CRHの旅Ⅱ Part3 シンセンから広州へ

中国では、旧暦の815日に中秋節を迎えます。街中いたるところで、月餅(げっぺい)を売っています。月に見立てた丸い平たい形は、各地でも同じですが、中に入っている(具)に違いがあります。中秋節には、家族で満月を見ながら食べる習慣です。これが、日本に伝わり月見団子になったそうです。

有名な店では、並んで買う客もあります。知人、親戚に贈ったり、会社でも社員に配るのが習慣になっています。私も駐在時によくもらいましたが、甘党ではありませんので、あまり食しませんでした。

立派な箱に入っているのは、結構な値段がします。利益率の高い商品ですので、1年の利益の殆どを稼ぐ店もあると聞きました。

今年は、913日から、3日間が休みになっていました。3連休ともなると、列車に乗って出かける客が増えます。いくら頻繁にCRHが走っているとは言え、当日の切符売場は、大混雑となると予想しました。

前日に羅湖で、ホテルのチェックアウト後の13:00過ぎの広州行きのCRHの空席を探してもらいました。窓口のおばさんは、キーボードをたたきながら、13:00D716の次は、14:38発のD778しかないと、CRT画面を見せながら言います。不測の事態を考慮して、13:00発にしました。

鉄ちゃんなのに、自分で時刻表を見て、列車指定をすれば良いと言われる方が多いでしょうが、下記の8月発刊の時刻表をよく見て下さい。

 

お分かりのように、発車時刻がバラバラの掲載です。日本とは、違って行き先方面別の中国鉄路時刻表を見なれている私でも、厄介です。どうして、こんなに分かりにくくしてあるのか、不思議でなりません。よく見ていただくと、4月発刊号まで掲載されていた営業距離が消えています。

当日は、羅湖駅構内ビルのレストランで、朝昼食兼の大好きな飲茶をゆっくりと食して、CRH和諧号専用乗口に向かいました。案の定、切符売場は、長蛇の列です。前日、購入しておいて正解でした。和諧号専用待合室は満席状態でした。

深圳駅は、比較的新しい駅ですが、設計時にCRHがこれ程走行するとは、予測できていなかったのでしょう。待合室は、需要に対応していません。出発15分目には、改札が開始されますが、この日は、出発時間13:00にようやく開始され、8分遅れでの出発でした。

深圳の街並みを過ぎると、200km/h近くの高速運転が始まります。揺れも殆どなく余裕の走行で、うとうとしていると、広州東駅に着いていました。殆どの客は降りて、10分停車後、広州駅に向かいました。

乗車時は、最大15分間しか余裕がなく、構内の撮影時間は限られますが、降車時は、うるさい駅員や公安がいない限りゆっくりと時間が取れます。特にCRHの発着する駅では、直ぐに折り返すので、乗客に紛れての撮影チャンスができました。入線してくる列車を見ながら、鉄ちゃんに徹しました。

今回乗車したCRH1の編成は、11A8両固定編成でした。深圳に向かって

ZT101101+ZE101102+ZE101103+ZE101104+ZE101106+ZE101107+ZE101100

 

17:35広州発、北京西駅行きT16特快までは、十分に時間があります。前回初乗車した、軌道式リニア地鉄にもう1度乗車してみたいと向かいました。

地上高架部分走行を堪能して、ホーム上から写真を撮ろうとしましたら、駅員が走ってきて、撮影禁止を告げます。車内の運転席後部からの撮影も、手でふさがれて、撮影はできませんでした。

中国で、自由に鉄道撮影ができるようになるのは、いつの日になるのでしょうか。本屋や売店では、自動車雑誌は、たくさんの種類の本を並べていますが、鉄道雑誌は、時刻表以外に見た事はありません。鉄道マニアが育たないのには、こんな背景があるのでしょうね。

折り返すと、広州行の発車時刻近くになっていました。ちょっと、油断したようです。急いで、ホームへと向かいました。 Part4 へ続く

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