▲ イスタンブールからブラサへの経路。ヨーロッパ側のイェニカプ港を出港した高速フェリーは地中海を横断、アジア側のイェニカプ港に着きます。ここからの陸路はバスに乗り、Emekでメトロへ乗り継して中心街へと向かいます。バス網が充実しているトルコです。勿論バス便も頻繁にあって所要時間は約4時間ですが、どちらの町のバスターミナル(BT)も中心街からは離れています。BTへの時間を考慮すると、航路の方が早くになりますし、何と言っても地中海のクルージングを楽しめます。
第2日目 9月2日 その2
① ホテル前8:35(Taxi)⇒8:55 イェニカプ港 フェリーターミナル
② イェニカプ港10:00(高速フェリー)⇒11:40 ブルサ・ギュゼルヤル港
8:30 夜行寝台列車の切符が手に入ってこれからの予定が確定できた後はブラに向かうイェニカプ港のフェリーターミナルへと向かいます。このフェリー切符は指定席制で、繁忙期は早く行かないと確保できないそうです。
ホテル前の港ではなく半島をグルッと回ります。シルケジから鉄道に乗れば約10分でターミナル前の駅には着きますが今は運休中です。トラムやメトロでも行けない事はありませんが、大きな荷物が厄介です。駅からフェリーターミナルまでは徒歩ではちょっと距離がありますのでホテル前からTaxiに乗りました。
▲ 海岸線を鉄道線に沿っての道路を走ります。Taxiは高速で走り着きましたが、ターミナル内には車では入れず、降ろされたのは道路反対側です。通行料が多い道路を横断するのは、厄介でした。Taxi代は15TL(約600円)、初めて乗るイスタンブールのTaxiですが、料金はこんなものですかね。
▲ 8:55 イェニカプ港は予想外に遠く感じましたが無事着いて、切符も買えました。
夏のシーズンは結構混むそうで、切符は指定席制。現地駐在の方のブログを見ても前日に買っておく方が無難と書かれていました。
パスポートを提示しての購入でしたが、切符に名前の記載はありません。
オンライン予約も出来そうですが、トルコ人に限っているそうです。
▼ ターミナル内はレストランも本格的で、チャイとトルココーヒーを注文して搭乗を待ちました。
▲ 重いキャリアケースを持って客室への急な階段を上ろうとすると、直ぐに常連客?が「下に荷物置き場があるよ」と、教えてくださいました。面倒見の良いトルコ人です。
上った船内はとても広くビックリしました。売店も様々なパンやサンドイッチ類が揃えられています。飲料類も半端でない取り揃えです。皆さん、買い込んで席で食べておられます。船内では販売のワゴンまでやってきました。
船の巡航スピードは60km/h近く、最高は66.5km/h(GPSロガー計測)で高速フェリーの名に恥じません。最短コースで地中海を突き切って渡ります。
▲ 上層階にはビジネスクラスもありました。空席があるなら替わりたいと申し出ましたが、係のおじさん船員が階段前で、「今日は満席です」との返答で見せてもいただけません。眺めは良かったでしょうね。
▲ 11:40 乗船1時間40分でブルサ・ギュゼルヤル港に到着。多くの乗船客が降りていきます。ここからブラザ市内へはバスに乗り換えますが、バスターミナルまでは結構ありましたね。今日は、晴天ですが雨天や強風時は過酷と思われます。リムジンバスは、メトロのEmek駅に接続します。
③ ギュゼルヤル港 11:57(Bus)⇒12:17 Emek駅
▲ バスは一般的に空港への短区間で使用されています中型バスですが、大きな荷物を持った乗客が多く、直ぐに身動き取れないぐらいに満員になっての発車です。
直ぐにメトロとの接続駅に着くだろうと思っていましたが、高速並みの片側2車線の道路に入り60~80km/hで飛ばします。走行距離は約15㌔、所要時間は丁度20分、座れましたので苦痛はありませんでしたが、立ち続けの人は好ましくはなかったでしょうね。
▲ 12:17 市内中心部に行くメトロEmek駅に到着、ここで乗り換えますが将来的にはギュゼルヤル港までメトロは延伸される計画もあるそうです。でも不便な乗継は当分続きそうです。
まず買い求めたのは、ブルサの公共交通機関のバス・メトロ・トラムに乗車できるチケット(ブカルト/Bukart)です。短距離用のクサ(3.0Tl・Kisa)と全路線用のテュム(4.0Tl・Tum)の2種があります。
④ Emek 12:35⇒13:05 Davutdede
【 ブルサのメトロ、ブルサライ(Bursaray)】
メトロはブルサライと呼ばれ、Kestelを起点にEmekまでと、途中分岐してUniversiteへの2路線の計39㌔(1435㎜ゲージ・38駅・DC1500V)が運行されています。
開業は2002年4月24日(試験営業)、車両はシーメンス製B80 Yüksek Tabanli(全長27.7m、車幅3.8m、2両固定編成、最高速度70km/h)が投入されていましたが延伸に伴い、ボンバルディア製B2010- Yüksek Tabanl(全長28.14m、車幅3.75m、2両固定編成、最高速度70km/h)が追加投入されています。
▲ 乗車したのはボンバルディア製の4ユニット8両編成です。イスタンブールと同様の1ユニットを基本に編成を組んでいます。走り出してからは前からそして両側の車窓を見ながらロケハンです。
▲ メトロは左右を道路に挟まれた専用軌道を高速で走ります。席は島式、相対式と使い分けられ、幹線道路と交差する場所では地下駅になっています。中心部では地下区間に入ります。
▲ 13:10 道路・線路ぎわから撮れないのは分かりましたので、途中のDavutdedeで降りて駅撮りにしました。来たのはシーメンス製です。
ホームに設置してあったエレベータは車椅子専用です。
早くトラムたちに会いたいのとキャリアケースを持ち歩いていては撮影に邪魔です。ホテルにチェックインするために降りなかったSehrekustu駅に戻ります。
⑤ Davutdede 13:12⇒13:18 Sehrekustu
▼ 乗ったメトロはシーメンス製です。
▲ 13:37 Sehrekustuに到着。地上に上がってからはちょっと迷いましたが、ipadの道案内を信じて予約してあるBursa City Hotelに着きました。市内中心部で繁華街にも直ぐのホテルですがイスタンブールのホテルとは違って、エレベータもない狭い部屋でした。それでも宿泊料は8,862円、場所代ですね。
荷物を置いてからは早速、トラム撮影に出かける事にしました。 Part4に続く