9月25日 第2日目 その1
中央駅前10:18(トラム)→10:45博物館Schwanheim Reinlandstrasse
エリトリアへは、明後日にミュンヘンから向かいます。今日はゆっくりと、フランクフルト市内を見てまわることにしていましたので、乙訓の老人様(以下ご老公)に路面電車についてご教授をいただいておりました。宿泊先のインターシティホテルで、チェックインからチェックアウトまでの3日間を無料で乗車できる市内交通パスをいただきましたので、フランクフルト交通博物館へ行くことにしました。
▲ フランクフルトの市内交通には、Sバーン(近郊電車)、Uバーン(地下鉄)とトラム(路面電車)があります。路面電車だけの路線図がなかったので、全市内交通案内パンフをもとに作成しました。
2011年10月現在で、路面電車は11~17と19~21の計9路線が運行されています。以前はもっとあったそうですが、廃止されたとご老公からお聞きました。それでも中世に構築された古い町並みの狭い道路に縦横に数多く走行しています。中心部は続行走行も多く、郊外では10分間隔で運行されていました。
▲ フランクフルト中央駅の正面に位置する電停です。時刻表が掲示されていましたので写しておきましたが、朝の7時台では、約2分間隔の61本が発車しています。クリックして拡大し、よく見ていただきますと、始発は何と3時~4時台、終電も0時~1時台となっています。これは便利ですね。11番系統は一日に走行しない時間は、わずか2時間だけです。
朝のフランクフルト駅を散策後、駅前正面の路面電車停留所(以下;電停)に向かいました。しかし、低床ホームのある広い電停には12番系統の乗降表示はありません。困りましたので、停車中の運転手に交通博物館に行きたいが12番系統の電停が分からない。教えてくださいと聞きますと、この電停ではなくあそこの電停ですと、向うのビル影の別の方向を指差してくださいました。行ってみますと、狭い道路に電停はなく、歩道に停車表示板がありました。これは初めての訪問者には分かりません。
地図を付けましたのでご参考にしてください。
▲ 10:18、すぐに12番系統はやってきました。 市内中心部は併用軌道を走行しましたが、すぐに専用軌道を60km/h強で快走し、終点のSchwanheim Reinlandstrasse(博物館前)までの所要時間は27分でした。
▲ 市内を出ると殆どが専用軌道です。沿線は、森や美しい町並みが続いていました。家内も車窓に釘付けで、乗車しているだけでも楽しめました。
(他に困ったこと)
フランクフルト到着時にタイムゾーンの変更のためにPC、デジカメの時間変更をしましたが、現地は1時間遅れのサマータイム(夏時間)が適応されていました。駅の時計や電波対応の腕時計はそのままですが、町の機能は1時間遅れで動いていて、この時間差のギャップに結構苦しみました。紀行文中の時間は、サマータイム無視で記載してありますので、ご了承ください。 Part4 へ続く
キップの件がうまくいって良かったですね、安心しました。
老人も1980年1月、初めてのフランクフルトで早朝震えあがりました。早朝4時に目覚めホテル窓から市電が走っているのに気付きロビーに降りました。扉をあけると寒い。部屋に戻り厚着の上からオーバーを重ね停留所に出て見ると貴兄が眼にした時刻表があり、中央駅南西端の車庫からぞろぞろ市電が出てくるのです。駅からは三々五々通勤の人たちがやってまいります。近郊区間の国電の到着がみられました。特に11号系統に乗車する人が多く、後に終点まで乗ってみましたらマイン河沿いの工場街であり、納得しました。
11号系統はフランクフルトでは重要系統で、路下線やSバーン系統が整備された時、一度は廃止されそうになりました。でも市の中心部を走ることもあり残されたのです。12号系統は繁華街の狭い道路の一部でトランジットモールを形成していました。こちらも路下線化されたのですが、経路を変えて駅前に通じ、西終点を路面電車博物館とした経緯があります。日本では先ず廃止して地下鉄化、路面を自動車交通に明け渡し、相も変わらず排気ガスで鼻毛が伸びる町づくりをしていますが、ドイツではしていません。そして早朝から市電が動いているのは、ドイツ国民の勤勉さを象徴しているものだと思っています。それにしても1日乗車券の効用は大きいものがあります。都市圏内で公共交通機関(特殊なものは除く)なんでもOKです。観光都市京都は大いに研究する必要があります。国も規制緩和が必要です。交通事業体も座って頂くことを先ず考えないと、お客様と言えませんなぁ~。
ご老公様へ
コメントをいただきましてありがとうございました。
1月に行かれたとはかなり寒かったでしょうね。9月のフランクフルトは、日中でも25度前後で快晴が続く心地良い気候で、暑さに弱い私としては、とても助かりました。
市内は、路面電車が頻繁に走行していて、バスを見ることが珍しいくらいで驚きました。電停は道路中央にありましたが、歩道から渡る際は必ず自動車は止まって待つ事が徹底されていて、クラクションを鳴らして歩行者を急がせるすことはありませんでした。改めてここは紳士の国だと実感させられました。マナーがしっかりと守られているからこそ路面電車が生き残っている要因の1つがあると思いました。
一日乗車券は、市内の地理が分からない訪問者にはとてもありがたいものでした。京都にも市内ならどこへでも、運行会社を問わず乗車できる一日乗車券があれば、観光客はもとより住民にも便利でしょうね。京都市が音頭をとって実現してくれないでしょうか。
お世話になります。
私、日本テレビで「世界番付」という番組を制作しております、齋藤と申します。
お伺いしたいことがあり、ご連絡いたしました。
当番組では世界の文化を紹介しているのですが、
今回「乗り物」をテーマにした放送を予定しております。
放送内でドイツの路面電車について紹介する予定です。
その際に路面電車の路線図を使用したいと考えており、
こちらのブログに掲載されております路線図を使用したく思います。
▼URL
http://drfc-ob.com/wp/archives/15118#comments
そこでお聞きしたいのですが、
路線図を作成する際に参考にされた全市内交通案内パンフレットとは
どのようなものになりますでしょうか。
そちらについてお教えいただけましたら幸いです。
放送日は8/15を予定しておりますが、
編集作業の関係で、本日中に使用可能かと詳細について確認したく思います。
お忙しい中、大変申し訳ございませんが、
お早めにお返事をいただけると嬉しいです。
何卒、宜しくお願い致します。
何か不明な点がございましたらお気軽にご連絡してください。
日本テレビ「世界番付」
齋藤 優
世界番付 齋藤 優 様
HPに掲載しておりますトラムの路線図は、現地で利用客向けに無料配布されていますパンフをスキャンして掲載しております。メールにて原本をおくらせていただきます。