客車廃車体訪問記 北海道編31

【紋別郡湧別町 旧計呂地駅跡】

オハ62 91(左)  スハ45 17(右)  C58 139  44.103542, 143.728402  2017年7月16日撮影
◆スハ45 17(1952年新製 川車)→1964年近代化改造 旭川工→1986年廃車。
◆ナハ23414→(1954年鋼体化改造 旭川工)オハ62 91→1984年廃車。
旧計呂地駅跡周りは計呂地交通公園と称する公園になってC58と2両の客車を保存し、簡易宿泊施設としても活用している。
オハ62はオハ61の北海道版で130両在籍した。ラストナンバーのオハ62 130を改造したキハ08 3が加悦に保存されているが、釧路の「炭鉱と鉄道館 雄鶴駅」(第23回【92713】)のオハ62 95は台車だけになって、計呂地のオハ62 91は、いまや現存する唯一のオハ62であろう。C58にだけ上屋がある。

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青春18きっぷの旅 2018年 山陰へPart1

少し遅れて【 超格安の残券ゲット! 】
正月にお雑煮を食べたら大地への旅を楽しむ予定でいましたが、都合で直前のドタキャン、おかげで後遺症が出てきました。これはいけないと1月5日、駅前スーパーのチケット屋で青春18きっぷの残る2~3枚のきっぷがないものかと聞くと、2枚残で6,400円と1枚当たり3,200円は5枚綴り(11,550円)の@2,310円と比べると結構高額な提示です。大阪に探しに行けば安いきっぷもあるでしょうが面倒です。翌日6日、これでも仕方ないと諦めて買いに行く前にもう1軒のチケット屋を覗くと、3枚残で3,000円、単価は1,000円とびっくりする金額が出てきました。本当ですかと確認すると、「もう5日間しかないのでこれぐらいでないと売れ残るんですよ。」の返事に即決でOKしました。

3日間もあるので7日は福井、1日置いて9・10日は三江線を訪問しようかと思っていましたが、宿泊しようと空室をした江津のスーパーホテルは8日しか空いていません。福井はまだまだ後からでも行けるので江津を最重点に予定を組みました。しかし天気予報を見るとどうやら雪が降るようです。遅延や運休も予想されます。三江線を中心に余裕ある日程を考えました。


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 今年も梅小路ライトアップへ行ってみた

厳しい寒さが続いて、家に引き籠もりの生活が続いていますが、それに“渇”を注入すべく、梅小路公園で開催の「京都 冬の光宴2018」へ行ってきました。毎年、2月に行われているイベントで、同公園内の京都鉄道博物館では、扇形庫の保存蒸機を夜間にライトアップ、公園内を走るN電も特別に夜間走行しました。またことし初めての試みとして、旧二条駅舎ではプロジェクションマッピングも行われました。
正月に頭出しされた蒸機がそのままの位置に置かれて、日没からライトアップされた。

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客車廃車体訪問記 北海道編30

【佐呂間町交通公園 鉄道記念館】

スユニ50 517  44.018906, 143.777033  2017年7月16日撮影
◆オハ46 28(1955年新製 川車)→(1963年電暖追設 長野工)オハ46 2028→(1981年改造 名古屋工)スユニ50 517→1986年廃車。
立派な上屋があり(D51が少しはみ出していて惜しい)、大事にされていて美しい。
スユニ50 517はラストナンバーであり、落成後僅か5年3ヶ月半で廃車になったいわば新品同様の廃車体である。
スユニ50は道内では他にスユニ50 501が小樽市総合博物館、スユニ50 505が三笠鉄道村に保存されている。
佐呂間町はオホーツク海、サロマ湖に近い、鉄道が無くなった山あいの町であるが、町立図書館がありカラオケ屋やパチンコ屋もある。パチンコ屋が商売として成り立っている豊かな地域なのだ。

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修善寺虹の郷ロムニー鉄道へ行ってきました

▲ 昨夕は約3時間半、約225㌔を走り、予約してある修善寺の温泉宿に夜半に到着でした。疲れた体を温泉で癒して今日は富士山の見える快晴だけが欲しいと願いました。

▲ 8:12 朝に見えた富士山です。右側中腹に雲が出ていますのが問題ですが、このままだと狙い通りの写真が撮れます。
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客車廃車体訪問記 北海道編29

【旧卯原内駅跡】

オハ47 508  44.014065, 144.111498  2017年7月16日撮影 旧卯原内駅跡 網走市鉄道資料館
◆スハ43 6(1951年新製 日支)→(1963年改造 多度津工)オハ47 132→(1978年改造 旭川車セ)オハ47 508→1984年廃車。オハ47のラストナンバー。
49643と連結しているオハ47 508。なぜか標記が大きい。バックは網走市鉄道資料館。館内に展示があり、カフェもある。
すぐ近くに能取湖に面してサンゴ草群生地がある。一時期群生が衰えたが、最近復活しつつあるらしい。

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第7回写真展 レイル誌 掲載

「今月発売のレイル誌に第7回クローバー会写真展での作品が掲載されます。」

そのような連絡を頂いたのはおよそ2週間前のこと。
鉄道書籍の誌上をクローバー会写真展の作品が飾ることになるとは考えても見ませんでした。

“どのような構成になっているのだろうか”など、気になりながら過ごして数日、手元に書籍が届きました。 続きを読む

客車廃車体訪問記 北海道編28

【北見市常呂町 虫夢ところ昆虫の家】

スヤ42 4  43.971915, 143.883677  2017年7月16日撮影
◆スハ43 579(1954年新製 日立)→(1975年改造 旭川車セ)スハ43 504→(1976年改番)スハ43 704→(1981年改造 旭川車セ)スヤ42 4→1986年廃車。
「NPO法人自然体験村 虫夢(むーむー)ところ昆虫の家」は、子どもが自然の中で色々な体験ができる、ボランティアが運営している施設である。近くに人家は皆無である。
画面右のスヤ42 4は旭川局の保健車であった。北海道には保健車が多かったので、救援車同様、保健車の廃車体も多い。画面左の建物のさらに左にキハ27 113が置いてある。駐車している車は小生が借りたレンタカー。滞在時間は9時から約15分間だったが、人気が全くなかった。

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愛知こどもの国へ行ってきました

第1日目 2017年12月16日

今回もお誘いは神谷さんです。奈良にお住いのW田さんから一緒に行こうと連絡がありましたので自宅でお待ちしました。車を私の家に置いて荷物を移し替えて出発です。目的は愛知こどもの国修善寺虹の郷に走るナローゲージの蒸気機関車の撮影です。一泊二日の予定で、午前8時過ぎに自宅を出発、まずは愛知こどもの国へと向かいました。
▲ 行程は新名神から東名阪を経由しての178㌔、予想所要時間は2時間40分です。
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流線形車両-2-

阪急200系、山陽電鉄200形を用意した。これにこのシリーズの発端となった関先生の名鉄3400系、850系を再度登場させ流線形車両の顔を中心とした比較をしていただきたい。

阪急200系は焼けた木造車25、55を1937年(昭和12年)に鋼体化した阪急唯一の流線形車両で千里山線で長く活躍していた。我々の時代は嵐山線に移っており撮られた方も多いと思う。251は新京阪時代は600形601であったが1956年(昭和31年)に251に改番された。15mの短い車両ながら車幅が広かったのが特徴である。

1968.11.20 上桂-松尾 251+201 ▼ 続きを読む

客車廃車体訪問記 北海道編27

【北見市常盤町 私有地】

スユ15 2033  43.798881, 143.892664  2017年7月15日撮影
◆スユ15 2033(1982年新製 近車)→1986年廃車。
郵政省所有の護送便専用郵便車スユ15は希少である。というより郵便車の廃車体自体が希少である。
個人が私有地で保存しているらしい。他にDD14やキハ27,雪掻き車、車掌車が置いてある。また、すぐ近くの三治公園には、D50 25が保存されている。

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はにかみの国ミャンマー鉄道の旅2017年 Part14 帰国へ

第10日目 12月12日

① ヤンゴン12:55 (FD256)⇒14:40バンコク(BMK)
② バンコク(BKK)23:25(JL718)⇒07:15成田
③ 成田9:45(JL6109)⇒11:20関空

今日はタイミャンマーの旅を終えて帰国の途につきます。千住のヤスベイさんはヤンゴンから成田へ直行するANAの深夜便で帰られますが、旅費とJALにこだわった私はバンコクに飛んで乗換えて成田、そして関空へと向かいます。自由人ですので時間には左右されませんが、乗換えは面倒ですね。
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散歩道で見つけました4

今回でお借りした写真はいったん終わります。先ほど藤田さんにアルバムをお返しに上がったときに、あの写真で会員諸氏から反響が返っていましたと言いましたところ、パソコンが無いから見られないと残念がっておられました。なんとかしてご覧に入れたいと考えております。

今回は阪急です。
取られた場所は例によって分かりません。皆様のご判断にゆだねます。

阪急100系P-6

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流線形車両-1-

辞書を見ると流線形とは先端が丸く後端がとがり全体としては細長い形とある。そして流れの中に置くと後方に渦をつくらず流体から受ける抵抗が非常に小さく魚の体がその例になるとの記述もある。飛行機や新幹線が流線形の典型ではないかと思うが、ここでは関先生のシリーズで最近取り上げられた昭和10年頃から流行した戦前の流線形車両の私なりの記録である。スカートをつけた姿など颯爽と見えるが実際はあの頃の速度では効果もなく一時的な流行に終わったが個性的なスタイルは非常に記憶に残り歴史的な意義もあって保存された車両もある。

流線形電車(流電)と言えばまずこの電車。鉄道省で昭和11(1936年)~昭和12(1937年)にかけて関西の急行電車用に製造されたモハ52でその後阪和線でも使用されたが我々の時代は飯田線が活躍舞台であった。

モハ52は1次は狭窓であった。1978.09.16 (新城駅と思われるがメモ紛失なので同行していただいたクモハ73106東ウラさん確認願います) ▼ 続きを読む

はにかみの国ミャンマー鉄道の旅2017年 Part13 バゴーへ乗り鉄旅

第9日目 12月11日

今日はばけぺんさんが帰国されます。千住のヤスベイさんと私はバゴー行きますのでご一緒しませんかとお誘いはしましたが、前回来られた時にバゴーには行かれたそうです。そして列車の乗心地は上下左右に激しく振られるミャンマー国鉄名物のジャンピングトレインだったそうで、不快で下車後にも気分が悪くなった。2度と乗りたくないとお断りでした。

私も以前にマンダレーからヤンゴンまで夜行寝台列車に乗りましたが、すさまじいジャンピングに一睡もできず2度と乗らないと決めました。しかし今回は初めてジャンピングトレインに挑戦される千住のヤスベイさんがおられます。タイにご一緒した時にウドンターニからバンコクまで9時間50分の乗り鉄旅をご一緒しましたので旅の相棒にならなくてはと、リベンジを決めました。
▲ 目的地のバゴー(Bago)は、ヤンゴンから北東へ約80㌔です。所要時間は約2時間と短いのでちょっと長距離列車を乗るには手ごろなのと、ジャンピングトレインの恐怖を多少は我慢できるだろうと思いました。

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