2009年 北の大地へ Part1 旅立ち 新日本海フェリー

投稿も終わりに近づくと、ぼちぼち、どこか遠くに行きたいとの気持が、募ってきました。紅葉前線を追いかけようと、春から探していた車も納車されました。これは、行くしかないと、決めました。


さて、行先はどこにしようかと、少し迷いましたが、どうせ行くなら、遠くへと、札幌の知人に電話をしますと、紅葉は見頃だと返事がきました。北海道の秋は、直ぐに過ぎ去ってしまいます。本屋、スーパーに行って、時刻表、道路地図、食料品やら必要な物を買い出しに行き、足らない物は、現地調達でできると、翌日には出発と、し
ました。
▲ 今回の相棒は、購入7代目となる愛車、名付けて『ぶんしゅう7号』です。ぶんしゅう7号は、屋根が上がって、テントとなる、どこでも泊まれるオートフリートップ付き、横幅110㎜×長さ180㎜、高さ1360mmのベッドスペースが確保できます。長時間の列車待ちには、お昼寝も良いです。撮影の際に、高さが欲しい時は、テントのファスナーを全開して、屋根の上から撮れます。そして、悪路にも強い4WD車です。横には、強い日差しや、雨天時に便利なタープも装着されています。

宿泊の費用も浮きます。老力で、歩いて行くには難しい撮影地へも、心配ありません。食事もオートキャンプを極めましたので、何も無い原野でも、問題ありません。鉄道撮影旅行には、まさにぴったりの車なのです
北海道の鉄道撮影は、約40年ぶりです。さて、今回も、どんな出会いがあるかも、楽しみです。

第1・2日目 10月22日・23日

自宅19:30→22:00舞鶴港0:30(新日本海フェリー・あかしあ)→20:45小樽港

夕食後、フェリーの出る舞鶴港へと出発しました。遅れても待ってはくれませんので、早めの到着です。途中、西舞鶴駅に立ち寄り、失敗がちな、夜間撮影の練習をしました。

乗船する『あかしあ』は、2004年に竣航した、日本最長224.5m、世界初のハイブリッド方CRPポッド推進、2重スクリューを持つ、日本最速の航海速力30.5ノット、出力42,800kw、16,810総トン、旅客定員820名、トラック158台、乗用車66台の積載台数を誇り、シップオブイヤーを受賞した大型フェリー船です。それまで、約30時間を要した、舞鶴→小樽間の航海距離1,061kmを20時間15分で、結んでいます。

酒田沖ですれ違う、姉妹船の『はまなす』

明るく、広々とした船内。 お風呂からは、夕日が見えます。売店も充実しています。

細かく表示された航海時刻表。ナビで、現在航海地点も見えます。

長距離フェリーに乗船するのは、初めてですが、これなら安心です。
運賃は、閑散期の2等船室利用で、29,500円(普通乗用車込み)、車なしだと9,600円。鉄道で行くと、『トワイライトエクスプレス』B寝台利用で、札幌まで25,300円になりますが、現地のレンタカー費用を加算すると、格安となります。往復なら、1割引になります。55歳以上、1ケ月前の予約だと、2割引特権もありますので、さらにお得です。
おまけに、小樽港の利用促進と観光客誘致及び小樽への経済効果を図るために、乗用車1台につき、「フェリー航路利用促進実証運行」による、お買い物券配布が行われていて、4,000円分の船内お買い物券と、小樽のお土産品1点、小樽ターミナル温泉の入浴券をいただきました。このサービスは、片道だけで、敦賀→苫小牧でも、苫小牧市が11月から行いますが、予算がなくなり次第に終了します。

青春18きっぷで、北海道を目指す皆様、行きか帰りを乗船されるのも、運賃面から、時間短縮面から見ても、かなりお得です。船内設備も充実しています。日本海に沈む夕陽を見ながら、お風呂に入れるのも魅力です。敦賀~苫小牧(同運賃)も運航していますので、お勧めします。
列車で、北海道へ行くのは、何回も経験済みですので、たまには船旅も良いものです。乗船後、早速、船内探索に出かけました。詳しくは、新日本海フェリーのホームページをご覧ください。http://www.snf.jp/

今夜の寝床は、定員12名の2等船室です。同室者は何人かと思ったら、何と神戸に行って札幌に帰る医学生一人でした。私も在職中は、神戸勤務を経験していましたので、2時過ぎまで、何かと話し込みました。

海を見ながら食べられる、広々とした食堂。夕食は、名物の肉じゃがと鮭と季節野菜のホイール焼き等で、2070円でした。

翌朝は、洋上からの朝日を見たかったのですが、寝過ごしました。見た人に聞くと、水平線から上がる朝日は、絶景だったとか、見ずで残念です。朝食は、お買い物券を使って、バイキングです。夕食にも使用しました残金で、北海道のミニコミ誌も買えました。

同室者の医学生は、大卒後一旦就職したが、医師への希望を捨てず、再受験して入学、来年は、国家試験があると、昨夜言っていました。乗船中は、模擬試験を熱心に勉強しています。医師不足の現在です。こんな学生もいるのだと感心し、邪魔しないようにと、会話は避けました。

他の同船者というと、この時期です。学生は数人で、年配のリタイヤ組が大半を占めていました。全国をサイクリング旅行している68歳の元気なおじさんもいまして、いろいろな土地でのエピソードを聞かせていただきました。長時間の船旅で、退屈するだろうと、パソコンで見られるようにと、DVDをたくさん用意しましたが、見る時間もなく、同船者の皆さん方との、お話に終始しました。

左上は、出航した舞鶴港秋田沖までの天候は、最高で、小樽までは、べた凪が続き、快適でしたが、期待した夕日は、北海道に近づくと、厚い雲が覆い、氷雨が降り出し、雲間から見えた程度でした。

乗船中は、上陸後のざっとした予定を組みましたが、やはり撮影は、お天気任せです。当日の天候次第で、臨機応変に動く事にして、その都度の撮影地を選ぶようにしました。ただ、土日祝日に走る『SLニセコ号』は、最優先にして、24日はこの撮影予定としました。

『あかしあは、定刻の20:45に無事到着です。同室者の若者は、お父さんが、仕事で小樽に車で来ているが、飲み会があるので、帰宅するのに彼の運転を必要としているとの連絡を受けていました。下船してから、小樽駅で、道内時刻表を購入したかったので、道案内を依頼すると、喜んでの同乗となりました。

小樽駅近くの寿司屋横町で、彼を降ろした後、駅に着きました。『SLニセコ号』乗車も良いかなと思い、駅員に聞くと、土日とも空席はあります。結論は、明日でもいいかなと思い、今日の宿泊地のニセコに向かいましたが、ナビは、所要時間1時間50分と、言っています。雨も降り出しました。運転中に考えていましたが、やはり撮影をしたいと思い、途中の余市駅を目指しました。

余市駅の駐車場に到着しましたが、鉄道駅は最終列車後には閉鎖されて、トイレも使えません。オートキャンプ時代には、宿泊地に鉄道駅を利用しましたが、これはいけません。近くの道の駅『スペース・アップよいち』に移動して、今宵の宿としました。 Part2 へ続く

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