私が撮った阪急今津線の車両(3)

京都線710形と神宝線810形は異なる両線の車両を統一規格にしたことで有名である。再度ややこしい話をすると京都線710形のトップナンバーは711号で710号は700形である。神宝線のトップナンバーは0から始まるので810形のトップナンバーは当然810である。ナンバーを神宝線にあわせたのは5300系からである。阪急統一規格のそれ以降の車長は19mで810形はその先陣を切って今日まで続いている。製造は昭和25(1950)年で710形共々新性能電車への過度期の車両でいろいろ試行錯誤している点で興味深い。前照灯が大きく窓も900・920形、800形に比べて縦長で大きくなり私の最も好きなスタイルであった。最初の810~813(Mc)、861~863(Tc)の8両はクロスシートであり複電圧車であったが、どういう訳か運用の都合で今津線にまぎれこんできたことがある。深々としたシートにランドセル姿で乗ったことがある。当然2連であった。残念なのは台車がKS33イコライザーであったことである。814以降も細部等変更があったが台車がゲルリッツ式FS103になり乗り心地がよさそうで全体のスタイルはこちらの方が上と考えた。しかし、ロングシート車である。晩年には3扉化し前照灯のシールドビーム2個ライト化で男前を落としたのは残念である。出力は140kw×4、170Kw×4ともありよくわからないがいずれにしても大出力のMT編成であった。

 

1969.03.04 仁川 雪の日の宝塚行き後部810 ロングシート化されて年月が経つが均整の取れたスタイルはそのままである。▼

1984.04.01 小林-逆瀬川間 既に3扉で前照灯が2灯化された西宮北口行き817で台車は当初からゲルリッツ式FS103▼

 

1979.09.14 西宮北口の通称ダイヤモンドクロシングを渡る今津行き後部863 この名物が廃止されたのは1982(昭和57)年である。▼

 

 

1000系は阪急最初の高性能車で1954(昭和29)年に登場。台車は軸バネ式FS303で75kw×4のオールMでWN駆動。神戸線のエースであったが、一度今津線に2連で入線した時はわざわざ乗りたくて宝塚から折り返してくるのを待ったことがある。その時の1000系2連は木造車のモーターや台車を使った大正の音がするいつもの500形ボロ電に対して眩しいほどの新型車両に見えた。しかし、この1000形は今津線専用時代が長く、最晩年には3扉でT化され1010系に組み込まれ冷房化されることもなく1984(昭和59年)に廃車されていった。

1969.03.04 雪の日の夕刻仁川-甲東園間の勾配を駆け降りる西宮北口行き1000 ▼

 

8 thoughts on “私が撮った阪急今津線の車両(3)

  1. 準特急様
     817先頭の今津行を撮っていました。1982年に撮りましたが、場所は失念しました。810は阪急の釣掛車で最後となる1985年の引退でした。今津線も映画「阪急電車」では3000の活躍が目立ちましたが、今や3000も引退し、ツートンカラーの新しい電車ばかりになりました。

    • ブギウギ様
      最後の新造吊り掛け車のカラー写真有難うございます。これは小林駅のすぐ上の道路から俯瞰撮影されたものと思います。ほぼ同じ場所から撮った2016年1月1日の3152を添付してみました。撮影に30数年の差がありバックの長尾山系やマンション群が異なることや同じ家がないのであるいは逆瀬川のあたりかもしれません。そうであるなら高い建物から狙わないとこの様な俯瞰撮影はできないと思います。マルーンさんどうでしょうか。ご判断ください。なお、参考ですが高橋弘さんが「関西の私鉄懐かしき時代2a」の58頁に1952年12月撮影の小林の俯瞰で380他と思われる3連を載せておられます。線路脇には家が皆無の別世界です。

  2. 連投すみません。FS103です。乗り心地は、明らかにイコライザーより良かったように記憶しています。

  3. ブギウギ様
    イコライザータイプの台車は古い台車でその点、ウイングバネで軸に板バネを使ったような新型台車を見ただけで乗り心地が向上したように思ったものです。ただ、台車自身重そうですね。台車のことはよくわかりませんが、同じような1010系タイプの所謂偽新車で京都線1600系の台車はOkで宝塚線の1200系はNo goodでした。

    • 準特急様
      1600は、末期に千里線で7連一本が入っていました。千里山以北と車庫送り込みとなる正雀行ではかなりスピードが出てましたが、ゲルリッツ台車はかなり揺れました。イコライザーの1200の方が揺れる筈ですが、高速運転の記憶が無いのです。

      • ブギウギ様
        台車は面白いですが、乗り心地となると車両構造、路盤、線路形状その他いろいろの要素もあり、人によって感じ方は異なると思います。私は単にイコライザーは古くて乗り心地が悪く、ゲルリッツのようなウイングバネ的な形状や当時の過度期の新型台車に興味があったのでしょう。1600系はp-6の近代化した車両でしたが、京都本線の急行での乗車経験ではゲルリッツや一部アルストームリンクの1600系はP-6と比べて明らかに乗り心地が良かった思います。スピード感に酔いしれていたのかもしれませんが。

  4. 準特急様
     今津線シリーズ第三弾有り難うございます。
     本当に810は阪急らしい顔つき、体つきですね。
     それが仰る通り前照灯が2灯式に付け変わると顔つきが一変して別物になってしまいますね。
     ブギウギさんの撮影場所は小林と思いますが、後日改めて確認してみたいと思います。架線がコンクリート柱だったんですね!それに枕木もコンクリートで新しい!
     

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