ここらで ボンネットバス  近畿編 〈3〉

京阪バス③ 大阪

大阪府下で最後のボンネットバス路線も、やはり京阪バスでした。発着していたのは、中心部の淀屋橋から20分乗車の京阪大和田駅です。狭くて賑やかな大阪の典型的な駅前から、昭和51年9月まで、ボンネットバスが発着していたのです(以下、昭0年5月)。京阪大和田駅に発着する京阪バスのボンネット「大阪22あ15-00」、駅はまだ地上線の時代、高架工事中の仮駅を通過する3000系特急のすぐ横をボンネットバスが発着していた。

京阪大和田駅の定点対比。地上線・仮駅は、その後、高架・複々線となる。新旧を対比すると、今でも狭い駅前広場に多くの京阪バスが発着し、ボンネット時代の面影を残す。

「京阪大和田駅」の行き先幕を掲げて、駅前の府道158号の萱島方面から右に曲がって、大和田駅に入る。

「大阪22あ15-00」は昭和40年式いすゞBXD30、登録番号が新しいのは、大津営業所から転属したためで、もとは「滋2い875」だった。枚方営業所の所属で、ボンネットバスはこれ1両だった。

多くの客がボンネットバスに乗り込む、八の坪行きは、大和田発8:55、11:36、17:10、20:05の4本があった。八の坪とは、四条畷市の奈良県境に近いバス停、現在では路線廃止になっている。満員の客を乗せて、大和田を11:36に発車、ボンネットはそれから1年後、昭和51年9月に用途廃止、大阪最後のボンネットバスは消えた。

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