▲ 乗車したIR1642列車の1等寝台の2人用個室です。ベット幅もいつもの中国鉄路の軟臥と比べると1回り大きく、重厚感ある木造の室内は天井が高く十分な広さです。ただ私のベットは上段ですので、重いキャリーケースは上の置き場へは持ち上げ不可能です。下に置かせてもらって、他の持ち物は上に置きました。
部屋の相棒は後から来た若いドイツ人です。挨拶を済ませてから上段に上がって寝る体制を整えましたら、彼は友人の部屋に空きベットがあるのでそこに移ると言って出て行きました。おかげで一人個室となりましたので大満足、寝場所を下段に移してのゆったり旅が始まりました。
第3日目 2月13日 その6
ホテルで預けた荷物を受取って再びブカレスト北駅に戻りました。発車までは、約1時間余りあります。
▲ 乗車する列車が掲載された発車時刻表です。IR1641はハンガリー国境に近いサトゥ・マーレ(Satu Mare)行きで、10番線からの発車です。
▲ 19:58 10・11番線ホームに来ましたが、まだ列車の入線はありません。
▲ 20:01 変わった列車がいないか他のホームを見て歩きますと、先頭78-3227-2号車のDC2両編成が止まっていました。全面正面ガラスは1枚窓で、これもフランスの中古車です。
▲ 紹介が遅れましたが、ブカレスト北駅にはコーヒーの自動販売機が各社各種、設置されています。ドリップ式、インスタント等お味も違っています。料金は普通のドリップで1Lei(約31円)と安く、昨日も今日もお世話になりました。このコーヒー自動販売機はローカル駅にも設置してありました。ルーマニア人はコーヒーが大好きなようです。
▲ 20:05 お昼が遅かったのでエキナカ食堂で焼き飯らしき(Orez Sarbesc)を注文しました。米の飯はやはり日本人には食べると落ち着きます。隣のハンバーガーは明日朝用です。前者が4.5Lei(約140円)、後者は2.99Lei(約93円)、チェーン店に入らなければ格安で食事は済みます。
▲ 20:26 発車40分前に列車が入線してきました。ホームにおられる列車乗務員に切符を見せて乗車する車両を確認してから乗り込みました。
▲ 1等寝台2人用個室の車内です。大柄な欧米人が利用しても快適に過ごせるようにと、頑丈に作られています。コーナー机には電気のコンセントもあります。窓はハンドルを回して開閉できます。
▲ アメニティも用意されています。左上2つは紙おしぼり、そして石鹸、歯ブラシセット、右は紙ナプキンです。
21:05 快適な車内です。PCで録画TVを見て、買い込んだビールを飲みながら、至福の寝台列車の旅が始まりました。静かに発車したIR1642は100~120km/hで快調に走行して行きます。
いつしか眠りに着きましたが、翌朝暗雲が待っていました。 Part10に続く