両山鉄道って何?

芸備線開業100周年の関連で 中国新聞に載った記事をご紹介します。かつて全国各地で鉄道敷設熱が盛んだった頃 数多くの計画がなされ、免許取得はしたものの資金が集まらず開業に至らなかった鉄道、免許取得にも至らず雲散霧消した鉄道は数知れず、聞いたことのない鉄道名がいくつもあります。両山鉄道もそのひとつです。中国地方には陰陽連絡鉄道の計画が数多くありました。広浜鉄道(広島ー浜田)、芸石鉄道(安芸ー石見)、大社宮島鉄道など数知れずです。新聞で大きく取り上げるほどのこともないように思いますが、温故知新という意味でしょうか。

H27-5-1 中国新聞朝刊 1面

H27-5-1 中国新聞朝刊 1面

同紙 

同紙 33面

ところでなぜ「両山」なのか 両山の意味をご存じの方 教えて下さい。

両山鉄道って何?」への4件のフィードバック

  1. 両が頭についた鉄軌道は両備、両筑、両毛があり、備中/備後、備前/備中、筑前/筑後等、旧2国名を表すが、両山とは初耳=山陽/山陰?

  2. 広島と松江を結ぶ鉄道であるので、山は山陰の山と思ったのですが、広島は芸備なので?と思いました。しかし、投稿内容や添付記事、湯口先輩のコメントを読んでいるうちに山陽と山陰の両方の山を結ぶという意味ではと思いました。いかがでしょうか。そういえば、尾道鉄道も陰陽連絡という壮大な夢を持っていたことを思い出しました。

  3. 最初のコメントから両山鉄道でネット上で検索していると、「両山鉄道株式会社創立之概況」というのがあって閲覧してみると、それは明治28年2月の土木学会の工学会誌158巻で両山鉄道創立時の経緯が書かれてありました。これによりますと、一番最初の社名は「芸雲鉄道株式会社」で明治26年7月のことです。そして、明治27年1月から7月にかけてルートの踏査を行った後に、「陽陰鉄道株式会社」と改称して、さらに同じ年の12月に「両山鉄道株式会社」と改称したと書かれてありました。これには両山鉄道創立時の詳細が書かれてあります。これは土木学会付属土木図書館-デジタルアーカイブス-戦前図書・雑誌コレクションの中の工学会誌にあります。土木関係だけですが、鉄道に関する記事も多くあり、戦前のことを知る上には興味深いものです。また、新たな情報源を知ることになりました。

  4. Yuguchi様、どですかでん様
    「山陽山陰」、なんでこれに気付かなかったのか、頭が硬くなっている証拠でしょうか。それにしてもどですかでん様のすばやい調査力には脱帽です。確かに鉄道と土木は密接な関係にありますね。橋にしろトンネルにしろ築堤などなど土木技術のおかげですね。かつて古本屋で「日本鉄道請負業史 大正・昭和(前期)編」なる700ページに及ぶ本を見つけてすぐに買いました。日本鉄道建設協会発行の非売品で 全国の各線区ごとに どの工区は〇〇組が いくらで請け負って いつ着工し いつ竣工したかがエピソードも含めて詳しく書かれていてたいへん面白い本です。まさに土木から見た鉄道史です。興味がおありでしたら、すぐにお送り致しますのでお知らせ下さい。

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