天然色写真で語り継ぐ あの日あの時 【11】

前記のように昭和47年8月には、東京・横浜で写したあと、新宿16時45分発の「アルプス7号」のキハ65にみんなで乗り込みます。同乗したのは、たしか準特急さん、F本さん、逗子のTさんで、ボックス席を確保して、積もる話に花が咲きました。向かう先は小淵沢、その当時の気動車でも3時間走れば、信州の高原の駅に着くことができました。昭和40年代も後半になると、蒸機は急激に活路が狭められ、小淵沢から分岐する小海線は、首都圏から最も身近な蒸機の運転区間となっていました。シーズンには、C56の牽く客車列車も運転され、多くの人が押し寄せていました。小淵沢から分岐する小海線の沿線には、この時期、撮影者だけでなく、ハイキング客も多く乗降した。標高1138m、野辺山、清里、甲斐大泉に次ぐ高さの信濃川上も同様である。C56の牽く貨物列車が待機して、まもなく次の上り列車が到着しようとする。ホーム上の客は、思い思いの格好で次の列車を待っている。帽子、服装、リュックからも、当時の様相が見える。

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 天然色写真で語り継ぐ あの日あの時 【10】

東京で特急・都電を撮る ー真夏の思い出①ー

暑い毎日が続いています。若い頃は、この暑さにも臆することなく、旅に出掛けたものでした。学生時代は、長期の夏休みがあるため、涼しくなった8月下旬からの長期旅行が多かったものの、社会人になると、盆休みや2、3日の夏季休暇が、貴重な旅行チャンスとなりました。冷房もほとんどない時代、いちばん暑くて混み合う時期に、猛然と出掛けた行動力、情熱を感じずにはいられません。夏の熱気を感じると思い出す、1970年代の撮影行きを偲んでみました。

この旅行は、OBとなったばかりの頃、今も親交が続くクローバー会の皆さんと連れだって行った時のこと、いちばんの目的は、小海線のC56牽引「八ヶ岳高原号」だが、関西組はまず上京して、周辺で一日撮ることになった。当時の大垣夜行のグリーン車に乗り、東京に着いたあと、東北本線の川口へ。まだ東北・上越新幹線は影も形もなく、お盆の休暇が終わる頃は、上り列車が続々と通過して行く。EF58+EF57の重連急行、161・181系特急、EF56荷物、EF13貨物と、関西では見られない電機、電車に目を奪われた。写真は上り「とき1号」(以下、1972年8月)

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癒しの島 台湾鉄道2019年夏の旅 Part 11 和里、大里で撮る 帰国トラブル

第8日目 6月10日

CT273号機を追いかけた今回の旅も今日が最終日です。不銹鋼號さんは桃園空港からタイガーエアーの0:00発の深夜便で羽田に向かわれます。私も同じく桃園空港から18:35発のピーチ航空で関空へ向かいますので午前中は撮影可能です。相談の上、和仁大里で撮ろうとなりました。

① 花蓮 7:12(區間車4513次)⇒7:42 和仁

 6:03 早めに行って駅撮りをしたいとの不銹鋼號さんのご希望でしばし駅撮りを楽しんで和平行きの區間車に乗りこみました。
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 “ビア電”乗って 昭和の近江鉄道を偲ぶ 【4】

最終の“昭和の近江鉄道”は、駅めぐりとしました。歴史のある近江鉄道のこと、開業時に建てられた駅舎がまだ健在の頃で、昭和の匂いが漂っていました。今では、地元の施設を併設して建て替えられた駅も多くなり、当時の面影は、ほとんど残っていません。今まで記録した、八日市、高宮、日野の駅の昭和時代です。

八日市駅

昭和の時代の八日市駅。いまの近江鉄道の愛称で言うところの湖東近江路線、水口・蒲生野線、万葉あかね線の3線が交わる中枢の駅。ご覧のように広告がベタベタと貼られた、木造二階建ての駅舎、当時、地方鉄道に乗ると、こんな駅舎によく出会ったものだ(昭和53年)。

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癒しの島 台湾鉄道2019年夏の旅 Part 10 花東線、花蓮港海岸線、花蓮港站展示館を見る

第7日目 6月9日 その2

事務所ビルのような花蓮港站

CT273号機イベント列車を撮影、見送った後、花蓮市内へ向かう帰りのタクシーがあるかと付近の方にお聞きしましたがありません。路線バスの停留所もなくどうしようもありません。市内まで歩くと1時間以上はかかりますのでこの猛暑ではたどり着くまでに倒れてしまいます。名案が出るまで花東線の歴史の写真が展示してある花蓮港站駅舎内を見てみることにしました。
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 “ビア電”乗って 昭和の近江鉄道を偲ぶ 【3】

複雑由来の電車

近江鉄道、電機のつぎは「電車」とします。ビア電の時も、“近江の電車、どこから来たんやろか?”の質問をもらうのですが、“西武鉄道のお古”としか答えられませんでした。近江鉄道の電車の出自は、実に複雑怪奇で、ひとくちでは言い表しようがないのです。たしかに最近導入の100形は、西武の新101系をそのまま使っており、来歴をたどるのは簡単です。しかし、ビア電で乗車した800形のように、下回り流用、車体新製のように見えても、内実は、“名義上”とか“書類上”とかの改造・更新が何回も複雑に行なわれています。ましてや昭和の時代にまでさかのぼると、理解ができないほどの複雑怪奇さです。

過去の趣味誌を見ても、近江の車両紹介は極めて少ないのが現状です。そんななか、1976年のDRFC現役生が、鉄道ピクトリアル「学鉄連研究シリーズ」で近江鉄道を採り上げています。ただ、現役生にとっては重荷だったようで、“過去の著作をかなり参考に”したと正直に述べていました。本欄では、2014年7月に、藤本さんが、すべて写真付きで来歴を調べられており、精力的、継続的な調査には頭が下がります。私も学習すべく、一度はメモしたものの、難解さのあまり途中で止めてしまいました。

日野駅で交換する上下の電車、左:モハ9、右:モハ5と、一桁の車番の電車が交換するのも、昭和の近江鉄道らしいところ(1978年)。

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癒しの島 台湾鉄道2019年夏の旅 Part 9 CT273号機 花蓮港線を走る、撮る

第7日目 6月9日 その1

昨夜は白川さんグループと合同夕食会を開催、白川さんお薦めの麺屋で花蓮名物のワンタンを食しました。席上、今日走行する花蓮港線のCT273号機「台鐡開業132周年記念イベント列車」に乗ってみようとなりました。ただ当日販売される当日指定券は並ばないと確保できないそうで朝早くには駅に行かなければなりません。
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ビア電乗るまで

ビア電イベントでは幹事様はじめお世話になり、どうもありがとうございました。みなさまお疲れさまでした。 続きを読む

癒しの島 台湾鉄道2019年夏の旅 Part 8 CT273号機回送を追う、電化前の太麻里、金崙

第6日目 6月8日

撮影地;山里~台東 花蓮から台東へ走るCT273号機牽引列車の撮影は終わったので今日は、花蓮へ戻る回送を撮った後、電化工事が進む太麻里金崙で撮影することにしました。今日も朝から古さんのタクシーをチャーターして向かいます。
写真は8:37、花蓮始発新左營行きの自強306次9両編成です。
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癒しの島 台湾鉄道2019年夏の旅 Part 7 CT273号機 5832次を撮る

第5日目 6月7日

今日は今回の旅の目的だったCT273号機が東部幹線花蓮~台東を走行する本チャンです。皆さん既にこの区間の走行撮影の経験がありますので今回はまだ撮っていない撮影地と再度撮りたい撮影地を回ります。
8:00、いつもチャーターしている古さんのタクシーにホテルまで来てもらい出発しました。

▲ 9:09 最初に訪れたのは海端~關山の花東公路陸橋上「徳高陸橋」です。緩やかなアウトカーブを行く列車を編成を入れて撮れます。この時間は順光となりますので荷物車3両を入れた莒光號を撮るのが目的でした。
大勢の鉄ちゃんが橋上に並んでカメラを向ける中、花蓮始発台東行きの莒光602次が駆け抜けていきました。

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 北のC62 全記録 〈14〉

小沢、長万部で上下のC62重連を撮った翌日は、いよいよ北海道を去る日となりました。昭和44年9月12日、この日もやはりC62重連に足が向きます。倶知安ユースに連泊し、朝の時間を利用して岩内線に往復乗車したあと、今回、三度目の上目名の下車となりました。8月は、夏休みの学生達で大賑わいだった上目名ですが、さすがに9月も中旬となると、みんな帰ってしまい、ほとんど撮影者も見られず、一人でのんびり一時間ほど歩いて、例の151キロ地点へやって来ました。
151キロ地点の代表的な撮影ポイントは、以前にも紹介したラクに上がれる台地から自由に高度を変えながら、やや俯瞰気味にとらえるところだ。ほかにもブッシュさえ克服できれば撮影地は多いが、夏季は困難なところが多い。今回は、151キロ地点から、さらに目名寄りへ歩き、右にカーブする地点へ来た。ここは、線路端に引きがあり、カーブした列車の全容を撮ることができる。上り「ニセコ1号」 C6232+C6244

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 北のC62全記録 (13)

横道にそれて、いろいろ投稿を続けているうちに、シリーズものの続編を忘れてしまいました。“北海道のC62”すべての記録、昭和44年の夏休みの記録を再開します。
(10)大沼で上下C62急行「ニセコ」撮影(昭和44.8.28)
(11)上目名で上下C62急行「ニセコ」撮影(昭和44.8.29)
(12)小樽→長万部「ニセコ」乗車、二股~蕨岱「ニセコ」撮影(昭和44.9.10)
続いて(12)の翌日となる9月11日の紹介です。9月も中旬に入ると、そろそろ大学の後期授業も気になり始める頃となりましたが、定宿と化した倶知安ユースに泊まって、倶知安から、ひと駅分、小樽寄りの小沢で下車しました。初めて下車する駅でした。
小沢を出て20‰勾配に掛かる、函館行き「ニセコ1号」、C6244が前補機、次位の本務はC622で、C62重連も慣れてしまうと、2号機先頭以外は、興奮度が低くなる。

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 天然色写真で語り継ぐ あの日あの時 【9】

北陸の私鉄を巡る ③ 尾小屋鉄道

尾小屋鉄道は、北陸本線の小松駅の裏側にあった新小松と、鉱山があった尾小屋を結んでいた16.8km、軌間762mmの非電化鉄道でした。しかし、その鉱山は、昭和30年代には閉山しており、昭和50年代まで残っていたのが不思議なくらいでした。軽便鉄道の最盛期を知らない世代としては、その雰囲気を伝える貴重な鉄道として、廃止前には何度か訪れたものでした(昭和50年8月)。

終点の尾小屋は、鉱山の盛業時には2000人の人口があり、学校や病院、劇場まであったと言うが、訪れた時の駅前は、ゴーストタウン状態だった。裏手の小高いところから駅を見ると、在籍していたほぼ全ての車両が顔を揃えていた。

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癒しの島 台湾鉄道2019年夏の旅 Part 6 宜蘭⇒台東

第4日目 6月6日 

今日は明日7日のCT273号機牽引列車撮影のために台東へ移動しますが、北上する莒光號を「ラピートブルー」塗装のE200形電気機関車が牽引するというニュースが入りました。以前に2回撮っていますが中々撮れるチャンスがない列車です。移動途中のどこかで撮りたいと不銹鋼號さんと相談して羅東の道路橋からの俯瞰を選びましたが、クモハ73106さんは福隆で撮った事がないのでこちらに行きたいと意見は分かれました。福隆も中々の撮影地ですが以前撮影した場所は路線のリニューアル工事が進んで足場が無くなってしまい正面撮りは出来ません。横からだと湿地帯を入れて撮れますが、この場所へ行くには駅から約2.4㌔と遠くタクシーがない場合は約30分は歩かなければなりません。30度を超える暑さの中では高齢者2人には過酷です。健脚者と高齢者グループに行動は分れることになりました。
▲ 7:35 不銹鋼號さんと二人で朝からは宜蘭站ホームからの駅撮りです。ヤードにはE312号機牽引の鉱石運搬貨物列車が発車の準備を整えていました。
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 天然色写真で語り継ぐ あの日あの時 【8】

北陸の私鉄を巡る ② 京福電鉄越前線

前記の福井鉄道南越線を訪問し、会社の保養所に泊まった翌朝、逃げるようにして保養所を去り、京福電鉄(現・えちぜん鉄道)越前線へ向かい、Fさんと合流して、東古市、勝山、京福大野へと来ました。京福越前線の勝山~京福大野は、昭和49年8月12日限りで廃止されることになり、幸運にも廃止の前日に訪れることができたのでした。
勝山~京福大野は8.5km、途中、唯一の交換駅である新在家で、ハデな「サヨナラ」装飾のホデハ223とすれ違う。新在家、下荒井六呂師口付近は、九頭竜川に沿って、未舗装道路の横を砂塵を巻き上げて電車が走る、野趣豊かな区間だった。

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癒しの島 台湾鉄道2019年夏の旅 Part 5 駅撮り 冬山、羅東 羅東森林鉄路博物館

第3日目 6月5日 その2

 永楽 12:48(區間車4377次)⇒13:00 冬山

今日二つ目の撮影地はCT273走行の時に訪れた冬山です。その時は花蓮方向からの入線を撮りましたが台北方向も中々興味を持った場所です。今日はこちら側から狙ってみたいと向かいました。
▲ 13:03 冬山に到着、乗ってきた4377次の出発を後追い撮影です。

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癒しの島 台湾鉄道2019年夏の旅 Part 4 宜蘭の朝市、宜蘭運動公園のCT284号機、永楽で撮る

第3日目 6月5日 その1

5:00 目が覚めて星鎖ホテル回りを見ますと狭い路地通路に小型トラックやバイクが走り回り市場になっています。市場巡りは大好きな私です。すぐにエレベーターで降りて散策することにしました。

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 四国 格安快適 早回り旅 〈4〉

とさでん伊野線の単線路側軌道
とさでん交通の路面電車の魅力はいろいろあります。最近、新聞にも採り上げられて、注目されたのは、はりまや交差点で見られたら奇跡!の“トリプル・クロス”でしょう。私も近くのビジネスホテルの“トレインビュールーム”を予約し俯瞰で楽しむことができました。今回は、ほかにも、とさでん交通伊野線の単線路側軌道も探索してきました。
かつての花巻電鉄、福島交通軌道線、最近の廃止では名鉄美濃町線で見られた、道路の端を単線で走る“路側軌道”、現在では、とさでん交通で見られるだけになりました。単線区間は鏡川橋~伊野の7.0kmですが、途中の朝倉までは特殊自動閉塞のため、朝倉より西へ、伊野までの区間のみが通票閉塞で残り、朝倉、途中の八代(信)で、タブレットの授受も行なわれています。

東西に長く延びる、とさでん交通の後免・伊野線の西端区間が、今や貴重な単線路側軌道区間だ。写真は、終点・伊野に停車する電車、発車するとすぐ単線となり、道路の端を走る。

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 四国 格安快適 早回り旅 〈3〉

多度津の鉄道遺産を見る
予讃線から土讃線を分岐する、JR四国の結節点が多度津です。今までは多度津は通過するだけで、車窓から駅付近を眺めただけでした。今回、松山方面から、高知へ向かうことになり、多度津で乗り換え時間が30分ほどできて、初めて下車をして付近を観察することができました。車窓から見える煉瓦造りの給水塔は知っていましたが、下車してみると、多度津の歴史を感じさせる、いくつかの遺産も見ることができました。
下り方右手にはかつて多度津機関区があり、現在でも、蒸機時代の名残りを示す2基の給水塔が現存している。煉瓦造りは、この地に多度津駅が移転してきた大正2年の建築と言われ、登録有形文化財にも指定されている。

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癒しの島 台湾鉄道2019年夏の旅 Part 3 CT273号機を撮る

第2日目 6月4日 その2

11:47 和平駅ホーム端からCT273号機の回送列車を待つ事約18分、先ほどの復興號と同様にカーブの向こうからR123号機に牽引されて台鐡132周年記念号がやってきました。▲ そして同じく本線には入らず待避線に入って行きます、続行する列車に進路を譲るようです。R123号機はデビュー当時の色に塗装されています。次の駅で乗り込まれたいつも海外でお会いするトラベルラーターの白川淳氏は、これは考えていなかった感激ですと花蓮へ戻る翌日も追っかけて撮影するとホテルを取り直しておられました。
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