“なにわ”の赤バス、消える 〈1〉

「なんでバスやねん」の声が聞こえてそうだが、いま載せないと意味がない。

大阪市交通局のコミュニティバス、通称“赤バス”が、本日をもって廃止となった。大阪24区のすべて(一部は先行して廃止)に張り巡らされた膨大な路線網で、各区内の病院、区役所、駅などを結ぶ地域密着型のバス。それを一挙に廃止するとは、いかにも大阪市らしい荒療治だ。

3月31日廃止となれば、桜との組合せは微妙と思っていたが、急に暖かくなって例年より早い開花となった。そこで、最後の姿を収めに、昨日、一昨日と大阪市内を駆け巡った。御託は次回に回して、取り急ぎ桜のシーンをどうぞ。

130330_024sy昨日は、自宅から行きやすい阪急京都線の相川・上新庄をテリトリーとする、東淀川区の赤バスを狙ってみた。地下鉄井高野駅近くの神崎川沿いの桜は三分咲きと言ったところだが、車に邪魔もされず、まずは一発で収めることができた。130330_046sy今度は、神崎川南側の集合住宅に上ってみると、桜、川、バス、街並みと、きれいに収めることができた。真っ赤な車体が恰好のアクセントになっている。130330_049sy大阪には小さな公園が各所にあり、ほとんど桜がある。地下鉄だいどう豊里駅近くの公園も同様だった。フロントグリルのエンブレムをよく見て欲しい。なんと、スリーポインテッドスターのベンツ製バスである。130329_24sy同じ東淀川区でも、阪急淡路・崇禅寺、新大阪駅を経由するルートにも、ベンツ製の赤バスが使用されている。桜の名所、柴島浄水場の横を通り、淡路方面へ向かう。130329_15sy阪急崇禅寺駅横の踏切を渡り、淀川キリスト教病院へ向かう赤バス。同病院の新築移転に伴い、赤バスのルートも変更された。

 

“なにわ”の赤バス、消える 〈1〉」への6件のフィードバック

  1. 投稿を小分けにしたのは、5行以上の文を書くと大抵「不正なセキュリティトークンです」というメッセージが出て、書き込めないからです。

  2. 外国製のバスが導入された理由は、規制緩和と日産のCEOにルノー出身のカルロス・ゴーンが就任し、大阪市内にルノーのブランチが出来、当初は整備等の技術支援があったと言われています。

  3. よく禁止用語等の理由で書き込めないブログ等は、こちらで理由を類推して、対応できるのですが、ワードプレスの場合、「拒絶」の理由が、わかりません。なんとかならないのでしょうか。

  4. K.H.生さま
    連投コメント、ありがとうございます。
    確かに2000年に赤バスの歴史が始まっていますね。外国製のバスが導入された理由は、当時、仕様に見合ったバスが国産にはなかったと聞きますが、お書きのような逸話があったとは初めて知りました。
    しかし、赤バスは、ホントに奥の深い、興味深いバスでした。これから続けて書いていきますので、感想などお聞かせください。

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