青春18きっぷの旅 2018年 雪の三江線へ Part3 最後の運行日になるのか?

西村さんから三江線は1月11日から全線・部分運休され、復旧のめどはたっていないとの記事の投稿がありました。私が今冬訪問したのは運休が始まる前日の1月10日でした。まだ廃止日まで十分な日数がありますのでもう一度、乗り鉄・撮り鉄に参るつもりで待機していますが、このまま廃止日まで運休が続くとなると最後の運行日になるのかもしれません。当日は朝からレンタカーを借りて走り回りました。ご覧ください。

第3日目 1月10日(水)
今日は朝8時からレンタカーを借りて自宅への最終列車が出るまで撮りまくろうと6時に目覚ましをセットしました。

6:00 三次発の始発は既に発車していきましたが夜明け前では撮りようがありません。ホテルの窓から見送ってから、レストランで朝食です。
▲ 7:41 撮影地 尾関山~三次 アルファイン三次10階、屋内から
ようやく夜が明けてきました。浜原三次行きの一番列車421Dが小雪降る中、馬洗川橋梁を渡ってきます。
【DATA 】NikonD500、150㎜、F5.6、1/500秒、ISO800

▲ 7:41 馬洗川橋梁を渡ると市内へと入り高架軌道で大きく左へ回って三次駅へと入ります。1972年7月昭和47年)に襲った三次市大水害では江の川,馬洗川,西城川の氾濫により市街地は水没し、この高架軌道の橋脚が隠れるほどの水位があったそうです。三江線廃止後は撤去されてしまうのでしょうか。

撮り終わってから近くのレンタカー屋へと徒歩で向かいました。ホテルまで回送もしていただけるのですが8時開店後になりますので貴重な時間が失われます。手続きにも時間を必要としますので開店前に到着しました。車は既に準備されていて手続き後すぐに出発です。
▲ ダイヤグラムです。赤線は3月17日改正以降に運行される列車です。

江津三次行きの始発列車423Dを撮る予定で、所木駅まで動いていましたが、向かってくる列車を確認出来ず、途中ですれ違う大失態で取り損ねました。やはり助手席に優秀なナビゲーターが乗っていないと間違いが生じます。次回は誰か頼めないか、考えないといけないと反省です。

▲ 10:05 三江線乗り鉄旅の利用客が1番たくさん乗車される三次石見川本行の424Dは、尾関山~粟屋第一可愛川橋梁でまずキャッチです。最後の乗車で混み合う423D424D共に昨年12月16日から1両増結されて3両編成で運用されています。
私以外に一緒に撮っていた鉄ちゃんは3名、廃線前とはいえ平日ですが、やはり熱心な鉄ちゃんは来られますね。

▲ 10:26 追っかけて対岸から吊り橋(唐香橋)がある所木駅で捉えました。

▲ 10:30 対岸からホームが見える信木着です。

▲ 10:42 香淀~作木口第三可愛川橋梁を渡ります。

▲ 10:54 江平~口羽の第四郷平橋梁、山裾の民家と合わせて撮れる大好きな所ですが雪が降りしきってきてモノトーンでしか見えなくなってきました。

先ほどから雪が大ひらの雪に替わってきました。車もあまり走っていません。まだ積もり始めですので道はザラメ程度にしかなっていませんが滑らないように低速で走ります。

▲ 国道375号線を走り続けて石見都賀駅手前から江の川沿いの側道に入りました。宇津井~石見都賀第二江川橋梁で撮ってみたかったので進みましたがご覧の通り竹林が雪が積もって、垂れ下がっています。ワンボックスのぶんしゅう7号では引っかかって走行は難しいと思いますが、今日は背の低いセダンタイプのレンタカーです。かき分けながら進みました。多分三江線もこうなっている所が多く運行を停止したりするのでしょうね。通常時期に乗っていても時々木々の枝や竹に当たる音がしていますので、雪が降ったらアウトなのでしょう。

▲ 11:11 第二江川橋梁に到着、カメラを構えようかと用意し始めた瞬間、424Dが来てしまいました。もう少し早く準備すれば間に合ったのですが、失敗しました。

▲ 11:31 口羽~浜原は最後に開通した高規格路線で85km/hで列車は走行しますので追いつくのは無理です。潮駅に着きましたのでホームに上がってみました。今日は上下合わせて4本の列車が発着しています。数人の足跡が残されていました。

▲ 12:18 424Dを捉えたのは終着駅の石見川本手前でした。

▲ 13:05 川戸を発車する江津浜原行きの425Dです。両側は桜の木々ですので雪が付いて樹氷のようになっているのを期待してきましたが、この時だけみぞれ混じりになってきてダメでした。
この列車は、3月17日から廃線の3月31日までは口羽まで延長して運行します。これによって三次までいける本数が増えました。

▲ 13:35 撮影地 鹿賀~因原 井原川橋梁 因原に戻って先ほどの425Dをもう一度撮ります。

▲ 13:53 石見川本で約1時間半待ったキハ121系3両編成は426Dと列車番号を変えて江津へと向かいます。

帰りの時間がありますので江津方面へはもういけません。先ほどの425Dを追いかけて三次へと戻っていきます。

▲ 14:12 追いつきました。を発車した425Dです。

▲ 14:25 大きな桜の木がある石見簗瀬を発車しました。春には満開の桜が咲いて三江線でも大好きな駅の1つです。

▲ すれ違う車もいない国道375号線を南下していきます。雪が解けている所もありますがワダチになってきた所もありました。今は積もった雪が柔らかく、スタットレスタイヤもあって、ハンドルを取られることはありませんが、今夜あたりに零下まで冷えると明日朝は走行しにくいガタガタの凍った雪道となってスリップも必死でしょうね。

▲ 15:05 三次口羽行きの428Dとどこかですれ違うはずと注意して見ていましたら江平~口羽で降りしきる雪の中に前照灯が見えました。車を止めて窓を開けての撮影でした。

15:30 車を借りたタイムズレンタカー三次に無事戻ってきました。今日1日の走行距離は275㌔、冬はスタットレスタイヤが必需の三次地区なのに特別料金を取ります。たった1日の仕様なのに約10,000円も支払ったのは初めてです。いつもの倍近くになりましたのでお薦めはしません。時間に余裕があれば広島駅前で借りた方が特別料金は取られず安くになります。今回は出発までに時間がなく失敗しましたが、お借りになる方はよく勉強してからがいいと思います。ここには格安のニコニコレンタカーもありますが台数が少なく今回も電話で聞いてもダメでした。早くの予約が必要です。

▲ 15:49 駅まで送ってもらってビールと日本酒を買っての乗車です。乗車する列車は既に入線しています。右は乗車する芸備線経由の快速みよしライナー広島行き、左は福塩線経由の府中行きです。後者の選択でも同じ時間に長岡京には帰れますが、雪が降っています。もしこれから大雪になれば遅れる事も予測されますので列車本数の多い芸備線の方が最小限のリスクになるだろうとこちらにしました。

▲ キハ40系2両編成の運航です。ボックス席を占領してゆったり呑み鉄旅を延々と続けました。

▲ キハ121系2両編成の芸備線運用です。これが広島~三次に使われています。広島に近づくと結構、乗車客は増えますのでこの車両では好まれないでしょうね。

▲ 使われることは、あと2ヶ月余りになった三次駅の発車時刻表です。

三次 16:09(快速 みよしライナー)⇒17:34 広島 18:13⇒21:04 岡山 21:09⇒22:33 姫路22:36(新快速)⇒23:56 高槻 00:00⇒00:10 長岡京

帰路の時刻表です。乗車列車本数は5本、所要時間は8時間1分です。広島駅で39分の乗り換え時間がありましたので地下にあるスーパーでビールやお酒の買い足しと夕食弁当の購入をいたしました。ビールは3缶、日本酒は70m1本を飲み干し極楽気分での帰宅となりました。
しかし、翌日から三江線が運休となったのはショックでした。18きっぷの有効期限がもう1日あれば滞在を延長したかったのですが、それではダメだったのですね。
三江線へはおとなびパスが使える間に開通すればもう1度、また3月30日、31日はぶんしゅう7号で参りたいと思っております。ナビゲーターを募集中ですのでもの好きな方がおられましたらご連絡ください。よろしくお願い申し上げます。

『福井見聞録 2018年冬 雪景色を求て えちぜん鉄道』 へ続く

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