんからいただいた福井鉄道・越前鉄道の一日フリーきっぷがありますのでレトラムに初乗車して終日乗り鉄旅を楽しむことにしました。
マルーン様、ありがとうございます。
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2022年春 桜前線追っかけ旅 Part6 長良川鉄道から越美北線へ

第4日目 4月8日

6:30 久しぶりに布団に入っての目覚めです。爆睡できました。宿泊しています郡上八幡の公共の宿 たかおですが残念ながら朝風呂はありません。7時の朝食まで待つことになりました。今日は宿題のできた相生駅に立ち寄ってから峠を越えて越美北線の九頭竜湖駅に出て、下って一乗谷駅へ向かいます。走行距離は約100㌔ですが高低差やカーブが多く所要時間は途中で昼食休憩を入れて3時間半を予定しています。

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2022年春 桜前線追っかけ旅 Part5 長良川鉄道Ⅴ

第3日目 4月7日

5:00 昨日と同じく早朝に寒さに耐えられず目覚めました。「道の駅 やまと温泉」には車内泊するマイカーが20数台見かけられました。皆さん寒さ対応は大変だったでしょうね。

今日最初に向かうのは一番近い郡上大和駅です。
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2022年春 桜前線追っかけ旅 Part4 長良川鉄道Ⅳ

第2日目 4月6日 午後の部

歯ごたえ十分なおそばで満腹になりましたので昼からの撮影再開です。
前回気に入っていた那比川橋梁に再訪です。

▲ 12:45 深戸⇒相生 対岸の国道からの撮影です。列車は美濃太田始発北濃行きの7列車です。俯瞰できればもっと素晴らしい光景が見られるのですが高齢者が崖を登るのは無理です。ドローンが欲しいですね。

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 やっぱり桜 ことしも満喫  ④

 岩滝口は 待望の満開

岩滝口駅を発車した、京都丹後鉄道のKTR700形の703号、両側に枝ぶりの良い桜がゆったりと続く。2015年から、運行はWILLER TRAINSの京都丹後鉄道が担い、北近畿タンゴ鉄道は施設を保有する第三種鉄道事業者となった。

桜も散って新緑の季節になりましたが、私もあと一回だけ入れてください。私の“桜鉄”は、近郊の嵐電、叡電で恒例の撮影のあとは、京都丹後鉄道へと向かいました。以前、ぶんしゅうさんに連れて行ってもらった、京都丹後鉄道の岩滝口駅の桜が忘れられず、18きっぷでの再訪問となりました。当日は、地元の人も「今日がいちばんきれい」と言うほど、絶好の撮影日和に恵まれました。

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2022年春 桜前線追っかけ旅 Part3 長良川鉄道Ⅲ


第2日目 4月6日 午前の部


夜明け前の5時、外気温度4℃の凍える朝を宿泊地に選んだ「道の駅 半布里の郷 とみか」で迎えました。10数台が同じく宿泊していましたが寒さで起きたのは私が最初でした。今日の日の出は 5:33、昨夜夕食を買ったコンビニ(ミニトップ)でサンドイッチと温かいコーヒーを仕入れて朝食としました。
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