Yahoo! の見出しに『地下駅の強風、何とかならない? 髪ぼさぼさ「分け目逆に」と不満、その原因は』なんてなのがありました。
最近は記事の購読数を稼ぐために刺激的な文言が見出しとして多用されており、思わずクリックすると、阪急の西院駅と大宮駅のことでした。
画像は下り特急から通過する西院駅を撮ったものです。
記事本体は、以下のURLです。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200315-11004048-maidonans-life
大宮駅について、私自身は鉄道利用をする上での単なる通過駅なのですが、四条大宮近辺に住む方々にとっては苦い話です。
そもそも大宮駅は『新京阪』の京都側始発駅であり、1963年の河原町延伸後も永らく特急停車駅でした。
しかし2001年から昼間時間帯の特急の停車を取りやめ、かつてのターミナル駅の地位から転落しました。
鉄鈍爺さま
確かにネットの見出しには刺激的なのが多いですね。さも新しい事象を発見したかのように書いてあるため、何事ならんと内容を見てみると、普通のファンなら先刻ご承知のネタだった、という事が多いですね。よって小生はファン仲間ではある程度当たり前の、しかし一般の人には珍しい或いは奇異にうつる事柄を、一般向けに大袈裟に表現しているんだなと解釈しています。
さて本題ですが、西院(最近は特急通過の大宮も)は確かに猛烈な風が吹きますね。これは当時の地下線設備(トンネルや駅通路など)の断面が狭いことと、いわゆる「換気所」が設けられていないことに起因しています。新幹線のトンネルド~ンで知られたピストン効果と同様の現象により強風が襲ってくるわけです。換気所を京阪の京都地下線(鴨東線を含む)を例にとると、七条以北の各駅間に一か所づつ設置されていて、絶えず送風機で地下線内の空気を吸い出しています。静かな電車(フラットなどでタイヤが荒れていない車両)でその付近を通過すると、微かにブ~ンという送風機の音が聞こえます。本来は地下線内での火災発生時用として、近年建設の地下線に義務付けられた設備ですが、これがあっても換気所から遠いなどの地理的条件によっては、西院ほどではないにせよ、それなりの風が吹くこともありますのでご用心を。
以上、換気所講座でした。
1900生さん、コメントありがとうございます。
鉄道ファンでも施設関係に目が行く方は少なく、貴殿の話は大変参考になります。今後も貴重な体験を、ご披露頂ければと思います。
そして安全面で不安を覚えるのが、雨天や強風下の神・宝線の中津駅でしょう。吹きっ晒しなので、乗降される方々や運転士・車掌さんも大変気を使われていると思います。
なお、かつてホームの幅が日本一狭いと称された阪神の春日野道駅は島式から相対式に改良され、駅の中央部に昔のホーム跡が残されています。