こんなん あり?

コロナもようやく下火となり、緊急事態宣言が解除され、各旅行代理店は待ってましたとばかり「ワクチン2回接種者限定」と銘打ったツアーを次々とPRしています。ここにご紹介するのは「ワクチン接種」が条件ではありませんが、「木次線スイッチバック」を目玉とした、広島発着の日帰りツアーの広告です。

令和3年10月5日 中国新聞朝刊

良く見ると、木次線の乗車は出雲坂根と三井野原間のスイッチバック区間のみです。出雲坂根駅にバスで着いて、16:17発定期列車の1451Dに乗ってスイッチバックを登り、16:36に三井野原で降りて、待っていたバスに乗り込むというプランです。このようなひと駅だけ乗るツアーは、今に始まったことではなく、11年前の5月3日に木次線を訪ねた際にも三井野原から団体客が乗り込んでくる場面に遭遇しています。ほとんどのツアーがこのパターンです。

平成22年5月3日 三井野原駅到着時

募集広告には「木次線利活用推進協議会助成金 お一人様4,000円適用」と書かれています。出雲坂根・三井野原間6.4Kmの普通運賃は210円です。多分団体割引を適用しているから10~15%割引の180円か190円です。食事代やお土産代で雲南市や奥出雲町にお金が落ちるでしょうが、180円で木次線に20分乗せておいて、4,000円の助成金(税金)を使ってまで客集めをするのは、木次線がかわいそうすぎるように思います。広告よく見ると、ご丁寧に「指定席ではありません」と書かれています。紅葉シーズンは増結するのかどうかわかりませんが、通常はキハ120の単行です。たった20分の乗車ですからいいようなものの、ぎゅうぎゅう詰めで景色を楽しむどころではなく、スイッチバックが何だったのかも分からず仕舞いでは、折角の3段スイッチバックがかわいそうです。米手様はどう思われますか?

但し、見方を変えれば、この区間だけを観光路線として存続させる可能性が無いとは言えません。もちろん軌道の保守、動力車の確保や点検体制、除雪問題など課題山積ですが、知恵の出しようはあるように思えます。JRが格安で木次・備後落合間の団体貸切列車をキハ120で良いので運行してくれれば、クローバー会をはじめとして、結構乗る人はあるように思いますがいかがでしょうか?あるいは除雪列車の体験乗車というような企画で、冬場の客集めはできないものでしょうか?オホーツク海で砕氷船ツアーが人気なのと同じように。

 

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