広島通信(その2)スカイレールその後

スカイレールは令和6年4月末に営業を終了してから4ケ月余りが経過しました。電車で瀬野駅を通過する度に、急勾配を登るレールがまだ撤去されずに残っているのを確認していましたが、今回は瀬野駅に降りて、様子を見てみました。

瀬野駅ホームからスカイレール跡を望む

JR瀬野駅からスカイレールの駅に向かう通路は以前のままで、表示看板もそのまま残っていました。

さすがにスカイレール乗り場に上る階段はしっかり閉鎖されていました。

元の乗降口

以前にはなかったように思うのですが、スカイレールの詳しい説明看板があり、廃止されてからこれを掲示しているのは、どういう意図があるのか不思議な気がしました。

スカイレールの詳しい解説看板

スカイレールに代わって、スカイレールタウンみどり坂の中を巡回する電気バスが運行されています。元々のスカイレール運行会社のスカイレールサービス株式会社は、レールの撤去をはじめ、様々な残務もあるので会社としては今まで通り機能しており、地元バス会社の芸陽バスとともに、電気バスを運行しているようです。

路線図

瀬野駅北口とみどり中央を往復する便に加えて、団地内を巡回する便、そして平日の朝のみ、みどり中央から瀬野駅北口に下る急行便が設定されています。

平日バスダイヤ。朝の通勤通学時間帯だけ急行便がある。

今回は電気バスの試乗はしませんでしたが、スカイレール時代の運賃が片道170円だったのが、200円均一になっていました。

芸陽バスが運行する電気バス

瀬野駅北口に待機する電気バス。

写真を撮り損ねましたが、上の写真の大型?バス以外にも同じ塗色の中型電気バスも見かけました。

最後にオマケです。上に紹介したスカイレールの詳しい解説看板の前に、スカイレールのペーパーモデルがフリーピックアップで置かれていましたので、これ幸いと頂いて帰りました。発行元はヌマジ交通ミュージアム(広島市交通科学館)で令和6年3月18日発行となっていますので、廃止直前に作られたようです。無断でスキャン、掲載して良いか迷いましたが、A4サイズにプリントして、切り抜いて作ればスカイレールを再現できます。

A4サイズ ペーパークラフト

次はJR向洋(むかいなだ)駅の取材に向かいました。(その3に続く)

 

広島通信(その2)スカイレールその後」への2件のフィードバック

  1. 西村様
    新しい施設ができて撮りに行く。その施設が命脈尽きて無くなり、また撮りに行く。高齢者ならではの記録することの重要性を感じています。私など、瀬野に降りたのは50年前のこと、スカイレールの運転中も結局訪れることはできませんでしたが、過日の“クローバー会サロン”の上映会で、加藤さんから動画上映があり、その様子を知りました。冒頭の写真に「瀬野」の駅名標がありますが、これは添付の50年前と同じ位置でしょうか。背後の山に住宅地が開発されたのですね。以前の投稿写真ですが、再掲しました。

  2. 総本家青信号特派員殿 コメントありがとうございます。駅名標の位置が同じかどうかですが、確証がありませんが 背景の山の様子からは同じではないかと思われます。50年前の広島方は「安芸中野」でしたが、今は「中野東」です。D52どころか、EF59すらはるか昔の光景になりました。

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