“なにわ”の赤バス、消える 〈4〉

C 130330_136sy夕方の南海難波駅前で、ただ一台ポツンと発車を待つ、赤バス「浪速西ループ」。「浪速東ループ」とは連続運行になっている。

駅と赤バス

“赤バス”ルートの経由地は、駅、区役所、病院が3点セットになって、複雑な運行ルートを形成していた。生活者重視、なかでも交通弱者の高齢者向けならではのルートだった。その中から、鉄道との出会いとして、駅と絡めた写真を並べて、“赤バス”の終わりとしたい。

さて、大阪市バスの今後の行く末だが、地下鉄事業とともに、交通局の民営化基本方針案が示されている。市バス132路線のうち、3月までの赤バスで26路線廃止、一般バスも2014年3月末には17路線を廃止し、89路線に集約したうえで事業を売却し、2014年4月から民間運行を開始する。地下鉄も2015年度から民営化するという、

大阪市交通局に、日本の公営交通としては、かつてない大変革が迫っている。

C 130322_12sy「浪速東ループ」は、御堂筋を南下し、南海今宮戎駅の下をくぐって東に転じる。C 130330_069sy大阪環状線桃谷駅の前で左折する「生野南ループ」。すぐに「桃谷駅前」の停留所となり、ここで「生野北ループ」と相互に乗り換えができるようになっている。A 130330_051sy“赤バス”に掲げられた廃止のお知らせ。街に溶け込んだ、愛嬌のある“なにわ”の赤バスは13年で消えてしまった。

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