提携先のカラー電車

 表題だけでは何のことかよく分からないが要するに最近相互PRと称して連携や提携する相手先車両の色を相互に採用して話題となっている電車のことである。デジ青2014年6月18日[48069]で京急の西武色黄色電車Happy Trainを紹介したが、今回は西武の京急色赤色電車Lucky Trainおよび同じ様な趣旨の提携先カラー電車を紹介したい。

2014.10.21六郷土手駅を通過する快速特急三崎口行きHappy Train 1057▼

s-14.10.21六郷土手


2014.9.5 西武池袋線ひばりが丘~保谷間を行く急行池袋行きLuckyTrain9003▼

s-14.9.5保谷9003

2014.9.4 西武池袋線西所沢駅停車中のLuckyTrain急行池袋行き。このような角度で見ると正しく京急電車に見えるが、京急に20m4扉車はない。▼

s-14.9.4西所沢

西武線の車内中吊り広告▼s-14.10.8車内吊り

 

京急・西武よりも前、2010年6月6日から南海グループと東京都交通局が共同PRでお互いにユニホームの交換を行っていた。

2012.12.27 阪堺電気軌道阪堺線 大和川橋梁を行く都電カラーの502 ▼

s-12.12.27大和川502

2010.7.13 東京都交通局都電荒川線飛鳥山 阪堺カラーの7511▼

s-10 07 13飛鳥山7511

 

京福電鉄(嵐電)と江ノ島電鉄は2009年10月14日に姉妹提携を行いここでも両者それぞれ相手先のカラーで相互PRを行った。京福電鉄の車両は撮影していないので江ノ島電鉄のみ紹介する。どなたか嵐電の江ノ電色を発表いただければ幸いである。

2012.2.2 江ノ島電鉄七里ヶ浜~稲村ヶ崎 鎌倉行き 嵐電カラーの1552~1101▼s-12 02 02江ノ電嵐電色

 

箱根登山鉄道はその建設にあたりスイスのベルニナ鉄道(現在のレーティッシェ鉄道ベルニナ線)を参考にしたこともあり、1979年に両者は姉妹鉄道提携をした。同鉄道の1000系、2000系はレーティッシェ鉄道カラーの赤色であるが、親会社の小田急電鉄も箱根登山鉄道線を主な活動場所とする1000形4連のうち1059F~1061Fを2009年に、1058Fを2012年に赤色に変更した。箱根登山鉄道はレール幅1435ミリで小田急電鉄は1067ミリは皆さんご存知の通りであるが、箱根登山鉄道の車両は箱根湯本から強羅までの運行が基本で、小田原~箱根湯本間は小田急電鉄の車両のみである。ただ箱根登山鉄道の車庫が小田原~箱根湯本間の入生田にある関係で箱根湯本~入生田間は3線式である。本題から外れるがそのあたりも興味ある方は併せて見ていただきたい。

2012.11.21 箱根登山鉄道入生田駅に進入する小田原行き1058 右側の上り線は1067ミリと1435ミリの3線式で左側の下り線はかつての3線式から小田急専用の1067ミリ2線式となっている。 ▼s-12.11.21入生田10582012.11.21 箱根登山鉄道入生田駅に進入する下り箱根湯本行き1159 左手奥が箱根登山鉄道の入生田の車庫でベルニナ号1000系が見られる。3線式の線路はこのような形で終わっていることがお分かりいただけると思う。▼

12.11.21入生田1159

 

箱根登山鉄道の提携先レーティッシェ鉄道の車両は真っ赤 2013.8.19▼s-03.8.19アルプグリュム?車窓からの眺めたビアン湖と氷河  2003.8.19 オスビツィオベルニナ付近▼s-03.8.19オスピツィオベルニナ付近2003年8月19日、この日の目的はレーティッシェ鉄道名物の模型の様な風景のブルジオのスパイラル線であった。俯瞰する場所が見つからず御覧の通りの岩場で危険であり、時間の都合もあり泣く泣く退散し因縁の場所となってしまった。同行したクモハ73106東ウラさんと再度挑戦したいと思っているがその日が何時来ることやら。スイスレーティッシェ鉄道の機関車の先頭に箱根登山鉄道の名前のヘッドマークの様なものを付けたのを見たがもう10年以上も前の話であり、その後どうなっているのかよく分からない。▼s-03.8.19Brusio

 

最近は同じ会社のかつて使っていた思い出のリバイバルカラー電車が大流行している。広告電車やけばけばしいイラスト電車にはうんざりするが、リバイバルカラーや今回発表した相手先カラーには今後も振り回されると思う。画一化された省エネ車両が多い中でこれらリバイバルカラーや相手先カラーは撮影に変化を与えてくれて楽しい。「魂を売る気か」とお叱りを受ける場合もあるが、心の中ではあの会社の色の電車がこの会社で走ると面白いのにと思っている路線や車両もある。

提携先のカラー電車」への5件のフィードバック

  1. 準特急さん、眼から鱗が落ちる思いが、と表現しても良いのかな?、電車ファンにとっては民鉄が車両交流は無理としても、外部塗色の交流によってお互いにPR効果を上げているのはとても良いことだと思っている。20年ばかり前のことだが、京阪7200型が登場した頃、車内中吊広告で京急と京阪が交流したことがあるが、この時の京急は羽田空港連絡をうたっていたことを思い出す。おりしも関空が開港した時かする前であったので、タイムリーやなと思ったものだ。以来、関東と関西の交流があれば良いのになぁーと思っていたら、江ノ電と嵐電の交流が始まり、駅置きパンフのみならず自社広報紙上でも車両の色のみならずイベント紹介にまで発展している。2年前だったか阪堺電軌が大阪市電色をまとい関西で唯一残存する路面電車であることをPRした。
    15年ばかり前、京都市電の残党を路面電車同好会の諸君と貸し切って全線走破をしたが、残念ながら沿線風景が異色で、気持ちの高ぶりはなかった。また1990年にサンフランシスコ市の車庫にPCCを訪ねたときは神戸の560型が留置されているのを見つけ、亡くなったポン友酒井さんと二人で単語羅列で、2人はこの電車に若いころ乗ったと車庫の人に言ったところ、「よし運転してやろう!」、市内を約40分ばかりテストラン(試運転)と言う名目で走らせてくれた。
    横浜の息子宅に行く時、田園都市線あざみ野駅利用が増えたが、今は東武の黄色だけだが、その内に西武の空色も参入することもあるのかな?と思っている。
    それにしても都電が濃緑の阪堺色をまとっているは始めて知った。本日は路面電車同好会旅行会で久しぶりに仲間と合うので楽しみだ。参加者名簿にDRFCメンバーの名があり、久しぶりに会うことが出来そうだ。楽しみにしている。
    準特急さん、有難う。高砂の4社雁首そろえは無理でしょうね。

  2. 準特急さま
    デカンショまつり号です。
    先ほどまで、両国の江戸東京博物館で、11月16日まで開催中の特別展東京オリンピックと新幹線を見て参りました。
    只今、その帰りで、浅草橋から都営浅草線に乗車しましたが、やって来た1769H印旛日本医大ゆきは、Happy Train京浜急行1000系で、写真の1057に乗車中です。
    次は、青砥です。

  3. 乙訓の老人様
    先日はお孫さんの七五三、お疲れ様でした。その翌日は京急三崎口までご一緒させていただきましたが、黄色のHappyTrainは老人様に会うのが恥ずかしくて京成線方面に逃げ込んで顔を見せませんでした。コメントではいろいろと楽しい話を有難うございます。都電の阪堺色は藤本さんがデジ青で発表されたように記憶しておりますが如何でしょうか。また、西武池袋線の車両はメトロ副都心線経由東横線・みなとみらい線とメトロ有楽町線に入線しております。どこかで線路がつながっておれば西武の車両が田園都市線にも入線できるのかしれませんが現状では無理と思われます。田園都市線へは東武伊勢崎線(スカイツリー線)とメトロの車両が入線しております。東横線の中目黒でも東武伊勢崎線(スカイツリー線)とメトロの車両が見られます。最近は複雑でよく分からないことがあります。当日もう一つご一緒させていただきました相鉄線ですが今後JRや東横線に乗り入れをしたらさらに複雑になってしまいます。

    でかんしょまつり号様
    江戸東京博物館は如何でしたか。京急の黄色い電車はまだまだ走るようなので北総線に入ったら白井あたりで撮影したいと思っております。

  4. 準特急さん、種々応えて下さり有難うございます。
    青砥ではなく高砂駅青砥側ホームから西向きで4社揃っての上下列車そろい組みです。凸凹でも壮観だと思います。これは藤本氏の縄張りかも知れない、あれば一景ご提供下さい。締め切りは11月20日、理由は9日ホームカミングデイで許可あれば、ばらすつもりです。
    幡ヶ谷でも難しいかもしれません、それは相互乗り入れをしていないからです。でも都営が先に下り、首だし京王があればどうか思うのですが?

  5. 乙訓の老人様
    京成高砂駅ホームの青砥側の4者(社)揃い踏みは私にはとても無理です。あの狭いホーム端は何度かトライしましたが、かなり危険ですし、せいぜい同一方向の並びくらいしか撮れません。幡ヶ谷を出たところでの京王と都営の並びは笹塚駅ホームで比較的安全に撮れますのでこの辺でご勘弁願いたいところです。西武の練馬、京成・都営の押上、中目黒にも行きましたがパッとした写真は撮れませんでした。申し訳ございません。

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