おじん2人ヨーロッパ軽便 その23-5

 

マン島鉄道 その5 グラウドルグレン鉄道

蒸気鉄道のダグラス駅がある高台からかなりの急坂を下るとダグラスの町が展開する。高級ホテルが並ぶ海岸通の南端 Clock Tower から軌間3フィートの Dougglas Horse Tramway が約2.6km北東の Derby Castle まで、観光客を乗せ営業している。その終点路面では、同じ3フィート軌間の Manx Electric Railway の電車が待っているが、馬車鉄道共々次回以降にご覧頂く。

そのマンクス・電気鉄道の木製電車(乗降は妻面から行う)に乗車して3km程、道路とその傍らを行く電車が川を少し遡り、馬蹄形に曲がって川を渡るのだが、その手前に Groudle 駅(無人)があり、そこで下車。ここがグラウドルグレン鉄道入口だが、看板には Operating Sundays & Bank Holidays(in season )と書いてあった。なぜ銀行休業日に運行するのかは?だが、銀行員がボランティアをしているのだろうか。
狭い川を渡り、何やらハイキングコースの如き小徑を結構歩いて起点 Lhen Coan である。狭いところにオモチャのような駅舎(叡山電鉄鞍馬駅のミニチュアみたいな)があり、軌間2フィートの線路、ちっちゃい汽車一式が待っている。海岸の Sea Lion Rocks  まで2kmに満たないちっちゃなちっちゃな鉄道で、終点以外別段景勝地もない。


何やら叡山電鉄鞍馬駅のミニチュアのような
右側の店はスーベニールショップ

1896年に開通し、戦時中を除き営業したが1962年廃止に。それをボランティアが1962年から復旧に取り組み、1986年運転を再開。訪ねた1999年では4月4日のイースターとその翌日、5月2日~9月26日までの日曜日11時~16時30分。それに8月3、10、17日(各火曜日)と7~18日の水曜日に限り、なぜか夜間19時~21時のみ運行する。

我々の訪問も、企画・実施・運営すべてを取り仕切る先達=相棒(通称ウメムラツーリスト)が段取りして運行日に合わせていたのである。

天気は最悪で、これ以上暗くはなり得まいというぐらい暗かった(写真の上がりもピントもそれ以上に悪く、理由はすべて天候に帰しておく。相棒のは忌々しいがちゃんと写っていた)が、折角来たのだから1.8ポンド払って往復乗車券を買う。遊園地のお伽列車並みの客車が2両、それでも牽引は暦とした蒸機 SEA LION 号で、英国小形蒸機メーカーで有名な W.G.バグナル1896年製、僅か4トン。


もう1両は庫内におり、やはりバグナル1905年製 POLAR BEAR 号5トン、ウエスト・サセックス州で保存されていた機関車とか。他に Hunslet 1952年製5トンのディーゼル機関車が2両。Dolpin 、Walrus というプレートを付けている。

列車は30分毎に発車。森を抜けると真中に離合設備があり、シーズンには2個列車が走るのだろう。起点以外すべて無人で、途中停留場には Passengers wishing to bord train must give a clear signal to driver との表示があった。DRIVER とは正に英語で、米語なら ENGINEER と書くのだろう。

終点の Sea Lion Rocks も、この日の天候を割り引いても、わざわざ見に来るほどの景勝地とも思えないが、列車は機回りして付替え、しばしの停車後引き返す。


途中のリクエスト・ストップ停留場標識
この右先が終点 SEA LION ROCKS

ところでこのミニ鉄道、先に記したように、乗客は徒歩以外アプローチの方法がなく、以前は石炭すら人力で運んだのであろう。しかし現在では秘密の?管理用道路があるらしい。夢を壊すようだが、船でないと行けないのがウリの大牧温泉も、その実秘密の管理・物資補給用道路があり、熊が出るゾの標識で立寄りを防いでいる。船(関西電力経営=発電ダム建設→道路水没→永久補償)には食料等を全く積んでいない。

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