塗装変更された ほかの特急車(1)
「近鉄特急のイメージが大きく変わります!」と近鉄がニュースリリースを配信したのが2015年11月でした。汎用特急のうち、主力の22000 系86 両の車内設備をリニューアルするとともに、カラーリングを変更し、クリスタルホワイトに、ブライトイエロー・ゴールドを加えた新塗装になるという内容でした。最初のリニューアル編成は、まもなく営業を開始し、22000系以外の汎用特急についても、同様のカラーリング に変更しますとも添えられています。しかし車齢の高い12200系だけは、このリニューアル、カラーリング変更の対象から外れ、将来、廃車となる予告がされたことを意味しています。今回は、12200系以外で、同じ近鉄特急色をまとっていた特急車両を見ていきます。▲12410系が山間部を行く。33パーミル区間を、異形式を連結した長編成が弓なりになって高速で駆け上がるのも、近鉄特急ならではの魅力。三本松(2002年3月)
その対象車両となる汎用特急を形式別に見ると、広軌線では、12400、12410、12600系(以上40両)、3000系(60両)、22000系(86両)、22600系(32両)、狭軌線では16000、16010系(10両)、16400系(4両)、16600系(4両)、計236両に当たる。▲性能的には12200系と同じながらも、前頭部カラーリングなど見直しが行われ、次世代特急の方向性を示した12400系。西ノ京~九条(2016年4月)▲12400系は、新ビスタ10100系の代替として、12200系の第57~59編成として計画されていたが、途中で新形式に変更されて12400系となった。ファミリー公園前~結崎(2016年4月)▲12400系は、4両編成3本が登場した。愛称は明るいオレンジ系の色彩でまとめられた車内から「サニーカー」に。志摩赤崎~船津赤碕(2016年3月)▲鳥羽湾に沿って、賢島行きの12400系。鳥羽~中ノ郷(2016年3月)▲平日の朝の大阪方面行き名阪特急は、名張から増結されて、近鉄特急最大の10両編成となる。12410系 今里(2002年5月)▲12600系は4両編成が2本のみで、近鉄特急では少数の形式だった。富吉区の所属で、もっぱら名伊特急の運用に入り、京都、大阪では見られなかった。富田付近(2002年10月)