第2日目 5月6日 その1
▲ 6:00 宿泊している奥出雲多根自然博物館では昨夜の夕食は、通りを隔てた温泉施設のお食事処でしたが、朝食は最上階の8階レストランで用意されています。周辺では最も高い建物ですので一望できます。朝起きての心配は空模様でしたので、見に行ってみました。
昨日のように青空は見えず雨が落ちてきてもおかしくない曇り模様です。今日は厳しい撮影になりそうに思えました。
おばさん4名が厨房で朝ご飯の用意をされています。朝食は7時からですが、コーヒーをいただき、「もうすぐ出来上がるから来て待っていただいてもいいですよ。」と案内されました。部屋に戻って西村さんを呼びに行きました。
▲ 窓から見た温泉施設「佐白温泉・長者の湯」です。1回目の温泉掘削でも温泉は出たそうですが掘り下げていくとで、ヌメヌメ感ある湯温34°・Ph9.8という高い値のアルカリ性単純温泉が噴出したそうで中々快適でした。
日帰り入浴もできるそうですのでお近くに行かれたらお立ち寄りください。
▲ 6:30 食後すぐに出られるように用意してからレストランに上がるとすぐに配膳されました。西村さんは洋食、私は和食です。ご飯はご覧のとおり土鍋で炊き立てが出ました。この辺りは魚沼産コシヒカリと並ぶ美味しいブランド米「仁多米」が有名です。地元惣菜はそれほどではありませんがご飯が美味しいのには元気が出ます。しっかりといただきました。
▲ 7:33 出雲三成~亀嵩 Google座標; 35.196918, 133.035701
最初の撮影地は昨日アングルを探す前に列車が来てしまって撮影に失敗したリベンジからです。新緑の中、谷川に沿って橋を渡る木次発備後落合行きの1441Dが2両編成(キハ120-206+120-1)でやってきました。
▲ 7:45 亀嵩~出雲横田 Google座標; 35.186387, 133.070106
すぐに車に乗って追っかけです。国道314号線は亀嵩をショートカットして出雲横田に先に着きます。
▲ 7:49 この列車は高校生の通学列車です。出雲横田駅前で下車光景の撮影です。
駅舎玄関前に設置された立派な注連縄(しめなわ)をくぐって高校生たちがおり立っていきます。
朝から身を清めての登校はこの駅だけの特権ですね。
▲ 8:21 続いては雨が降らないうちにと、昨日失敗した3段スイッチバックの撮影です。
八川から出雲坂根に向けてDC1両(先ほど撮ったキハ120-206)があがってきました。後部は出雲横田で切り離されて折り返し宍道への1448Dとして運行されます。
この撮影位置からの両サイドにはやまふじがたくさん咲いています。もう少し手前なら紫色の花々がもっとよく写し込めるのですが・・。
【DATA】 NikonD800E、VR24-70㎜ズーム、52㎜、F3.2、1/500秒、ISO400
撮影地 Google座標; 35.101233, 133.116703
▲ 8:28 出雲坂根を発車したDCは木々を抜けてスイッチバックする方向に姿を現しました。ポイント区間にはスノーシェルターが設置されています。
【DATA】 NikonD300S、VR28-300㎜ズーム、170㎜、F5.6、1/160秒、ISO400 +0.7段
D300SはAPS-Cサイズのカメラです。フルサイズのレンズを装着していますので約1.5倍の倍率になります。ズーム170㎜は約255㎜です。
▲ 8:33 スイッチバックしたDCは三井野原に向けて標高差161m(出雲坂根との差)を登っていきます。
【DATA】 NikonD800E、VR24-70㎜ズーム、58㎜、F4、1/320秒、ISO400
▲ 8:45 しばらく列車は来ませんので出雲坂根駅まで下りて見学です。
▲ 駅にはスイッチバックのジオラマがおかれていましたが、私から見ても雑な作りです。地元の子供さんが作ったのでしょうか。西村さんも首をかしげながら、もっとちゃんと製作してやろうかと言っておられます。ジオラマ作りのプロからするともう少しリアルティある凝った作りを望まれるようです。全国からも訪問の多い駅です。もう少し考えて実現して欲しいものです。
▲ 出雲坂根駅と言えば誰もが知っている延命水です。以前はホーム側に設置されていましたが場所が替わっていました。ここにある狸は信楽焼なのでしょうか。でも定番の徳利は持っていなく通(通い帳)には「出雲坂根駅」の名前が付けられています。延命水は勿論、1杯を飲ませていただきました。
▲ 9:23 出雲三成~亀嵩 Google座標; 35.196918, 133.035701
時刻表を見ますと最初の撮影地に戻って逆方向から撮れそうです。今回は水際まで下りず道路上から撮りましたが谷川も入れてまとめました。DCは先ほどのように満員ではなく各窓に1人づつ程度のガラガラでした。
▲ 9:42 昨日立ち寄れなかった八川駅訪問です。1934年(昭和9年)11月20日、木次線が出雲三成より延伸時に終着駅としての開業です。この地方で多い黒瓦ではなく黒く塗装されたトタン屋根ですが落ち着いた感じのする純和風の木造駅舎です。
▲ この辺りの駅にはJR西日本統一の駅名板がホームに設置されていますが、以前に設置された手書きの駅名板も残されています。古い木造駅舎とマッチしています。
▲ 木製の改札口はじめ出札所は開業時の面影を残しています。時代もの映画のロケにでも使えます。いつまでも原型を残して欲しい、印象に残る駅でした。
▲ 10:16 備後落合へ行ったキハ120-206が折り返して戻ってくる時間です。出雲坂根~八川の水張り棚田が連なるポイントで待ちました。風でさざ波が起きてきていましたので水鏡とはなりませんが新緑と一緒に季節感は撮れました。
▲ 10:43 まだ昼食には早いのですが、亀嵩に戻って昨日食べ損ねた名物駅そばを食します。写真は予約した客に持っていく駅弁のそばです。私たちが注文したのは今日は寒いので温かいかけそばでした。(写真は撮り忘れました)でも美味しく完食です。
奥出雲おろち号(以下略;おろち号)が登ってくる時間です。折角ですので追っかけをします。
▲ 10:55 出雲三成~亀嵩 Google座標; 35.196918, 133.035701
最初に撮影地から撮りましたがキハ120の2連なら16.3m×2=32.6mですがこの編成は20m(客車)×2+14.15m(DE15)=54.15mになって長すぎて、今までのアングルでは収まりません。カメラのズームは24㎜で、限界です。おろち号を撮るには難しいですね。
▲ 11:06 続いて亀嵩ショートカットの314号線を行き車窓から見て気に入った橋を渡るポイントで待ちました。これもズーム24㎜です。そのためにどうしても編成が長くに強調されて撮れてしまいます。
【DATA】 NikonD800E、VR24-70㎜ズーム、24㎜、F8、1/500秒、ISO400
▲ 11:36 おろち号を撮るならやはりスイッチバックです。ただ霧雨も降っていて視界は霞んできました。俯瞰で見える位置からはおろち号の編成はギリギリ入りました。
【DATA】 NikonD800E、VR24-70㎜ズーム、58㎜、F3.2、1/500秒、ISO400 0段
▲ 11:49 朝同様にカメラを持ち替えてスノーシェルターへ入るおろち号を撮ります。
【DATA】 NikonD300S、VR28-70㎜ズーム、160㎜、F5.6、1/320秒、ISO400 +0.7段
▲ 11:54 もう1度カメラを戻して撮ります。おろち号は三井野原に向かって行きますが、もっと快晴の時に撮りたかったですね。
▲ 12:24 おろち号を追って油木で撮影です。丁度田植え機で出来た空きスペースを手で田植えをしておられるおじさんがおられましたので、写真を撮らせていただきたいのですが良いですかとお願いをしてOKをいただきました。バック運転のおろち号ですが、春らしい光景が撮れました。
次の撮影地は決めていなかったのですが備後落合方面に移動しており返しのおろち号を狙います。
▲12:40 備後落合への道を走ると、おっと、これは三江線の帰路に大津の御仁が宿泊された旅館ではありませんか。この比婆山温泉の宿は今回私たちも宿泊しようかとノミネートしていた宿です。楽天等のホテルガイドにも出ています。木次線沿線にありますがいかがだったのでしょうか? Part3へ続く
いつも楽しい記事をありがとうございます。出雲坂根のスイッチバック、昭和46年3月に3段を林道から俯瞰した写真を撮影した記憶があります。C56の貨物でした。今回、ぶんしゅう様の写真を拝見しますと、樹木が生長し、全体の俯瞰が難しいような感がいたしました。出雲坂根は数年前、車で通った際、駅には立ち寄りましたが、列車時刻の関係でスイッチバック俯瞰場所には行きませんでした。ぜひ、再訪したいものです。明日は、ぶんしゅう様の先輩もお誘いして、カシオペア追っかけです。
クモハ73106東ウラ様、コメントをいただきまして、ありがとうございます。
昭和46年、C56の貨物ですか、それは素晴らしいですね。良ければ送っていただけないでしょうか掲載して見比べてもらいたいと思っております。
C56がスイッチバックを登っていく動画は以前にNHKのアーカイブスで見た記憶があります。多分同じ位置からだと思いますが、静止画フイルムで残されている方は少ないと思います。是非によろしくお願い申し上げます。