【5393】北の大地へ Part9 常紋信号場

10月28日 第7日目
道の駅『おんねゆ温泉』8:10→8:45金華8:55→9:30常紋11:40→12:20留辺蘂13:30→14:00つるつる温泉15:30→旭川市→21:00道の駅『びえい 丘のくら』


昨夜の雨は上がり、青空が広がっていく朝を迎えました。昨日購入した毛布と湯たんぽの威力は絶大で、3度以下にもなった早朝も、問題なく眠れました。道の駅『おんねゆ温泉』内に土産物店は、中央の1軒が、6時過ぎには開店しました。生牛乳の看板に惹かれて、一杯飲んで、朝のスタートです。『ハッカ』が名産品とかで、お土産としました。

車のテントを乾かす間に、朝飯を作り、椅子を出して、コーヒーを飲みながら、今日の撮影地の選択をしました。富良野方面、新得方面も行けますが、学生時代にDRFCのメンバー達と行った事のある常紋信号場を選択しました。土産物屋のおじさんに聞くと、所要時間は、約1時間との返事でした。


ローカル駅では珍しい2面ホームの間に1線がある。どういった方法で使用されたのだろう。

昨夜走った39号線を留辺蘂まで戻り、石北本線沿いの242号線で、金華駅まで行き、そこからは、林道です。ナビに目的地をセットして、出発しました。

かつては、ここに駅がありました。駅といっても、枕木で作ったような、小さなホームだったと記憶します。

林道は、未舗装の凸凹道です。途中で、故真島満秀氏のお薦め撮影地に行こうとしましたが、熊笹に覆われた不気味な小道を下りなければ、行けません。ここは、熊が出没する名所です。さすがの私も躊躇しました。別の場所への道にも挑戦しましたが、やはり引き返しました。

おかげで、ローカルDCを1本、撮り逃がしました。元常紋信号場近くまで行き着きましたが、下りる道路は、鎖で閉鎖されています。仕方なく車を降りて、音の出るヤカンと庭バサミを持って、鳴らしながら、徒歩で向かいました。

しかし、辺りは、不気味なほどの静寂の世界です。付近の柱や木々には、いたるところに『熊出没中』の注意看板が、あります。熊は元来、臆病者で騒がしい所は、避けます。出会いがしらが、最も襲われる時です。また、冬眠のために餌を満腹食べる時期です。ここで襲われて叫んでも、誰の耳にも届きません。

信号灯に登って、列車を待ちましたが、待てば待つほど、恐怖心が増幅してきて、耐えられなくなってきました。よし、鎖を外して、車を持ってこようと決めて、引き返しました。その間に、また1本列車は、通過していきました。

鎖は、旨く外れました。車に乗って、カーステレオを鳴らしておけば、熊は近づかないだろうと、それでも走行音が聞こえるギリギリまで、車を離れずに待ちました。

この辺りは、好撮影地があるのですが、動くに動けず、苦労と恐怖を味わった割りには、いい写真は撮れませんでした。私だけですが、この時の状況は、この写真を見る度に思い出すでしょう。ここは、一人で来る所ではありません。特急『オホーツク4号』を撮った後は、引き上げました。

下る道で、きこりのおじさんを見つけて、熊のことを聞いて見ますと、数日前は、この自宅前の道を通っていった。そのために犬を外においていたが、無視された。ここは、本当に熊出没が多い所で、近くの沢は、『熊の沢』と呼ばれているほどと言われました。



熊の心配のない金華駅構内特急『オホーツク1号』を撮った後、留辺蘂駅構内に移動して、DD51のプッシュプルのコンテナ貨物を撮影しました。

好天気には、恵まれた1日でしたが、今日はここで、ギブアップです。熊さんに、撮影意欲をくじかれました。お土産屋おじさんご夫婦が薦めていただいた、道の駅近くの蕎麦屋『すずき』で、美味しいお蕎麦を食して、温根湯では随一と呼ばれる、これもご推薦の『塩別つるつる温泉』に向かいました。昼間から、温泉ではいけませんが、気分転換です。

札幌方面への最短コースとなる39号線は、標高1050mの石北峠を越えます。この途中にアイヌ語で、”光り輝く水”と、呼ばれた『イトムカ水銀鉱山』がありました。水銀鉱山とは、初めて聞く鉱山です。

詳しく聞いてみますと、戦前に発見されて、戦時中は、東洋一の産出量を誇った鉱山で、主に軍事用として使用されていたとか。鉱山町として大いに栄え、企業城下町を形成しましたが、安い外国産が輸入され、また水銀汚染が深刻化し、やがて閉山となったそうです。

今は、全国の水銀を含んでいる投棄された産業廃棄物が、集められて処理を行う、唯一のリサイクル工場となっています。電子部品製造には、必要不可欠な貴重なレアメタルも再生しているそうです。

『塩別つるつる温泉』は、療養を目的に、近辺に住まいする方への奉仕のために、開業した温泉だと言っていました。過去は、さて置き、入浴してみると、本当につるつる、すべすべになる弱アルカリ性の泉質です。温泉は、あちこち入っていますが、これは素晴らしいです。勿論、かけ流しです。

この温泉が好きで、よく来ていると言う、入浴中の地元の親父さんと話をしていると、岬や温泉めぐりが好きで、全国一周をした。今年は、京都、奈良をゆっくりと見に行こうと思っていると、言われました。そして、車は、ぶんしゅう7号』と同じ車種で、初めて発売された時に、自分の旅行スタイルに、ピッタリだと即決で購入した。改良された後期型が発売された時も、買い換えたと、絶賛されていました。

車の話になると、道内ではスピード違反の取締りが多い。大概、内地ナンバーが引っかかっている。前方ばかり注意していると、後から、覆面パトカーが追跡している事も多いので、注意するように助言されました。話が弾んで、予定時刻を随分と、超過してしまいました

この温泉は、宿泊もできるそうで、閑散日だと、一泊2食付6500円ですので、泊まってみる価値があります。安くて、二拍子揃っていて、お薦め温泉です。風呂から上がってからも、肌はすべすべ状態で、次の日まで続きました。

15:30、これから、長い石北峠を越えて、富良野線美瑛駅近くの道の駅『丘のくら』を目指します。目的地までは、約150キロ、途中から旭川紋別高規格道路、道央高速を走り、おおよそ2:30の所要時間です。高速を入った辺りで、日没となりましたが、夕日に映える冠雪のあった山並みが見えました。明日もこの調子で、晴れればと願いました。

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