2015年 西方見聞録 トルコ鉄路の旅 Part16 トルコ現存唯一の蒸気機関車、56548号機を撮るⅣ 屈指の撮影地  Varda Viaduct Köprüsü(バルダヴァイダクト橋)

DSC_2915032「007スカイフォール」の撮影にも使われたトルコ鉄道の屈指の撮影地、天然石造りアーチ橋の Varda Viaduct Köprüsüバルダヴァイダクト橋)。
長さ172m、中央部分の高さ98m、スパン11本、直線でも難工事ですが、半径1220mのカーブを描いているのがすごい所です。
オスマン帝国時代の1905年にバグダード鉄道(イスタンブール~バクダッド)として建設が始まり、11年をかけて1916年に
完成しました。全線を直通列車が走ったのは第2次世界大戦中の1940年でした。

第8日目 9月8日DSCN1400040

DSCN1410046▲ 6:47 朝のバイキングです。さすが5ツ星のスパホテルとなるとタップリと出ます。特に新鮮野菜・香菜類、オリーブのピクルスも多種に渡っていました。ただお隣のバルカン諸国では生ハムが数種類、いつもありましたがこれがありません。アジア側になると食習慣が少し違って来るようです。レストランは200~300人程度は座れるほど広く明るく快適です。今日から4日間、すがすがしいリッチな朝を迎えられそうです。

7:27 バスに乗ってホテルを出発、昨夕行きましたホテル下のÇiftehan駅は通過してアダナ方面へ山を下ります。01_Map_200

7:52 約15㌔先のPozantı駅(標高648m)に到着、今日はこの駅でチャーター列車が待機していました。ただ、直ぐに発車する様子はなく、今日も待たされそうな予感がします。

DSC_2514003DSCN1429048▲ トルコ鉄道の発車合図は鐘です。

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02_時刻表

▲ 待合室にはかつて使われていた切符売場が残っています。木製の椅子が設置されていましたが、座って待つ客はおられません。

電光掲示板も他の駅同様に設置されていましたが、9月改正以前の時刻で間違っています。また実際の列車本数は上下6本の停車です。
駅内の時刻表表示が間違ったままのは初めて見ました。見る客がいないと言う事なのでしょうか?

DSC_2590010DSC_2600011▲ 8:34 DE24-275号機牽引のコンテナ列車の入線です。

DSC_2603012DSC_2614014 ▲ 貨物列車の通過待ちかと思いましたが、煙室扉を開けて点検した後、溜まった煤でしょうか、スコップで掻き出しです。これではまだまだ発車しませんね。

DSC_2648016 DSC_2652018▲ 8:57 今度はDE24-418号機牽引のこれもコンテナ貨物列車の到着です。反対側からもDE33-070号機牽引のコンテナ貨物列車が入線して交換が行われました。中々、路線が空く様子がありません。

DSC_2669020DSCN1499059▲ 9:28 今年9月時刻改正に新登場したトロス特急(Toros Ekspresi)の到着です。Adana~Karamanの267㌔をアダナ行きは4時間15分で走破します。
平均速度は62.8km/h、単線山岳区間ではまあまあの快走です。

車両はTÜVASAŞ現代ロテム社製、他の線区では3両編成(650kw)として使用されているようですが、こちらは4両編成になっています。
毎日のように見ていましたが乗車率はほぼ100%で十分な需要がある事が分かりました。線路容量が限界にきているようなら増車が必要なように思えました。

DSC_2691022▲ 9:42 この駅に着いてから2時間近くになりました。皆さん手持ち無沙汰です。たまらず少し構内を走ってもらいました。

① Pozantı 10:00⇒10:25 Belemedik

DSC_2712024DSC_2707023▲ 結局、発車できたのは10:00、25分をかけて10㌔先の次のBelemedik駅(標高311m)に到着です。

ここでもDE22-025号機の牽引する貨物タンク列車と交換
DSC_2757_100▲ 給水施設はもう使う事ができませんが残されています。かつてを彷彿させるシーンで1カットです。

DSC_2802026▲ 11:42 昨日朝、9:05にNigde駅で交換したERCİYES EKSPRESİとは今日はこの駅で交換です。編成は電源車を入れての7両、2+1のゆったりの座席車編成です。アダナ~カイセリは高速バスでも約5時間かかります。市内からBTまでの行く時間を考慮すると鉄道の方が早いと思いますが、運行は1編成が1往復するだけではどうしようもありません。ほぼ1時間ヘッドで運行されて深夜便も運行されていますバスとは比較にならないのが現状です。

DSC_2808027▲ 11:59 珍しくDE24-325号機228号機の重連牽引のコンテナ貨物です。閉塞区間に必ず1本の列車が運行されているように思えます。

▲ 12:45 Pozantı駅に一旦戻って昼食タイムです。毎日定番のケバブ料理ですが飽きる事はありません。松の実が入ったピラフのサーデ・ピラウ(2段目右)はとても美味しく、米を食べるとホッとします。

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▲ 13:51 駅に戻るとDE24-361号機牽引の珍しい白い鉱石の運石列車が入線しました。

② Pozantı 14:09⇒15:09 Hacıkırı

DSC_2860_100渓谷に沿った殆どがトンネル区間の15㌔を下り着いたのはHacikiriでした。
駅構内では新婚写真撮影の真っ最中で、蒸気機関車とコラボ出来るなんてとてもラッキーと新婚さんも大喜びです。
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▲ 冒頭でご紹介した Varda Viaduct Köprüsüバルダヴァイダクト橋)です。横から撮影できる1番奥からのカットですが手前に残る橋脚は工事のための建材・資材を運搬するために建設されたナロー鉄道の残跡です。トルコでは現在ナロー鉄道は何処にも残ってはいません。どんな蒸気機関車が使われていたのでしょうね。

DSC_2986035DSC_3034037▲ 撮影する場所はいくらでもあります。健脚な方は岩山の上からの俯瞰もされておられましたが、私には7か所がやっとでした。

③ Hacikiri 18:56⇒19:58 Pozantı 20:19(Bas)⇒20:43 ホテル
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▲ 18:30 撮影切り上げです。列車に乗車して交換待ち後に発車、Pazaniでバスに乗り換えてホテルに戻りました。

今日まででノミネートされた撮影地は回りました。明日からは再度選ばれた撮影場所に行っての確認撮影です。ただ天候は初日と比べると黄砂のような砂塵が出てきて遠方がすっきりと見えません。軽く一雨あればクリアになるのでしょうがここでは期待できません。 Part17へ続く

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