いろいろやります〈湖西線50年・江若廃止55年〉 (2)

江若鉄道写真展 近江今津で開催中

つぎつぎやります! と言っておきながら。前回の(1)から一ヵ月半が経過し、「やってへんやんか」と言われそうですが、いえいえ、報告が遅れただけです。一人で黙々と準備を進めていました。気がついたら、本日から、つぎの催事の開催となりました。

江若鉄道廃線55年 湖西線開業50周年

写真展「琵琶湖に沿って~思い出の江若鉄道」

会期 7月19日(金)~8月1日(木) 

   9:00~22:00 (期間中無休)

会場 今津東コミュニティセンター1階展示ホール(JR湖西線 近江今津駅下車)

写真展会場の最寄り駅、近江今津に掲げられた「湖西線開通50周年」のフライヤー、113系2700番台も忠実に再現された。「あと2日」は、今津にとって重要な意味を持っている。

会場の“コミセン”で行われた準備作業、地元の有志に多く来ていただき、江若時代の思い出に花を咲かせながら、作業を進めました。

今津は、江若鉄道の終点にあたり、江若の建設の際には、住民ひとりひとりが株主となり、建設促進を応援したと言う逸話が残っています。ほかの地域より江若への想いは深いものがあると推察します。湖西線開業50周年に当たり、その前身である江若鉄道への思いを、終点の近江今津から発信するのも意義あることとして、地元の団体からの要請を受けて、開催することになりました。

帰り近江今津駅へ行ってびっくり、コンコースの柱に私のデザインしたポスターがA全サイズで飾られていた。右も別バージョンのポスター。地元枠の掲示板らしい。

私も、江若については、今まで大津市歴史博物館、堅田の江若交通本社、安曇川の藤樹の里文化芸術会館で写真展示を行なって来ました。ただスペースには限度があり、多少の未練を残しながらの展示となりました。今回は全く制約なし、好き放題やってくれと提示され、しかし、年寄り一人作業を勘案すると背伸びもできず、しかしやりだすと年寄りの欲が出てきてと、結局は写真点数100点の展示となりました。そして昨日、午後から会場に入り、地元の皆さんに助けていただいて設営を行ない、あたりが暗くなる頃、ようやく完成の域に達しました。

会場の今津東コミュニティセンター、近江今津駅下車、東へ徒歩5分のところです。▲▲近江今津まで新快速に乗れば、大阪から80分、京都から50分で到着します。決して辺鄙な片田舎ではありません。会期は8月1日までの14日間、お待ちしています。

 いろいろやります〈湖西線50年・江若廃止55年〉 (2)」への13件のフィードバック

  1. 総本家青信号特派員様
    暑い中お疲れ様です。
    湖西線の開業日は、一日中「近江今津」に張り付きました。年の離れた幼稚園生だった従妹姉妹も乗務員さんに花束を贈呈する役割が与えられ、私も「近江今津」の開業セレモニー写真の一部に写っています。
    さて、江若鉄道の方ですが、ご説明にありますように祖父も会社設立時から鉄道事業廃止日まで一貫して株主でしたので、手元にある株主優待乗車証と昭和41年度の第75回営業報告書の一部を添付いたします。この頃は、すでに江若鉄道側から日本鉄道建設公団に対して買収の陳情が開始されていましたが、この件については一切触れられていません。優待乗車証は複数枚持っていましたので多分1株株主でなく、私も借りて沿線の撮影によく利用していました。

    • 江若鉄道の写真を初めて撮ったのは、1962年8月でした。この時は2眼レフカメラを使用していましたので、走行中の写真は撮れませんでした。左手の西側丘陵に饗庭野演習場があり戦後のアメリカ接収の後、陸上自衛隊の用地となり訓練に使用される戦車が、駅北方の国鉄バスの車庫前まで伸ばされた引上げ線に留置した長物車(チキ)に積み下ろしされていた光景をよく覚えています。

      • 昭和37年の撮影ですか。駅名標も入った、旧塗装のキハ22は貴重ですね。引上げ線の奥にバスの車庫があったことは、昨日、写真展の準備で、今津にあった旅館のご主人が来られて、車庫があったことをお聞きしました。ここから戦車が下ろされていたのですか。長物車に載った戦車は、写真にも残っていますし、以前、江若を模型で全部再現された西村さんも製作されていました。

    • 快速つくばね様
      コメント、ありがとうございます。湖西線開業式の写真アルバム数冊が市役所に保存されていて、私の写真展もで閲覧されます。つくばねさんや、ご兄弟も写っているかもしれませんね。
      営業報告書や優待乗車証、貴重な資料も拝見しました。沿線の皆さんの江若鉄道に対する熱い思いは、以前、藤樹の里文化芸術会館であった、創業者、安原仁兵衛の朗読劇でも感じました。
      https://drfc-ob.com/wp/archives/86649

    • 快速つくばね様
      近江今津駅の湖西線開通式で従妹の方が、花束贈呈されたとのこと、そのシーンの写真が、高島市提供の中にありましたよ。ご婦人の左の写真が開通式で、うち一枚は女児3名が花束を持って整列しているところでした。これしか撮っていませんが、こんど行った時に大きく写しておきます。

      • 総本家青信号特派員様
        お知らせありがとうございます。ご配慮に感謝いたします。
        暑い中のご移動、熱中症だけにはお気をお付けください。
        この暑さの中、少しでも涼しくするため雪中の近江今津に到着するキハ12を貼り付けます。1967年1月2日の撮影ですが、この年の正月は雪の中で迎えました。

  2. 冒頭の写真、近江今津駅の「あと2日」が大きな意味を持つと書きましたが、明日7月20日は、湖西線開業50年の日に当たり、この日、滋賀県知事、沿線首長、それに滋賀ふるさと観光大使の西川貴教氏も参加した、記念式典が大々的に行われます。今津にとっては、かつてない?大きなイベントで、関連した催事もいろいろあって、私の江若鉄道写真展もそのひとつです。

  3. 近江今津駅にもデカ貼りしてもらったポスターです。今日の今日で失礼しますが、実は、下欄のように、本日午後、会場でトークショーを行います。ちょうど向かいの市民会館では、湖西線開業50年の式典が賑やかに行われています。終了後の来場者も頂戴しようと、この時刻設定となりました。

  4. 江若鉄道の写真展はこれまでにも拝見しましたが、今回は圧倒的なボリュームで、未発表の写真も多く、見ごたえのある写真展でした。また、元江若鉄道の社員さんにも出会え、「ここでしか聞けない話」を伺えたのも得難い体験でした。
    ポスターに書かれている「最終日の近江今津駅、秋空が広がる駅では、感動のシーンがありました」の意味深な文章に隠された裏話、これは総本家様にしか撮れなかったアノ写真と想像しておりました。ですが、その一枚にたどり着くまでの過程を聞け、なるほどなあと感心しておりました。
    総本家様、酷暑の中いくつものイベントを開催され、体力的にも負担が大きいことと存じます。くれぐれも無理をなさらぬよう、ご自愛ください。本日はありがとうございました。

    • 紫の1863様
      今日は、暑いなか、豪雨のなか、遠路お越しいただき、ありがとうございました。今津は、想像以上の熱気でしたね。まず、近江今津駅に降りて、びっくり! コンコースを埋め尽くす人、人、これは、一日駅長を勤める滋賀観光大使の出待ちと分かりましたが、今津の3年分ぐらいの人出でした。突然の夕立のなか、写真展会場へ行くと、“朝から、たいへんな人出です”と担当の方から出迎えていただきました。今津の皆さんの、今も江若を想う熱い気持ちを感じました。なにせ、アンケート用紙入れがすぐ満杯になり、サイン帖の用紙も残り少なくなりました。心配したトークショーも、皆さんに助けられて、何とか進めることができました。奈良や名古屋、姫路から駆け付けていただいたお知り合いもおられ、皆さんの心遣いに感謝いたします。
      アノ写真、そこへたどり着くまでの過程も理解していただきましたか。身体のことも心配いただきましたが、私は意外に打たれ強い?ところがあり、ますます、気持ちの高ぶりを感じながら、しばらく、江若、湖西線のお付き合いをしていきます。

      • 近江今津駅は人であふれてましたか! 観光大使は人気がありますからねえ。
        帰宅してテレビをつけると、湖西線開業50周年記念列車のニュースが流れていました。ホームにはカメラを構える大勢の人がいて、こちらも大変な混雑だったようです。
        湖西路は「雷鳥」の撮影や、母とのドライブなどで通いなれた道でして、今日は単端式ガソリン車で伺いました。しばらく走らないうちに、道路が良くなっていて驚きました。ただ、白髭を過ぎたあたりから豪雨に見舞われ、一時は道路標識も見えないほどでした。
        実はわたくし、街角で見かける信楽焼のたぬきを写すのが好きで、いろいろな表情を見ては楽しんでおります。帰り道では道路脇に、こんな標識を見かけました。

        • 紫の1863様
          滋賀県の観光大使は、社会貢献活動もやっていて、滋賀県では絶大な人気です。写真は、午前11時35分の近江今津駅、大使の出待ちで、盆と正月が3回まとめて来たような賑わいでしたよ。滋賀県には、こんな標識があるのですか。飛び出し坊やだけではなかったのですね。

  5. 総本家様
    遅ればせながら、昨日(23日)行ってきました。総本家様の写真約100点に加え湯口さん、高橋 弘さん撮影のSL、戦前の写真、湖西線開通の様子、行幸啓のメモリアルなど、鉄道を通して湖西地域の歴史を振り返れる展示内容と、私には映りました。
    コミセンの場所柄、趣味の教室帰りの高齢者が連れ立って、思い出話に花を咲かせていたのが印象的でした。近江今津駅も普段の静けさを取り戻し夏休み、部活が終わった高校生が、冷房の効いた待合室で、列車を待つ間、ゲームに興じていました。「江若は遠くなりにけり」ですね。

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