本来なら乗る機会もない阪神電車だが、この電車には思い出があります。
それは中学に入って間もない頃、叔父が阪神鳴尾に住んでいたため休みになると遊びに行っていました。大阪駅まで国鉄で行って阪神電車に乗り換えると遙か彼方だった神戸が急に身近に感じられ、大冒険に出かけたような高揚感に満たされたのです。そんなある時、茶色い古い電車に混じって明るい赤や青の帯もまぶしい新車が入ってきました。乗ってびっくり、発車すると一気に加速して身体が吹っ飛びそうになりました。次の駅に止まる各停に乗ったつもりが通過するのかと焦りかけたそのとき、駅の中間まで過ぎたあたりで急ブレーキ!(そう思えるほど驚いた)無事停止位置に止まりました。このときの驚きは今でも忘れません。その後、国鉄環状線にも90系(後の101系)が入ったので早速乗りましたが、ジェットカーほどの加減速感はなく、国鉄ファンの私はがっかりしたのを思い出しました。
遂に出ましたジェットカー。
しかし『ジェットカー』で小生の頭に浮かぶのは3011特急と前面がそっくり(3011の方は丸かった)の5001です。
当時は国鉄ファンだったため、私鉄は興味薄で、中でも阪神は接する機会も少なかった関係で『見向きもしない』感じでした。
3011も『阪神もなかなかやるなぁ』位でしたが、この阪神の線路条件にぴったりのジェットカーには興味を引かれたのを覚えております。
グリーンの車体塗装も然る事ながら、側面の塗り分けが当時としては新鮮に感じたのも思い出です。
その後の貫通形5101等の量産車以降は前面デザインが画一化された事もあって、赤胴、青胴などとサッパリ判らなくなってしまった(笑)まま過ぎてしまいました。
因みに、前面2枚窓のこの試作車も後には改造されて貫通形となってしまいました。
いや、小生のとんだ思い出話で関先生のお話の腰を折ってしまい申し訳ありません。
河様、
私はこの頃は私鉄については全く興味はなく、新車だったから興味を持った程度です。
この時期は、近鉄ラビットカーなどの高加速高減速車がぞくぞく出場して、戦後の復興期は終わったと明るい気持ちになったものでした。あの肌色と赤、青の晴れやかな彩りは蛍光灯の明かりと相まってうきうきとしたのを覚えております。
さて、お話の3011や5001とはどんな電車でしょうか?型式では思い出せません。どなたか写真をお持ちの方は見せてください。できれば貫通に改造前のものをおねがいします。
米手作市様
述べましたように当時小生は国鉄ファンだった事もあって、今となっては残念なのですが、写真も撮っておりません。
ただ、5001は阪神(電車)ファンの友人から貰った記憶があるのですが、保管がズサンだったためか見当たらず、脳裏に残る姿もだんだん曖昧になりつつあります。
どなたか阪神(電車)ファンで写真をお持ちの方いらっしゃいませんでしょうか?
5001、3011、3301形の姿はモノクロフィルムにありますが、今は手許にはありません。このところモノクロのプリントを御願いしている写真屋さんに、「好きなようにしてんか、死んだらあんたのもんや」と言って渡してあります。ひょっとして高橋弘さんにプリントしてもらったものをクローバー会の方が所持しているかもしれません。心当たりに聞いてみます。
乙訓の老人様
大老(おっと、『老』は失礼でしたか?)はやっぱりお持ちでしたネ。
お見せいただけるのを楽しみにしております。