昨日朝5時に起きてTVを付けますと昨夜東北で発生した震度6強の地震により多くの方々が被害にあわれ、インフラも東北新幹線が復旧見込みが立たず全線運転再開までには相当な期間を要する見込みと発表されています。
地震発生が一週間早ければ私も巻き込まれていたかもと安堵しましたが、不幸にも被害にあわれた皆様方の早期復旧をお願い申しあげます。
下は当分は運休となる山形新幹線「つばさ号」E3系2000番台の山形駅発車待ちです。
(追記) 地震で運転を見合わせていた山形新幹線福島―新庄駅間の上下線について、JR東日本は17日午後3時過ぎに運転を再開した。同新幹線の東京―福島駅間の上下線は、運転再開の見込みは立っていないという。(読売新聞報)
【 今日は自分の失敗からのスタート 】
第2日目 3月7日
昨日は自分ではどうすることも出来ないトラブル続出で精神的にも疲れました。温泉にゆったりと浸かったせいか昨夜は12時前には就寝、爆睡です。でも3時過ぎには目覚めました。寝るのも体力がいります。高齢になってからは長時間睡眠をとれなくなってきています。寝覚めの入浴でもしようと温泉に浸かりましたのですっかりと起きてはいましたが、朝食バイキングまでには時間があると、ちょっと横になったらまた眠りに入ってしまいました。
気が付けば外はすっかりと明るくなっています。目覚ましをセットした時計にも気づかず爆睡したようです。時計は9時過ぎです。寝過ごしています。今日は私の失敗からのスタートです。
予定では既に列車に乗っている時間です。美味しいと評判のホテル自慢の健康朝食も食べられませんでした。焦りましたが忘れ物をしないようにと何度も確認してからホテルを出ました。
① 山形 8:55⇒10:22 仙台 10:45⇒11:29 小牛田 11:35⇒12:22 一ノ関
12:46⇒14:14 盛岡 14:22⇒15:24 田沢湖
仙台までの仙石線に乗りたかったので上記のダイヤで東北本線経由で田沢湖に向かう予定でしたが今からでは田沢湖駅から目的地の乳頭温泉へ向かう最終バスには間に合いません。(※ 東北新幹線を使う案もありますが・・ )
しかし、上記の左回りルートに対して田沢湖へ向かうにはこのまま奥羽本線を北上して大曲から田沢湖線を東に向かう右回りルートもあるのです。今日や昨日のようなトラブルを予測していたわけではありませんが、出かける前に別ルート案も調べておきました。
① 山形 10:18⇒11:32 新庄 12:56⇒14:36 大曲 14:55⇒15:46 田沢湖
このルートでしたら現地のバスにも十分接続できます。奥羽本線は過去何回も乗ってはいますがいずれも上野からの夜行列車でしたので車窓を見るのは初めてです。
上の時刻表ですが既に10時を過ぎたというのに7番線の案内表示は乗り遅れた仙台行き8:55発です。まさか遅れているのではないのでしょうね。
▲ 6番線にいるのは左沢線のキハ101系(FruitsLiner)です。
▲ 10:08 新庄行きの「つばさ」が発車後入線してきた乗車する新庄行きの701系2両編成です。
👈 なんとタブレットと一般タイプ、両方を設置した運用表です。
益々使い分けが分からなくなってきました。
▲ 10:18 定刻に発車、昨夜の雪が積もった鉄路を北へと向かいます。左は左沢線・仙山線用の狭軌、右が山形新幹線用の標準軌です。
▲ 10:23 羽前千歳駅手前で山形線(標準軌)と仙山線(狭軌)の斜交型ダイヤモンドクロスが見られました。標準軌と狭軌はここだけなんでしょうね。
▲ 11:11 大石田に到着。ホーム屋根から落ちた雪も含めて背丈以上の積雪です。
▲ 11:24 東京に向かう「つばさ140号」とのすれ違いです。こちらはせいぜい100km/h走行ですが、130km/h中なのでしょうか。
▲ 11:52 定刻に新庄到着です。乗換時間が約1時間20分もあります。丁度昼飯時です。隣接する観光案内所で「近くに美味しい蕎麦屋がありませんか?」と、お聞きしますと駅舎内のコンビニ横に評判のいい蕎麦屋がありますよとの返答です。
早速行ってみました。駅正面の右に見えるお店が10割そば「かもん」です。
▲ 11:40 亭主おすすめは鴨団子汁そば(1,100円)」です。
スライスされた鴨肉を熱い出し汁に入れてしゃぶしゃぶ風に食べ、鴨味になった出し汁にそばを入れて食べます。
これは美味い。こんな風にそばを食べるのは初めてです。
10割そばだけでなく鴨肉にもこだわりを持ったお店です。
ただこんなに美味しい店なのに開店しているのは金曜日から月曜日で平日の3日間が定休日なのです。
おまけに11~13時半だけの2時間半だけの営業です。以前は20時までの営業でした。
どうしてかなとお聞きしましたらコロナ騒動で駅利用客が激減して経営が思わしくない。手伝いスタッフを雇い入れる余力もなく終日営業は難しいとのことでした。
また訪問したいそば屋のお店ができました。皆様方も一度ご訪問して食べてみてください。お薦めします。
▲ 天井が吹き抜けになっています新庄駅駅舎です。新庄駅は1999年12月4日に山形からの延伸開業なりました。翌2000年(平成12年)は2,373人だった乗車客は2020年(令和2年には888人と大きく落ち込んでいます。新幹線開業で建て替えられた立派な駅舎ですが閑古鳥が鳴いています。
▲ 14:17 かまくらの町として有名な横手に到着。さすが背丈以上の積雪。左側は次発の横手始発の折り返しの秋田行き445Mです。
▲ 14:36 田沢湖線乗り換えの大曲に到着。ここは乗換時間が19分とありますので余裕の移動でした。
▲ 15:14 みちのくの小京都と呼ばれています角館に到着です。
秋田内陸縦貫鉄道の起点駅でもあります。
こまち号との交換がありますので11分間の長い運転停車です。
▲ 15:25 こまち23号秋田行きが到着、美しい滑らかなフォルムの先頭車です。大好きな新幹線車両の一つです。
▲ 15:42 一つ手前の刺巻では対向する盛岡始発大曲行きの835Mと交換、701系5000番台4両編成で運用されています。
▲ 15:46 山形から195.4km、所要時間5時間28分、今朝は寝坊しまして予定通りとはいきませんでしたがようやく田沢湖に到着です。
▲ 田沢湖観光情報センターを併設した第3代目の駅舎は秋田新幹線が開業した1997年3月営業開始、「ガラスと木を上手に組み合わせたモダンな駅」として東北の駅百選に選定されています。一日当たりの乗車人数ですが、2003年(平成15年)には528人ありましたが2020年(令和2年)では185人と激減、コロナ騒動影響下の被害を受けています。
今日の宿泊地は乳頭温泉で、ここから路線バスで約1時間かかります。
【 念願の乳頭温泉 】
⑤ 田沢湖駅前 16:35(羽後交通バス)⇒17:24 大釜温泉
乗客は5名、出発してからは除雪ラッセルされた舗装道路を走りますが田沢湖畔バス停を過ぎると両側に背丈以上に積もって壁になったいろは坂をゆっくりと登っていきます。
途中のアルパこまくさは雪でいっぱいになっていました。
▲ 17:23 ほぼ定刻に大釜温泉に到着です。最後に残った私を入れて3名が下車して旅館に向かいます。
▲ 部屋は8畳の和室、荷物を置いたら直ぐにお風呂に向かいました。
▲ 内湯と露天風呂の外湯です。乳白色の温泉がかけ流しで湯温もぬるくなく、熱くなくちょうどいい加減です。写真はHPからの転載ですが積雪量も全く同じで冬の温泉宿の雰囲気満喫ですね。寝る前、早朝にも入浴しました。
乳頭温泉は高校時代に不治の病にかかりここ乳頭温泉に療養に来ていた同級生からの送られてきた絵葉書で知りました。いつかは来てみたいと思っていましたので念願はかないました。
その同級生は卒業後大学に入ったと思いますがキャンバスで出会うこともなく、後で送られてきた卒業生名簿から亡くなられたことを知りました。同じ同級生の中でも1番早くの死だったろうと思います。野球の好きな可愛い子でした。
▲ 18:10 1階の広間にて宿泊者全員(11名)そろっての夕食タイムです。お風呂前に鐘を鳴らしてお呼びが来ました。乳頭温泉には8軒の温泉宿があって各旅館それぞれ泉質の異なる温泉を持っています。鶴の湯のように一軒で4つも違う泉質温泉を持っている宿もあります。
空いている時期ですのでどこにしようかと迷いましたが結局は宿泊料が安い宿を選んでいました。本当は乳頭最古の湯「鶴の湯」に泊まりたかったのですがネットで探しても空室が見つからずでした。直接電話をしなければいけなかったのかな?
大釜温泉は口コミを見ますとこれでもかと接客態度悪し、食事は不味いし量も足りない等々で散々な書き込みが多かったのですが、ここまで書かれる宿はどんなもんだろうかと逆に興味が出てきましたので決めました。
積極態度は高齢のおじさんおばさんが中心でやっています。若い人に丁寧に対応する習慣がないのでそう見られるのだろうと思いました。
食事はクチコミにあった通りです。ご覧の通り山菜が多く料理と呼べる物がないなあと呆れましたが、美味しい日本酒は新潟を出る時に買ってきましたのでこれがあれば私は十分です。量は関係なくつまみが少しあれば食べられましたので良しとしました。
今日は朝からの大失敗で始まりましたが以降はミスもなく順調にいきました。
明日は青森近くの浅虫温泉へと向かいます。朝7:50のバスには遅れないようにと今日も早くの就寝としました。 Part4へ続く