第12日目 2月26日 その1
ベオグラード21:50→8:13ソフィア
今日は、バルカン諸国乗り鉄旅で初めての夜行列車でソフィアへと向かいます。きっぷは昨夜に購入できましたので安心の熟睡でした。一日たっぷりと時間がありますので、ベオグラードのトラムの乗り鉄と撮り鉄を楽しむことにしました。 【 ベオグラードのトラム 】 1892年、馬車軌道により開業なりました。1894年から電化が始まり1905年に完了、1,000㎜ゲージの現在の路線総延長は127.3キロ、12系統が走行しています。地図は自作です。ご自由にお使いください。
▲ 8:20 撮影地① まずはベオグラード本駅前から撮影開始です。トラムはもう見慣れた1988年CKD製のタトラKT4YU型の383連接車です。車体長18,110㎜、車幅2,200㎜、出力45w×4、最高速度55or65km/h。▲ 8:22 真っ赤に黒マスクの1525連節車、2011年から投入された100%低床車でMc-S-T-S-Mの5両ユニットです。 車両長32,366㎜、定員213名、最高速度70km/h。 クロアチア・ザクレブのクロトラムとは違って、スペインのCAF製のUrbos100型です。このタイプのトラムは、3両ユニットから何と9両ユニットまでの拡張ができます。約40mにもなる蛇腹を見てみたいですね。 ▲ 起点・終点駅はループ線で片運転台、片側ドアの車体です。ドアがない片側はスッキリとしています。両方から撮りたくなります。 ▲ 8:24 1967年Duewag製のBe4/6(GT6)型、606連接車。車両長19,735㎜、車幅2,200㎜、最高速度60km/h。 ▲ 8:30 タトラの216連接車と299連接車の重連が参りました。 タトラKT4型は、チェコで製造されて1976~1990年に東ドイツ各都市へ、1,042両が配置されました。オリジナルとしてKT4D型と呼ばれています。 ソ連に1976~1990年にKT4SU型の415両、セルビアのベオグラードにKT4YU型の220両、セルビアのザクレブには1985~1986年に同じKT4YU型の51両が投入なりました。 ▲ 8:33 続々と続行で来るトラムたちです。
▲ 8:35 駅前電停ではトラムからトラムへ、また国鉄からの乗換客もおられます。一応ターミナルですね。
▲ 6系統が集中するベオグラード本駅前は、朝のラッシュ時には信号待ちがあるとすぐに続行の行列になります。 ▲ Be4/6(GT6)型の連接車は、スイスのバーセルから28編成がやってきたそうです。 朝は、トレーラーを連結しての運行もありました。ちゃんとジャンパコードもブレーキホースも付けられています。
▲ 8:50 電停横の売店でICカードを購入して他へと行って見る事にしました。 サラエボ、ザクレブと同様の信用乗車です。 いつものように直ぐに来た7系統のトラムに乗車して気に入る撮影地を探します。 乗車後は、出入口近くの握り棒に読取機が設置されていますので、打刻?をします。
▲ 乗車したトラムは、駅前の大通り(撮影地⑤)を進み途中で左折をして登り坂を上がりました。立派な教会がありましたので降りて撮影する事にしました。
▲ 9:05 撮影地② 1931~1940年にかけて建造された聖堂である聖マルコ教会です。セルボ・ビザンティン建築だそうで、この前を6系統がループして折り返していきます。
▲ 9:23 撮影地③ 駅前から乗車してきた区間を徒歩で戻りながらの撮り鉄としました。坂を下りていくと歴史建造物らしき建物が交差点角にありました。Studentski Kulturni Centar(学生文化センター)前を上る1512連節車。
▲ 9:28 撮影地④ 駅前大通りまで坂が続きます。Pecabacka通りは軌道線だけで一杯の狭い通りです。車はトラムを追い越すことなく後ろを走ってきます。両側の歩道は確保されていますが、半分は駐車場になっています。1517連節車はゆっくりと下って行きます。
▲ 1983年CKD製のタトラKT4YU型、305連接車。ベオグラードのトラムは、大きく分けると、スペインのCAF製のUrbos100型、スイスのバーセルからやって来たBe4/6(GT6)型の連接車の3種類ですね。
▲ 9:31 駅からの大通りに出ますと、コソボ紛争(1996~1999年)でNATOによる爆撃を受けたビルはそのままで放置されていました。
紛争後まだ15年しか経過していません。復旧はまだまだのようです。
駅前に向かうトラムは続行していきます。車が邪魔している訳ではなく、運行本数がこの区間多いからでしょうね。
▲ 9:42 撮影地⑤ 駅前からは緩やかな坂道が始まっています。走行するは1519連節車です。
▲ これが宿泊したベオグラードシティホテルの本館です。駅前広場に面して建っていますが、泊まったのはこの後ろにある別館でした。
駅前トラムは撮り飽きましたので、国鉄駅はどうなっているだろうと見てみる事にしました。 Part21へ続く