春に会津線、磐越西線を訪れた1965年、夏には、飯山線、米坂線、そして最後に陸羽東線を尋ねました。米坂線で96を堪能し、坂町から羽越線に乗車。次回、日本海の撮影場所を探しながら、余目へ。撮影にはなかなか難しそうな場所ばかりが目に付きました。そして新庄経由で陸羽東線・中山平(現・中山平温泉)へ。
ここでステーションホテルを駅長に申し出たら、それなら駅長官舎の風呂に入れと、見ず知らずの者に親切な扱い。勿論有難く頂き、蚊取り線香に火を付けてお休み。
翌日、中山平-鳴子(現・鳴子温泉)、中山平-堺田間を撮影後、東北本線小牛田で食堂に入ると、非番で子供連れの、先の駅長さんとばったり。お名前を酒井清人さんと云う。帰宅後丁重なお礼のハガキを出したことを覚えています。
さて、記録写真です。前日、中山平宿泊前に、撮影場所探索の為、鳴子駅まで出掛けました。その時、夕方の鳴子駅に到着の貨物。
▼貨767レ 機C58161【小】 鳴子駅構内 1965.8.17 11233 11233
中山平-鳴子間はトンネルが多く、良い撮影場所は見つからずでした。
早朝、駅近く鳴子寄りでDCと一列車だけ撮影して踵を返し堺田方面へ向かいました。
▼客2712レ(新庄発小牛田行き一番列車) 機C5822【小】 1965.8.18 11305貨物762レ 機C58161【小】 中山平-堺田間 同日 11311
堺田寄りになお進み、ようやく大きなカーブと築堤に出会ったが、中央に木立があり、いま一つ喜べないところでした。カーブの少し先の直線で貨物を待ち受ける。
▼貨1763レ 機C58117【小】 同上区間 同日 C1532それでも短い客車列車なら大丈夫と待ち、やって来たのが、朝一番列車の折り返し客車列車。
▼ 客2713レ(小牛田発新庄行き) 機C5819【小】 同区間 同日 C1601
セミも鳴きつかれたか、真夏の日中。辺りに響くはウグイスの声ばかり。
▼貨物765レ 機C5822【小】+C58117【小】 同区間 同日 11336
当時の時刻表、特に地方線区の表示について。気動車主体の運転区間は通常、例えば小牛田-鳴子-新庄(陸羽東線)なら、それに続き、『気』の文字を四角で囲んで表示しているが、次の画像の列車などは、時刻数字表示列の途中などに『キ』を将棋の駒形で囲んだものが印刷されていて、通しで上下4本存在し、内3本が撮影可能時間帯の運転だった。機関車は先の客車列車の折り返し。
▼客2714レ(新庄発小牛田行き) 機C5819【小】 同区間 同日 C1601
▼最後に、724Dを撮り終え、堺田駅着。小牛田に向かって、先の駅長と再会となった。
▼時刻表 1964年10月号 日本交通公社刊
▼秋田鉄道管理局昭和41年10月1日改正・陸羽東線列車ダイヤ 第1版
▼鳴子で買ったこけし。半世紀を経た現在も、筆者の部屋の書棚に鎮座しています。バックは現在の鳴子のこけしの数々。同じ絵柄は見当たりませんでした。フィルムはモノクロが富士フィルム、カラーはアグファカラーですが、半世紀の保存で少し褪色していました。
拙著ホームページ、蒸気機関車陸羽東線を行くもご覧ください。
C59,C62はSLの王者ですが、このC58は私の大好きなSLです。このSLが牽引する汽車に乗った事は有りません。客車、貨物車の双方を牽引出来る素晴らしい機関車です。どの路線を走ったのかは良く解りませんが全国の支線を走っていたようですが、何れ書籍等で拝見致します。素晴らしい機関車を有難う御座いました。
tsurukame様
毎度、懐かしい、安倍総理がよく口にした「美しい日本」を地で行く写真を有難うございます。懐かしいと言っても私は陸羽東線はまだ乗ったことがありません。C58を苦手にしていたからでしょうか、八戸線も未乗車です。今回度々登場するC58の19号は宮城県大崎市西古川児童公園に保存されておりますが、広島県三原市の西村雅幸さんが現地に出向かれ撮影されたとお聞きしました。発表をお待ちしております。tsurukameさんは駅中旅館にお泊りの予定であったとのことでしたが駅長さんとの触れ合いなど良き時代を感じます。時代はかわって今日は東京駅開業100周年ですがそれをぶち壊すようなことがあったようです。興味が全く無く、行かなくてよかったです。
檜垣様、準特急、西村様
コメントをありがとうございます。今回のC58画像はいま一つ迫力不足でした。バックがこのような緑よりも雪の方が良いのかも知れません。筆者が出会った蒸気はD51、C58が最多、次がC57でしょう。西村さん、C5819の画像を機会あれば見せてください。そういえば和歌山線のC58を、デジ青に投稿したかどうか忘れましたが、未だでしたらまたカラーで紹介致しましょう。