復刻カラーの私鉄電車撮影を楽しんでいたが趣味だからそれはそれでいいとして手元にある古い台湾や韓国の写真を取り出して思うことは日本はこれからどうなるかということである。ロシアのウクライナ侵攻や北朝鮮のミサイル連続発射に対して国連や日本は何もできない。気が付けば国産ジェット旅客機の撤退やH3ロケット打ち上げの失敗があり、経済的にも世界順位を落とし続けておりこの先どうなるか心配である。あまり政治的な話はこの会の趣旨に合わないのでコメント等は不要だが一人行く末を案じている昨今である。
1968.3.19 台湾の台北駅。国共内戦に敗れ台湾に逃れた蒋介石国民党は大陸反抗、実行三民主義のスローガンを掲げ、駅頭、車内、乗車券などにもそれが見られた。本省人(戦前から台湾に住む人)は今でもそうであるが、日本人に対して親切であったが、大陸からの外省人(主に国共内戦後に台湾に来た人)は日本語を喋らず全体に冷たい印象を持った。台湾鉄路などでは要職は外省人が占めていた印象である。下の写真の台北駅の左側屋上には光復大陸の文字が見られる。▼
台湾のディーゼル特急光華号はヘッドマークに中華民国の国旗と中国大陸の地図を掲げていた。1968.3.23台中の光華号▼
一方、客車特急の観光号全面のヘッドマークには少し見づらいが台湾の地図が掲載されていた。1968.3.23台中の南寄り1km付近のR63牽引の観光号▼
次に1971.4.26のソウル駅である。日本に比べて10年以上遅れた感じであった。朝鮮戦争を戦ったこともあり反共が強く反日意識も強かったと思う。台湾人程ではないが、親切な人も多く街には軍人も多く見られた。この頃はまだ夜間は外出禁止であった。▼
看板列車特急「セマウル号」に乗車したが、ディーゼル機関車牽引で客車の屋根には日本の151系こだまと同じようなクーラーを付けていた。ソウルから南へ直ぐの水原で撮ったPRボードで鉄道の将来計画のようであった。▼
その横には日本のブルートレインと貨物を牽くEF65500番台の写真があった。韓国語はわからないので内容は理解できないが、当時先を行っていた日本の鉄道のことを取り上げたのではないかと思われる。▼
丁度この時は韓国の大統領選挙が行われていた。ポスターは白黒で右端は朴槿恵のお父さんである朴正熙で、その隣が後に大統領となった若き日の金大中と思われる。最近日本の賃金があがらず停滞したままで韓国に抜かれたと聞いてショックを受けているが、このほか、造船、鉄鋼、IT関連、半導体などよくわからないが負けている分野も多いのではないか。ところが大統領が代われば政策がゴロっと変わるので徴用工や中国、北朝鮮問題など信用していいのか疑問である。▼
日本の総理の主義主張がはっきりせずフラフラした感じでも何とかなっているのはだらしない野党のせいでもある。いま、個人的には台湾有事が一番気がかりである。台湾が中華人民共和国台湾省にならないことを祈るばかりである。