2009年~2010年 冬の芭石鉄道へ Part10 撮影最終日も『トホホ』

第6日目 2010年1月3日

① 犍為天波大酒店8:30-(チャーター車)→8:50石渓站9:32-(第2次)→10:01蜜蜂岩駅
② 蜜蜂岩站12:45-(バイク)→石渓站-(チャーター車)→13:20飯店14:00-(チャーター車)→18:50成都

今回、最後の撮影日です。いつものように、朝起きて窓の外を最初に見ますが、滞在で1番の濃霧です。日頃の行いを悔やみますが、こればかりは、どうしようもありません。今日は、撮影後石渓站から成都のホテルまで戻りますので、スーツケースをチャーター車に積み込んでの出発です。
8:50石渓站に到着後、ゆっくりと時間が取れたので、構内を散策できました。
▲ 遅れましたが、これが、切符売場と待合室です。でも、待合室に待つ人はいません。みんな、ホームでたむろしているのが、日常的です。
▲ 観光客車の車内です。綺麗ですが、室内灯はありません。一般客車は、ロングシートです。これでも、窓上には、番号が記載されている座席指定車です。左下は、有名な家畜も運ぶ車両です。

▲ 今日の第2次は、№9(機関車)+№10(テンダー車)+12+9+15+16の一般客車と観光客車№2の5両編成です。連休最終日とあって、1番空いていました。

胡小姐は、今日のダイヤを聞いています。第1日目に聞いた時は、今日は観光列車が運行しない日でしたが、走りますとの返事を聞いてきました。ラッキーです。2本は撮れます。
発車後、ビデオで走行を撮りますが、市街地を抜けると、益々霧は濃くなりました。

▲ 蜜蜂岩站を発車する、第2次。背景は、霧で見えません。下は、相棒の写真です。

▲ 列車が走り去ると、いつものように、火床から落とした石炭ガラを求めて、村人がひらう光景が見えます。そして、竹を蜜蜂岩站へと運ぶ、人力台車が降りてきました。

10:01蜜蜂岩站到着。相棒は、発着風景を撮りたいと言うので、ここで分かれて、絶壁の岩が出口にある、第5トンネルへと向かいました。

まず、折り返しの第2次を撮ろうと、待ちましたが、シャッターを押しても、切れません。『???』の世界です。試しシャッターは、確認したのですが、肝心の時に、濃霧が原因なのか、AFが正常に作動してくれません。以前のD300には、こんな事はありませんでした。
▲ 左のカットで試し撮影は、出来ましたが、肝心の列車通過時に、シャッターが切れません。AFをONにしたのが間違いでした。霧のある日は、濃淡が少なく、AF機能に障害が出るようです。代わりに、胡小姐が撮ってくれた写真を掲載します。

設定をいじくったのが、原因と思っても分りません。今日も『トホホ』です。仕方ありません。以後、全ての高機能を解除して、全マニアルモードに変更しました。
そして、観光列車を待ちました。山間に、待ちに待った、ドラフト・汽笛が響き、カメラを構えますが、今度は、列車は来ません。どうして、『???』です。胡小姐に聞きますが、彼女も『???』です。そうだ、昨日もらった蜜蜂岩站の民宿の名刺があります。聞いてみて欲しいと言って、電話をしてもらうと、SLは、確かに来たが、戻って行ったとの返事です。線路際を走ってきた、バイクを呼び止めて聞いてみましたが、同じ返事です。
撮影しようと、待ち構えたカットです。霧が晴れれば、列車が来れば、希望の写真が取れるのですが・・・。

これは、来るわけないと判断して、蜜蜂岩站へと戻りました。途中に相棒がいて、聞くと、SLは、ここまで来て、貨車のレンガを降ろして、返ったと言います。


▲ また、相棒が撮った写真です。観光列車のダイヤを利用して、石渓站からレンガを輸送したようです。相棒は、こんなにたくさんのレンガをどうするのと、聞いています。胡小姐は、これで家を造りますと、答えると、誰が造るのかと、聞きなおします。家の人が自分で造るのと、言われると、『ええ~』です。
田舎では、自分でレンガを重ねて、家を造ります。支柱は鉄筋を入れていますが、わずかで、大地震があれば、あっけなく崩れて大惨事をもたらす事は、必至ですが、耐震建築方法は、知りません。

胡小姐が、今日朝、石渓站で聞いた事は、間違っていたのです。と、すると、我々が石渓站まで戻る、観光列車がありません。次は、15:58蜜蜂岩站発の列車です。我々は、それでも良かったのですが、胡小姐は、19:30までにホテルへ着かないと、キャンセルとみなして、部屋がなくなる。それでは間に合わないと、必至に言います。

とにかく、蜜蜂岩站まで歩きました。13:40着、ここから、石渓站まで歩くと、約10キロ近く、約2時間は、かかります。我々は、そのつもりをしましたが、胡小姐は、民宿のオーナーと、何やら交渉しています。
そして、ここでは、食事も取れないので、今から戻ります。民宿のオーナーが、今、バイクを持っている友達に電話をしてくれています。石渓站まで、送ってもらいますと言いました。

台湾に続いて、2回目の体験です。バイクの後ろに乗って、芭石鉄道の線路沿いの狭い犬走りを走ります。直ぐ横は谷底の場所も多くあります。スリル満点の下山でした。

日本より暖かいとはいえ、5度程度です。走り始めると、結構寒くなります。帽子、サングラス、マスク、ホカロン、手袋と、防寒対策のおかげで助かりましたが、何もない胡小姐は、降りると、何度も何度も『寒い、寒い』と半泣き状態で、寒さに震え上がっていました。直ぐに、ホカロンを渡してあげましたが、食事に行くまで震えていました。


▲ 石渓站で乗換えたチャーター車に乗って行った食堂も、昨日の民家と同様な、地元の家庭料理で、これには相棒も大感激で、またまた厨房に入って、調理方法を見ていました。
私も普段は、家で昼夕とコックさんですので、新しい調理方法やメニューが増えました。

これで、ゆっくりと成都に戻れると思って、暖かい車内でウトウトし始めたら、大渋滞に遭いました。原因は、交通事故です。楽山→成都への道路は、片側1車線の迂回路のない1本道です。全く動きません。痺れを切らして、前を歩いていくと、運転席が潰れたトラックが、進路を遮断しています。おまけにその先の車線には、反対方向から来る車で溢れています。自分勝手が多く、交通マナー等考えないドライバーが多い中国です。これでは、先へは行けません。

白バイも来ていますが、お手上げ状態です。どう解決するのかと、思っていたら、約1時間半後、壊れたトラックを移動させて、反対側車線を動けるようにしてから、ようやく渋滞を解除しました。
楽山からは、高速道路を猛スピードです。行きは濃霧、帰りは、交通事故渋滞に巻き込まれて、約5時間をかけて、18:50、成都に到着しました。

▲ 成都では、今までとは違って、立派なレストランで、本場の麻婆豆腐等の四川料理を堪能しました。胡小姐のお薦めで、四川演劇観賞、按摩と旅の疲れを癒し、ゆっくりとしました。  Part11 へ続く

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