2019年桜前線追っかけ旅 Ⅲ 樽見鉄道の春

4月9日
京都丹後鉄道と同じく天気予報と現地の桜開花状況を見ながら出発日を決めました。
今日も総本家さんのご自宅に迎えにあがって、長岡京I.Cから京滋バイパスに乗り草津JCTから名神に入り北上します。関ケ原I.Cで降りて一般道を樽見鉄道谷汲口へと向かいました。
私は学生時代に井原さんが運転するに車で連れてきていただき大垣駅を出た揖斐川付近でC11形蒸気機関車が牽引する貨物列車を撮った事がありましたが、奥地までは入らず殆ど初めの訪問です。総本家さんは来られたことがあるとの事で撮影場所はお任せしました。▲ 11:00 谷汲口駅に到着です。走行距離は丹鉄より少し多い約142㌔、所要時間は途中で休憩を取りましたので約3時間、関ケ原Ⅰ.Cからの一般道走行もありましたので仕方ありません。

平日ですが有名撮影地だけあって10数人の鉄ちゃんがおられました。

▲ 谷汲口駅構内に展示されていたオハフ33形客車、学生時代に何回も乗車しましたね。

▲ 撮影ポイントの踏切付近には既に鉄ちゃん10数名がおられました。

▲ 11:24人 大垣始発樽見行きの17次が到着、多くの乗客がありました。その殆どは日本三大桜に数えられています終点樽見駅近くにある根尾谷淡墨桜へ行かれるお客です。樽見鉄道も多数の観光客をさばくために4月1日~15日は桜ダイヤが組まれています。

【 樽見鉄道 】
1956年(昭和31年)3月20日 、国鉄樽見線大垣~谷汲口 (21.7㌔) が開業しました。2年後の1958年(昭和33年)4月29日、谷汲口~美濃神海(現;神海)2.3㌔が延伸開業しましたが1981年(昭和56年)には 第1次特定地方交通線に指定を受け、1984年10月6日に第3セクターに転換されました。
転換後は、ほぼ7割の建設が出来ていた美濃神海~樽見10.9㌔の工事を再開して1989年(平成元年)3月25日に延伸開業、樽見線と名付けられながら樽見まで行かなかった全線34.5㌔の鉄路が第一次開業から33年経過してようやく全通しました。将来的には越美北線越前大野まで結ばれる計画だったそうですが当時でも過疎地を走る路線でしたので採算は遠かったことは否めません。

住友大阪セメント岐阜工場のセメント輸送のため、大垣~本巣には貨物列車も運行され収入の約4割を占めていましたが2005年度末で鉄道輸送は打ち切られ、経営維持に影が出ました。そのため以降はのどかな田園地帯、四季の変化が美しい渓谷沿いを走る観光鉄道として存続への努力が続けられています。それでも1995年(平成7年)ピーク時から乗客数は約60%に落ち込み、沿線住民のからの盛り上がりにも欠けていますので岐阜市内線のようにならないかと案じられている鉄路です。

▲ 11:26 ハイモ295-516号が発車しました。根尾谷淡墨桜に負けず、こちらも見事な桜のトンネルでの駅です。松浦鉄道の浦の埼駅より桜の木に高さがあります。

▲ 11:33 樽見始発本巣行の快速8004次、ハイモ295-617ハイモ295-315の2両編成が入線です。

▲ 後追い撮影です。列車は第一根尾川鉄橋を渡っていきました。

▲ 12:07 木知原~谷汲口 樽見行きの快速1001次は単行ハイモ330-701号です。

▲ 12:22 木知原に到着した大垣行20次、ハイモ295-516号の単行です。

▲ 12:48 木知原樽見行きの19次、「新モレラ号デザインコンクール」でグランプリを受賞した塗装のハイモ330-702号です。

▲ 13:03 木知原~谷汲口 大垣行の快速8006次、ハイモ330-701号です。

撮影後はもっと樽見寄りへ行って見ようと車を走らせました。その途中、鉄橋が大好きな総本家さんから鉄橋が見える、ここで狙いましょうとのお声がでました。里山ジビエ会がある公園から桜を前景にアングルを捜しました。

▲ 13:43 神海~高科 わずかに見えた第三根尾川鉄橋を渡るを大垣行の20次、ハイモ330-702号です。鉄橋前に来る列車の姿は見えません。列車の速度が速ければ撮り逃がしますので走行音が聞こえないかと耳をすましての撮影でした。

14:09 山間のこんな所に駅があるのかと思える日向駅に到着です。
1989年(平成元年)3月25日、神海~樽見延伸開業と同時に新設された駅です。トンネルと第八根尾川鉄橋に挟まれたわずかの間に位置します。
点在する集落は坂を下った所にありますのでわざわざ坂道を上がってまで利用される方はおられないでしょうね。▲ 14:18 手前のトンネルから走行音が聞こえ、大垣行の快速8008次が通過していきました。この車両は、地元ケーブルテレビ局CCNNetのラッピング車、2008年(平成20年)に廃線となった三木鉄道から購入した元三木鉄道ミキ300ー105号ハイモ295-617号です。

▲ 14:35 樽見行きの21次、ハイモ295-516が到着です。やはり乗降客はおられません。

撮影後、淡墨街道157号線に戻り樽見に向かってを快走しましたが次の高尾を出た当たりで大渋滞に会いました。どうやら根尾谷淡墨桜へ行かれる観光客の車の列なようで動く気配がありません。私たちは樽見駅近くの沿線の桜を撮りたいのですがこれではだめです。今回は諦めて引き返す事にしました。

▲ 14:48 鍋原駅に到着しました。神海~樽見の延伸に伴い開業した片側1面1線の駅舎もない駅です。桜も少なくこれではアングルは取れません。ただ駅前には根雨温泉地底1,501mから湧き上がる「白山命水」がありました。おじさんがここの水は身体にいいんだよと言って数10本ものペットボトルに入れておられました。

次に向かったのは大垣寄りの高科でした。
▲ 14:59 高科駅は田園地帯の中にポツリとありました。この駅も駅舎はなくログハウス風の待合室のみ、片側1面1線の駅です。

▲ 15:16 大垣行の24次、ハイモ295-516が発車してきました。

▲ 15:30 1989年(平成1年)までは終点、美濃神海駅だった神海駅に到着、島式ホーム1面2線の構内です。かつては有人駅だったようで待合室のある駅舎が無人駅となった今も綺麗に整備されて面影を残しています。壁面には昔懐かしい伝言板も残されていました。

谷汲口方面の踏切付近に桜並木があるのを来る時に見ました。ここで列車の到来を待つ事にしました

▲ 15:57 神海~谷汲口 樽見行きの23次、ハイモ330-703号がやって来ました。

▲ 16:00 もう少し谷汲口寄りに車を動かして次の踏切から重なりあって大きく広がる桜並木を狙ってみました。神海で交換した大垣行の8010次、ハイモ295-315が来ました。

▲ 17:02 木知原~谷汲口 大垣に向かう車中の運転台からふと見ると総本家さんが好きそうなトラス橋が見えましたので横道に入って撮影ポイントを捜しました
第一根雨川鉄橋210mで、トラス橋はアメリカ製で東海道本線の木曽川にかけられていた物を再利用されています。
大垣行の28次、ハイモ330-703号が渡ってきました。

▲ 17:20 木知原~谷汲口 お昼に撮った場所ですが築堤の反対側に位置を替えて夕陽を浴びてきた列車を狙いました。樽見行きの25次、ハイモ295-516号です。

撮影後は大垣に向けて線路沿いの道を走りました。

▲ 17:52 美江寺駅で桜の木が見えましたので停まって撮影です。樽見行きの27次、ハイモ330-701号が到着しました。

▲ 美江寺駅は国鉄時代の1956年(昭和31年)3月20日 に開業、今は片側1面1線の駅ですが以前は島式ホーム1面2線の駅だったようで、ホームに沿った広い道路が痕跡を残しています。

▲ 18:03 次の十九条駅にも寄ってみましたがここでは桜の木は見られません。

▲ 撮影日;1969年9月26日 当時の十九条駅です。夕方のラッシュ時の撮影と思いますが多くの乗客がおられて到着をお待ちでした。

▲ 18:27 ようやく大垣一つ手前の東大垣駅に着きました。丁度、樽見行きの29次、ハイモ330-701号が入線してきました。駅間は2.7㌔、わずか1駅ですが大垣からの通勤客が降りてこられました。国鉄時代は列車交換のための有人駅であったようで駅舎が残されていました。-

▲ 撮影日;1969年9月26日 当時の東大垣駅の光景です。

▲ 東大垣~横屋 樽見線にはC11形蒸気機関車牽引の貨物列車も運行されていました。牽引する車両が多い時は重連での運行も見られました。C11296号機C11155号機です。
▲ 東大垣から爆煙を上げながら揖斐川への築堤を上がってくるC11296号機です。樽見線にはターンテーブルがなかったので樽見側が正向きの運行でした。


▲ 普通列車も2両が基本で乗客の多い時間帯は4両編成での運行でした。


▲ 帰路は大垣西I.Cから東海環状自動車道に入り名神高速・京滋バイパスに乗りついで約135㌔、約2時間の走行で帰宅でした。

次の桜前線追っかけ旅は越美北線の勝原です。前回撮れなかった桜を前景に渓谷の赤い鉄橋を行くDCは是非に撮っておきたいと総本家さんをお誘いしました。
越美北線の春 Part1へ続く

2019年桜前線追っかけ旅 Ⅲ 樽見鉄道の春」への2件のフィードバック

  1. 谷汲口と木知原の桜は綺麗ですね。
    約50年前、樽見線にご一緒して、揖斐川鉄橋を歩いて渡り(歩くと長い)、鉄橋上で、はれはれ写真を撮影したり、大垣電車区では廃車待ちのキハ07を撮影したりしました。
    樽見鉄道には最近5年で3回行きました。2014年に行った時、「モレラ岐阜」という巨大なショッピングモールに驚きましたが、今では敷地面積でもベスト10に入るかどうか位だそうです。

    • 井原様、コメントをいただきまして、ありがとうございます。
      樽見線へは連れて行っていただきありがとうございました。夜に迎えに来てもらって助手席で寝ている間に着いたのをよく覚えています。運転されているのに横でグウースカと寝ていて申し訳ありませんでした。
      キハ07も投稿写真に入れようとは思ったのですが長すぎる記事になっていますので今回は辞めました。次回、機会を持てましたら掲載させていただきます。「モレラ岐阜」は寄りませんでしたので次回は寄ってみます。
      紅葉も綺麗と聞きますので次回は渓谷の秋を求めて行って見たいですね。ご一緒できれば幸いです。

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