世界狭しと駆け巡るぶんしゅう氏のエネルギーも凄いが、資金力も凄い。当方など指をくわえて眺め入るだけであるが、しかし待てよ、この老人もそれほど老い込んでいない前に、確かヘルシンキに行ったことがあると思い出した。ただ撮影行などでは毛頭なく、単に旅行社の単純な団体ツアーで、我が家の実力者かつ指導者(ヨメ様)のお供をして、ツアコンに従ってバス旅行をしただけである。何かのはずみで僅かな自由時間が生じ、かつそれが中央駅前だったりすれば、必ず路面電車がいるから、それをチョコッと撮った、というだけである。しかし20年の歳月は歴然で、ぶんしゅう氏撮影とは完全にひと世代か、それ以上古い電車であるのは確かではあろう。撮影は1996年9月。
で、齢80を越した老人に、外国の電車の説明などできるわけもない。乙訓ご老人にお願いしたいのだが、いかがかな。

架線メッセンジャーは石造りの建物の壁にアンカーを打って止めてあるから、写真の画面には電柱は1本も写り込んでいない。 続きを読む




















