2015年 西方見聞録 ルーマニア鉄路の旅 Part39 アラド(Arad)のトラムに乗る、撮る その1

DSC_7204_100DSC_7204_105アラド駅前にはルーマニアの鉄道駅の定番モニュメント、かつて活躍した蒸気機関車が展示されています。
131.000型のトップナンバー131-001号機です。レシタ鉄道公園では131-003号機が展示されていました。1C1の軸配置のタンク式蒸気機関車です。軸重は12.4㌧とローカル線にも乗り入れられるように設計されています。最高速度は65km/h、1939~1942年にレシタで67両が製造されました。


第17日目 2月27日 その2

08_アラド市章今日はアラドのトラムの乗り鉄・撮り鉄を楽しみます。昨夜アラドのホテルをネット検索しましたがいずれも高く年金生活者には高額です。もう1泊ティミシュアラに泊まっての日帰り旅としました。
Document102_Timisoara⇒Arad① Timişoara  7:35⇒8:25  Arad

▲ アラドへはティミシュアラから57㌔、所要時間50分と日帰り圏内です。
運賃は18.5Lei(約574円)とリーズナブルです。

【 アラド(Arad) 】
アラドは11世紀に生まれ、1241年にハンガリー王国がモンゴルからの侵略を受けると石造要塞が造られました。18世紀後半には頑固な要塞に強化されてその後の戦火から守られて今も残ります。
アラドは経済発展を続け多くの中世時代の歴史的建造物があります。
現在人口は183,9397人(アラド市公式HP)、かつてはハンガリー人が約75%を占めましたが現在はルーマニア人が約83%を占めるようになっています。

▲ 7:18 乗車したIR78列車です。さすがブダベスト行きの国際列車とあってAC電源も付いた立派な車両ですが、わずか3両編成です。アラドまでは無停車で走行しますが、平均速度は68.4km/hと、ゆっくりでした。

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▲ 8:20 アラドに到着しました。アラド駅はホーム・駅舎内ともリニューアル工事中でした。

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▲ 駅舎内もリニューアル工事中ですが、外観は1910年にLudovic Szantayが設計・したセセション(ウィーン分離派)様式の建造物はそのままに保たれています。
アラド駅が出来たのは1858年10月25日です。現在の駅舎は1910年に建設された第3代目です。

Arad Tram Map7arad-Tram_Map▲ アラドのトラム路線図です。
左が運営するCTP-Arad公式HPからの転載ですが、更新が出来ていないのか廃止・休止された路線もあります。(実際に見て確認しました。)
またバスと一緒になっていますのでご注意ください。
CTP公式HP http://www.ctparad.ro/
※ クリックしますとボアアップします。

DSCN8955_100▲ こちらはトラム車内に掲示してあった路線図です。これが現状のようですのでこれで校正しています。

DSC_7208_100DSC_721200404_切符_100DSC_7458_100▲ 8:39 早速、駅前電停にある切符売場でチケット購入です。取りあえず10枚を買い込みました。
1回乗車券のみの販売で2Lei(約62円)、使用した切符を掲載しますが、車内のセルフ改札機が3種類あって、それぞれ日付印と穴あけ式があります。日付印は黒・赤の2種類です。
また自動切符販売機が設置してある電停もあって切符はサイズとデザインが変わっています。発券される際に日付と時間が印刷されて発券されます。

▼ 車内のセルフ改札機です。トラムによって様々なタイプが設置されています。

 

▲ 切符売場にはやはりトラム各系統の時刻表が掲示されていました。電停横には売店もあって雑誌や飲料が買えます。
3系統のトラム1159号車が入線してきました。何処へ行くのかは分かっていません。いつものように取りあえず来たトラムに乗車します。
DSC_7217005通なら終着駅は何処なのか地図を広げて見てからの乗車となるでしょうが、仮に分かっても周囲はどういう所なのか着いて見てみないと分かりません。
トラムはそんなに遠くへは行きませんので折り返して戻るのに時間もかからず、また知らない街を探索するには予備知識がない方が感動や発見があって楽しめると思います。
今日も最後尾に乗車しての車窓を楽しみながら、ロケハンで気に入る撮影ポイントを探します。

▲ トラムは広い道路中央の専用軌道を行きます。電停プラットホームの軌道は舗装がしてあり乗客が乗降り前後に動きやすいようにしてあります。
Piata UTA電停はロータリーの中、トラム路線はT字形に分岐する交差点になっています。方向別に電停が設置してあるのは乗り場を間違わず乗車できます。スペースがあるからできる設計でしょうが電停と同じく利用者の立場に立った造りには感心しました。

DSC_7227_100DSC_7228_100▲ 8:55 大通りの本線から分岐したループ線に入って止まった電停は、Fat Frumos。1・3・4・7・9・11・15・17系統と殆どのトラムがここで折り返します。タトラが多いようですが他にも様々なトラムがいます。車体ラッピングもカラフルです。   Part40に続く

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