癒しの島　台湾鉄道2023年初冬の旅　Part6　旧友との再会

第５日目　１２月２日

6：50　一晩考えた末、今朝は台中港に行くことにしました。朝食をいただいて直ぐに台中站へと向かいました。

①　台中 7：31（区間車）⇒7：53 彰化 8：02⇒8：42 台中港

▲　彰化で乗り換えて海線を北上する列車で　8：42、台中港着、駅員に今日の貨物の運行予定をお聞きしますと３０分後には発車するだろうとのことです。それほど遠くには行けませんので近くで撮ることにしました。
▲　9：26　℞47号機に牽引されたセメント輸送の長編成列車が港へ向けて行きました。待っていれば港からの列車が来るかもですが、多分11時前とハッキリとは分からずです。今回はこれでも良しとして引き上げました。
台中港駅で待っていますと突然の腹痛が襲ってきてトイレに駆け込みです。列車を１本遅らせて腹痛が治まってから嘉義へと向かいました。

②　台中港 10：44⇒11：20 彰化 11：36⇒12：45 嘉義

▲　12：45　定刻に嘉義到着。

【１４年ぶりの再会】
実は今回の訪台の度ではもう一つ大事な目的がありました。2009年５月に台湾を一周した折に阿里山森林鉄道の運転手と知り合い、彼の愛車バイクに乗せていただき終日、周辺の糖廠のトロッコ列車見学につれて行っていただきました。次回来た時にはまた会おうと約束したのですが彼の連絡先を書いたメモを紛失してしまい、頻繁に訪台するようになってからも何度か車庫に参りましたが会えず、現場の方に聞くと阿里山の山頂を走行する路線の運転手に配置転換してしまっているとお聞きしました。
今回は阿里山にも行くので是非とも１４年ぶりに逢いたいと思っておりました。阿里山鉄道の嘉義駅でお聞きしますと車庫に行かないと分からないとのことで嘉義駅からすぐの車庫へと向かいました。

13：20　徒歩20分ほどで嘉義車庫に到着、彼と一緒に撮った写真を見せてお聞きしますと、今は阿里山山頂路線ではなくこちらに下りてきています。携帯に連絡しましたら16時30分には戻ってくるのでその時にまた来てくださいとのことで再開できることになりました。

【最悪の宿】
時間ができましたので宿にチェックインしておこうと向かいましたが、調べると嘉義站からのバス路線はありません。仕方なくtaxi乗車で向かいましたが遠い、遠い、中々着きません。約30分近くでたどり着きましたがこれでは２度と来られません。

アパートの１部屋を貸したような宿で入室するにもオーとロック式で番号が分からないと入れません。前もって知らされてはいないのでアパート前でどうする事も出来ない状況になりました。他にも住民がいますのでドアを叩きながら反応を見ることにしました。
しばらくしてからどこからか管理人と思しきおばさんが現れました。間違いなさそうです。真っ先にバスの便を聞きましたが「この辺りには走ってはいない」との返事です。嘉義駅へ行くにはどうしたらよいのか尋ねるとtaxiが来るのを待つ以外ないが、通るとの約束はできないと言われ呆れました。
阿里山から戻る明後日も予約を入れていましたがこんな宿には泊まれません。管理人のおばさんに今日はもう来ているので我慢するが、明後日はキャンセルを受けて欲しいと承認いただき証拠に一筆書いていただきました。現地当日支払いで助かりました。宿泊料は999WTD（4,595日本円）と安かったのですが、欠点が大きいすぎです。

その後、荷物を部屋に置いて嘉義駅に向かって歩きましたが、一向に客が乗っているtaxiも通らず40分ほど歩いて客を降ろした車をようやく捕まえました。これでは明日朝は大丈夫なのかなと不安一杯になりました。

16：30　嘉義車庫で待っていますと今日の仕業を終えた彼がやってきました。14年ぶりの再会です。初めて会った時はまだ20代前半の若々しい青年でしたが、もう30代半ばになっています。聞けば２度の結婚を経験した、阿里山車庫での勤務も11年間山頂に泊まり込みでいました。前の奥さんとの子供も一人いて親子で高雄にいますと激動だった14年間を語ってくれました。
仕事が片付いてから路線バスで彼の自宅マンションへと向かい２番目の奥さんにご挨拶後、アヒルの生姜鍋の台湾料理をご馳走しますと一緒に食事に向かいました。席上には嘉義車庫の責任者の方２名も来ていただき賑やかな会となりました。