2024年夏、タイからラオスへ(その3)

▲北海道か?いやバンコクですよ。方向幕にも「バンコク」!

朝、ホワランポーン駅を覗くとホームにはキハ183系のイベント列車が止まっていました。キハ183系はJR北海道での役割を終え、うち17両が2021年にタイに渡り、きれいに整備された後、イベント列車で活躍しています。7月27日は、ホワランポーンから東線のプラチーンブリーまで日帰り往復する仕業に就いていました。車内はほぼ満席のようで、駅にも大々的にキハ183系の大きな写真が掲示されていました。

▲この日は、臨時列車の運用に。奥にもキハ183系が休んでいます。

▲きれいに整備されています。

▲JR北海道の存在感も。

▲バンコク、ホワランポーン駅を8時40分に発車しました。またタイミングが合えば乗ってみたいですね。

この列車が8時40分に発車するのを見送った後、駅でいくつかのローカル列車などを撮影してから地下鉄でバン・スー駅へ移動します。それにしてもホワランポーン駅からバン・スー駅までは列車では15分程ですが、本数が少なく不便で仕方ありません。少し前までは無料のシャトルバスもあったそうで、恐らくバスやタクシー移動なら直線で早くいけるのでしょうが、どうも勝手が判らないのでMRTで17駅も乗って移動することになりました。17駅なので時間もかかり45バーツ(約220円)と結構いい値段です。バン・スー駅は、もの売りが一杯出ていて活気があります。真横の優等列車専用駅、クルンテープ駅は、少なくとも大阪、新大阪、京都駅よりはずっと大きな建物のように思われました。

▲ホワランポーン駅は、メインターミナル駅としての役割を譲ったためか、鉄道博物館のような機能も併せ持っているようです。

▲荷物客車は、ホワランポーン駅で待機中。

バン・スーからは10時3分発のピッサヌローク行きの201列車に乗ります。全車3等客車で編成されるローカル列車で、終点のピッサヌロークには17時55分着となっています。3等客車は、日本の10系客車のような雑型客車が多く、中にはもっと古そうな車両も繋がれています。非冷房で扉は走行中も開け放たれ、座席は直角のボックスシートで、頻繁に飲み物や弁当、菓子の売り子が行きかいます。飲み物はペットボトルのミネラルウォーターやコーラのような清涼飲料ですが、弁当は包み紙で包装されたのではなく、白ご飯に肉や野菜を載せたものや、焼きそばを透明の容器にパックして売っていました。

▲アユタヤ駅前の飯屋で食べたピリ辛の海鮮めし。正式な名前は知りませんが、程よい辛さで暑くても食がすすみます。

アユタヤはもう30年ほど前に街なかを観光して泊まったことがあるので、今回は古都観光はせず、沿線で撮ることにします。駅前で観光客慣れした飯屋で焼きめしとピリ辛海鮮めしを食べます。メシメシになってしまいましたが、こういう失敗も海外では仕方ありません。食事後、アユタヤ付近で何本も撮る時間はありません。不測の事態も考え、ゆとりを持っておく必要があります。今晩は20時過ぎには夜行列車に乗らねばなりません。結局、ローカルの客車列車とディーゼルを1本ずつ撮って13時24分発のクルンテープ行きの急行に乗ります。急行といってもキハ47のような両開きドア2扉の非冷房セミクロスシートのTHN型です。座席指定でしたがロングシート部分でした。夕方も市中でローカルの客車列車を撮影してからいよいよクルンテープ駅に向かいます。

▲ピッサヌローク行きの201列車 バンスー駅

▲13時24分発のクルンテープ行きの急行72列車 アユタヤ駅

▲ポピュラーな3等座席車

▲3等座席車 取っ手がないので角がちょっと危ないですね。

その4

その2

 

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