2007年8月12日 真夏の田園地帯で小田急ロマンスカーを満喫
最前部まで客室があり、展望のきく小田急ロマンスカーは、関西の人間にとっても憧れの列車でした。ただ、なかなか撮影の機会に恵まれません。この年、仕事でもお世話になった高名な鉄道ファンが亡くなられて葬儀に行くことになり、不謹慎ではありますが、その前に、小田原で途中下車して、葬儀までの2時間ほどを撮影に充てました。急なことで、撮影地も分からず、田園地帯が広がっていると言う情報だけを頼りに、「開成」で下車しました。全く日陰のない、カンカン照りの田圃のなかに2時間、喪服を着た暑さはハンパないものでした。▲この時期の小田急ロマンスカーは、3000形、3100形はもう無く、7000形、10000形、20000形。30000形が主力で、2年前に50000形がデビューしたところだった。一眼デジを買ってから2年ほどの頃で、何枚撮っても値段は変わらないことを最大限に利用し、連写流し撮りに挑戦してみた。と言っても、歩留まりを良くするために、確実な1/125Sに設定、10000形HiSeを連写してみた。
▲ロマンスカー30周年を記念して7000形LSEのうち7004Fがオレンジバーミリオンの復刻塗装になっていて、開成に降りるとすぐ通過した。その後、7000形は全編成が赤・白塗装になるが、末期に再びオレンジバーミリオンに戻している。▲7000形LSEは11両編成4本があったが、復刻塗装以外は、10000形HiSEと同じ塗装だった。▲御殿場線へ直通用の20000形RSEも間合い運用で通る。▲2005年にデビューした50000形VSEは、この時初めて見た。ボディマウントされた10両編成は、さすがに存在感があった。▲特急車もさることながら、鋼製一般車は、いかにも小田急らしい、品格のあるカラーが好ましく、とくに低運・貫通、行き先表示が貫通扉下部、上に前照灯2灯の“小田急顔”の5000形は大好きだった。▲こちらは8000形、ステンレス車両がほとんどを占める通勤車両にあって、8000形のみはリニューアルされて現役で活躍。 ▲空の青、田圃の緑に、赤白のロマンスカーがよく映える。10000形はすでに2編成が長野電鉄へ転出していた。
炎天下、黒の喪服を着てカメラを構える男を見て、運転士はどう思ったのかを聞きたい!
お疲れさまでした。
はい、ご心配をいただき、ありがとうございます。運転士からは、“飛び込み”の前に、もう喪服を着て、準備をしていたかと思われたかも知れません。
上着はさすがに脱いでいましたが、黒ズボンだけでも相当なものでした。この前に聞いたニュースでは、今回の高校野球で、いままで黒スパイク限定だったものを、白スパイクもOKとしたそうですが、足の体温が、黒と白では10度近く違うそうで、これも暑さ対策でした。